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ロズリートレクカプセル200mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ロズリートレクカプセル200mg
主成分 エヌトレクチニブ
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 明るい黄赤色のカプセル剤、長径約21.8mm、短径約7.3mm
商品画像
製薬会社 中外製薬株式会社
効能 がん細胞の増殖に必要な、TRK(トロポミオシン受容体キナーゼ)、ROS1などのチロシンキナーゼなどの働きを抑えることなどにより、がん細胞の増殖を抑えると考えられています。
通常、NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌、ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝臓に障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌の場合
    成人:通常、1回3カプセル(主成分として600mg)を1日1回服用しますが、状態により適宜減量されます。
    小児(体表面積が0.43~0.50m2:通常、主成分として100mgを1日1回服用しますが、1日3カプセル(600mg)が上限です。なお、状態により適宜減量されます。
    小児(体表面積が0.51~0.80m2:通常、1回1カプセル(主成分として200mg)を1日1回服用しますが、1日3カプセル(600mg)が上限です。なお、状態により適宜減量されます。
    小児(体表面積が0.81~1.10m2:通常、主成分として300mgを1日1回服用しますが、1日3カプセル(600mg)が上限です。なお、状態により適宜減量されます。
    小児(体表面積が1.11~1.50m2:通常、1回2カプセル(主成分として400mg)を1日1回服用しますが、1日3カプセル(600mg)が上限です。なお、状態により適宜減量されます。
    小児(体表面積が1.51m2以上):通常、1回3カプセル(主成分として600mg)を1日1回服用しますが、1日3カプセル(600mg)が上限です。なお、状態により適宜減量されます。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
    ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の場合
    成人:通常、1回3カプセル(主成分として600mg)を1日1回服用しますが、状態により適宜減量されます。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、飲み忘れた分は飲まずにとばして、次の時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 心臓の障害があらわれることがあるので、この薬の使用中は適宜心機能検査(心電図、心エコーなど)、血液検査などが行われます。
  • 妊娠可能な女性は、この薬の使用中および使用終了後一定期間は避妊してください。
  • パートナーが妊娠する可能性のある男性は、この薬の使用中および使用終了後一定期間は避妊してください。
  • グレープフルーツジュースにより、この薬の副作用が強くあらわれることがあるので、グレープフルーツジュースの摂取は控えてください。
  • 副作用 主な副作用として、味覚異常、便秘、めまい、下痢、貧血、疲労、浮腫、体重増加などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 息苦しい、息切れ、疲れやすい、むくみ、体重の増加、どうき、脈がとぶ、胸の不快感、体がだるい、発熱、胸の痛み [心臓障害]
  • めまい、気を失う、どうき [QT間隔延長]
  • 言葉や周囲の状況が理解できない、人や物の名前が分からない、いつもできていたことがうまくできない、注意力が散漫になる、問いかけに間違った答えをする、行動にまとまりがない、普段とは違う急激な気分の落ち込みや高ぶり、幻覚、妄想、新たなことを覚えられない、覚えていたものを思い出せない、実際には存在しないものを存在するかのように感じる、手足の動きがぎこちない、言葉がしゃべりづらい、ふらつき、まっすぐ歩けない、思うように発語できない、ろれつがまわらない [認知障害、運動失調]
  • 咳、息切れ、息苦しい、発熱 [間質性肺疾患]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 直射日光と湿気を避けて、子供の手の届かないところに室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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