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エタネルセプトBS皮下注50mgペン1.0mL「TY」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 エタネルセプトBS皮下注50mgペン1.0mL「TY」
主成分 エタネルセプト(遺伝子組換え)[エタネルセプト後続2]
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 無色~淡黄色澄明の注射剤
商品画像
製薬会社 帝人ファーマ株式会社
効能 免疫の働きや、炎症や痛みの主要な原因の一つとされているTNFの働きを抑えることにより、関節リウマチに伴う症状を改善すると共に、関節や骨に対する損傷を防止します。
通常、関節リウマチの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症、結核、多発性硬化症などの脱髄疾患またはその既往歴、うっ血性心不全がある。B型肝炎ウイルスキャリアまたはその既往歴、血液疾患またはその既往歴、間質性肺炎の既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1回、注射器1本(主成分として50mg)を、1日1回、週に1回皮下注射します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 1回に注射器の全量を使用してください。
  • 注射部位は毎回場所を変えて(前回の注射部位から少なくとも3cm離れた部位に)注射してください。
  • 皮膚が過敏なところ、傷があるところ、発赤または硬結(周りより硬くなっている部分)には、注射しないでください。
  • 皮下注射をした場所はもまないようにしてください。
  • 使用する約15~30分前に室温に戻しておいてください。室温に戻るまでは、ペン先端部のキャップを外さないでください。
  • 使用する前に、内容物を目視により確認してください。白色の微粒子が見られることがありますが、使用してもさしつかえありません。着色した異物または変色が認められる場合は使用せずに、医師や薬剤師、看護師に相談してください。
  • この薬は、医療機関において、適切な在宅自己注射教育を受けた患者または家族の方は、自己注射できます。
  • この薬を使用する前に、血液検査でB型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。
  • 脱髄疾患が疑われる人は、この薬を使用する前に画像診断などの検査が行われます。
  • 注射し忘れた場合は、気がついた時に、1回分を注射してください。その後は1週間に、1回となるよう次の注射を行ってください。ただし、次に使用する時間が近い場合はその回は使用せず、次の指示された時間に1回分を使用してください。決して2回分を一度に使用しないでください。
  • 誤って多く注射した場合は医師や薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬は、免疫反応を調整する物質の作用を抑えるので、感染症にかかりやすくなる場合があります。発熱、けん怠感などがあらわれた場合には、速やかに医師に相談してください。
  • この薬を使用する前に、問診および胸部レントゲン検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査で結核感染の有無を調べます。また、結核にかかったことのある人は、使用中も胸部レントゲン検査などが定期的に行われます。結核が疑われるような症状(持続するような咳、発熱など)があらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • B型肝炎にかかったことのある人、または過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある人は、肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーの定期的な検査が行われます。B型肝炎ウイルスの再活性化が起こっていると思える症状(発熱、けん怠感、皮膚や白眼が黄色くなる、食欲不振など)があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を中止してください。
  • この薬を使用中は、医師の指示にしたがって検査を受けてください。
  • 副作用 主な副作用として、感染症(鼻咽頭炎、気管支炎など)、注射部位反応(紅斑、腫れ、痛み、かゆみ)、発疹、かゆみ、頭痛、下痢、便秘、腹痛、浮動性めまい、肝機能異常(全身けん怠感、食欲不振など)、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。注射部位はかいたり、触ったりしないようにしてください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 寒気、発熱、全身がだるい [敗血症、肺炎(ニューモシスティス肺炎を含む)、真菌感染症などの日和見感染症]
  • 長引く微熱、長引く咳(2週間以上)、全身がだるい [結核]
  • 全身に発赤が出る、からだがむくむ、息苦しくなる [重篤なアレルギー反応]
  • 発熱の持続、のどが痛い、顔色が青白くなる [重篤な血液障害]
  • 視力低下・複視、しびれ・痛み・運動麻痺 [脱髄疾患]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、冷凍を避け、2~8℃(冷蔵庫)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 注射器は、1回の注射に1本使用します。再使用はしないでください。
  • 使用済の注射器は、注射針のキャップをせずにそのまま専用の廃棄ボックスに入れて、医療機関の指示とおりに廃棄してください。
  • 生ワクチン(風疹、おたふくかぜワクチンなど)の接種により感染のおそれがありますので、接種はできません。予防接種を希望する際には、必ず医師にこの薬を使用中であることを告げて相談してください。
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