疾患・特集

心拍数をコントロールする人工ペースメーカー

刺激伝導系の故障で起きる不整脈

心臓が規則正しく拍動するのは心臓内の洞結節という部分のおかげです。洞結節からの電気刺激が、房室結節を経由して心筋に伝わって、初めて規則正しい拍動が起こります。この刺激伝導系に故障が起きると、心室が勝手に収縮を始めてしまいます。これが不整脈です。
そこで、心拍数をコントロールする必要があります。そのために、洞結節に代わって人工的に電気刺激を与えて心臓を興奮させる方法が取られます。
その装置が人工ペースメーカーです。一時的に刺激を与える体外式・胸壁式と、半永久的治療を目的とした埋め込み式があります。

6~7年以上機能する埋め込み型ペースメーカー

埋め込み型は、リチウム電池で6~7年以上も機能します。入浴なども可能で日常生活に特に支障はありません。
ただし、気をつけなければならないことがあります。電気製品です。強い電波、電界、磁界を発するものに近寄ると誤作動の危険があるのです。電気機械や送信アンテナ、携帯電話などには注意が必要です。