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イムブルビカカプセル140mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 イムブルビカカプセル140mg
主成分 イブルチニブ
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 白色不透明のカプセル剤、長さ21.7mm、直径7.6mm、(刻印)ibr140mg
商品画像
製薬会社 ヤンセン ファーマ株式会社
効能 B細胞の活性化に関するブルトン型チロシンキナーゼの酵素活性を阻害することにより、B細胞性腫瘍の増殖を抑制します。また、慢性移植片対宿主病症状を改善します。
通常、慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、原発性マクログロブリン血症およびリンパ形質細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の使用で効果不十分な場合)の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。感染症にかかっている。肝炎・結核・帯状疱疹にかかったことがある。骨髄機能が低下(貧血症状、発熱、出血傾向を認める)している。不整脈またはその既往歴がある。腎機能障害がある。手術(抜歯など歯科手術も含む)を受けたばかり。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む):通常、成人は1回3カプセル(主成分として420mg)を1日1回服用します。
    原発性マクログロブリン血症およびリンパ形質細胞リンパ腫:通常、成人は1回3カプセル(主成分として420mg)を1日1回服用します。
    リツキシマブ(遺伝子組換え)の使用が困難な場合を除き、リツキシマブ(遺伝子組換え)と共に使用されます。
    マントル細胞リンパ腫:通常、成人は1回4カプセル(主成分として560mg)を1日1回服用します。
    未治療の場合、ベンダムスチン塩酸塩およびリツキシマブ(遺伝子組換え)と共に使用されます。
    造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド剤の使用で効果不十分な場合):通常、成人および12歳以上の小児は1回3カプセル(主成分として420mg)を1日1回服用します。
    いずれの場合も、状態により適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 決して2回分を一度に飲まないでください。飲み忘れに気づいた時、同日内であればできるだけ早く飲んでいただき、次の日からいつも通りの時間に飲んでください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 出血のリスクが高まる可能性がありますので、手術(抜歯など歯科手術も含む)を受ける予定のある場合は医師または薬剤師にご相談ください。
  • 感染症や日和見感染があらわれることがありますので、これらの症状があらわれた場合には、ただちに医師または薬剤師に連絡してください。
  • 貧血などがあらわれることがありますので、定期的に血液検査を行うことがあります。
  • 不整脈があらわれることがありますので、定期的に心電図検査などの心機能検査を行うことがあります。
  • 肝臓の重大な障害があらわれることがありますので、定期的に肝臓の検査を行うことがあります。
  • グレープフルーツに含まれる成分は薬の血中濃度を上げ、副作用が強くあらわれるおそれがあるので、グレープフルーツ含有食品を避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は薬の血中濃度を下げ、効果が減弱するおそれがあるので、セイヨウオトギリソウ含有食品を避けてください。
  • 妊娠する可能性がある場合には、この薬を使用している間および使用後一定期間は避妊してください。
  • 小児は自覚症状をうまく伝えられないことが多いので、保護者は何か変だなと感じた場合には、すぐに医師または薬剤師に連絡してください。
  • 副作用 主な副作用として、肺炎、貧血、下痢、吐き気、発疹、挫傷、疲れ、皮膚感染、上気道感染、食欲減退、頭痛、咳、鼻出血、口内炎、嘔吐、便秘、関節痛、筋痙縮、筋肉や骨の痛み、発熱、手足のむくみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 頭痛、意識障害、片麻痺 [出血]
  • 発熱、からだがだるい、かぜのような症状 [感染症]
  • 発熱、息苦しい・息切れ、じんましん [過敏症]
  • 腹部膨満(腹が張る)、皮膚や結膜などが黄色くなる・尿が濃くなる、昏睡 [肝不全、肝機能障害]
  • 発熱、から咳、呼吸困難 [間質性肺疾患]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳010~14歳0
    15~19歳015~19歳0
    20~24歳020~24歳0
    25~29歳025~29歳0
    30~34歳1,58730~34歳0
    35~39歳1,05935~39歳0
    40~44歳1,04340~44歳0
    45~49歳4,09145~49歳0
    50~54歳8,51150~54歳3,773
    55~59歳7,38555~59歳3,791
    60~64歳21,71860~64歳5,375
    65~69歳42,66865~69歳12,832
    70~74歳64,09670~74歳12,136
    75~79歳73,14175~79歳20,985
    80~84歳36,43280~84歳18,599
    85~89歳12,99085~89歳10,742
    90歳以上3,16890歳以上1,565