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グロウジェクト皮下注6mg[成長ホルモン分泌不全性低身長症ほか]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 グロウジェクト皮下注6mg[成長ホルモン分泌不全性低身長症ほか]
主成分 ソマトロピン(遺伝子組み換え)
分類名称 脳下垂体ホルモン剤
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 日本ケミカルリサーチ株式会社
効能 下垂体前葉ホルモンの一つである成長ホルモン剤で、骨の成長を促進します。
通常、骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群における低身長、SGA(small-for-gestational-age)性低身長症、SHOX異常症における低身長に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。悪性腫瘍がある。糖尿病を患っている、耐糖能に異常があるまたは糖尿病の危険因子を持つ(肥満、血縁に糖尿病の人がいるなど)、脳腫瘍(頭蓋咽頭腫、下垂体腺腫、松果体腫など)による成長ホルモン分泌不全性低身長症または成人成長ホルモン分泌不全症を患っている、脳腫瘍を経験したことがある、心臓に障害がある、大孔狭窄のある軟骨異栄養症を患っている、腎臓に障害がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中である。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症:通常、1週間に体重kg当たり、主成分として0.175mgを6~7回に分けて皮下に注射します。
    骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長:通常、1週間に体重kg当たり、主成分として0.35mgを6~7回に分けて皮下に注射します。
    骨端線閉鎖を伴わないSGA性低身長症:通常、1週間に体重kg当たり、主成分として0.23mgを6~7回に分けて皮下に注射します。なお、効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量し、6~7回に分けて皮下に注射します。
    骨端線閉鎖を伴わないSHOX異常症における低身長:通常、1週間に体重kg当たり、主成分として0.35mgを6~7回に分けて皮下に注射します。
    この薬は1カートリッジ中に主成分6mgまで使用できる量を含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 専用の医薬品注入器を用いて注射します。
  • 注射する部位は、上腕、大腿、腹部、臀部など広範囲に、順序よく毎回変更してください。
  • 感染症の原因となるおそれがあるので、1本の本剤および注入器を複数の人で使用しないでください。
  • 注射を忘れた場合には、次回の注射時に1回分を注射してください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使うのをやめないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用により、甲状腺機能が低下したり悪化することがありますので、甲状腺関連の症状(体がだるい、動作やしゃべり方が遅い、むくみ、寒がりになるなど)があらわれた場合は、医師に連絡してください。この薬を使用している間は定期的に甲状腺機能検査が行われます。
  • SGA性低身長症における低身長治療の場合定期的な検査が行われます。血液検査は3~6ヵ月ごとに1回行われます。また、X線検査(骨年齢の測定)は6ヵ月~1年ごとに1回行われます。
  • 副作用 主な副作用として、全身のかゆみ、発疹、四肢痛、頭痛、扁桃肥大、頭蓋内圧亢進による視覚異常・頭痛・吐き気・嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下 [けいれん]
  • 動悸、脈が速くなる、手指のふるえ [甲状腺機能亢進症]
  • 尿量が減る、排尿時の尿の泡立ちが強い、息苦しい [ネフローゼ症候群]
  • 体がだるい、体重の減少、喉が渇く [糖尿病]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 使用後は、乳幼児、小児の手の届かないところで、凍結を避けて2~8℃で遮光保存し、35日以内に使用してください。
  • 保管方法の詳細については各専用医薬品注入器の取扱説明書をご参照ください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 使用期限を過ぎたものは使用しないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 脳下垂体ホルモン剤
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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