リラックス状態をつくる暗示法
めい想法の一種でもある「軟その法」は、リラックス状態をバターが溶けるという具体的なイメージに置き換えることで、体の状態をコントロールする暗示法です。
筋し緩法や自律訓練法でなかなか体のリラックス状態を作れない時には、一度試してみたい方法です。「軟そ」とは、乳を煮詰めて作るバターのようなものと考えてください。
「軟その法」のレッスン
- 静かな部屋に座って目を閉じ、ゆっくりと深い呼吸をする
- 額の上にニワトリの卵くらいの大きさの軟そ(バター)が乗っているとイメージする
- その軟そは、とてもいい匂いで、体を浄化する成分が練り込んであるとイメージする
- しばらくすると、自分の体温で軟そが溶け始め、額からたらりたらりと流れ出して頭の中に染み込んでくるとイメージする
- 脳の中、前頭葉から脳全体に溶けた軟そが染みわたり、目、鼻、口、首へと順番に流れていくとイメージする
- 肩、両腕、両手の指の先にまで流れていくとイメージする
- それと同時に、肺、心臓、胃、腸、肝臓、腎臓と、内臓を潤していくとイメージする
- 背骨、ろっ骨、腰骨、尾てい骨、足の骨など、全身の骨の中にも軟そが染み込むのをイメージする
- 足の先、手の指先まで行き渡った軟そは、そこから体の外に流れ出すとイメージする
- その時、体の凝り、痛み、心の悩みもすべて、溶けた軟そが吸い取って流れ出るとイメージする