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タクロリムス錠0.5mg「トーワ」[自己免疫疾患用剤]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 タクロリムス錠0.5mg「トーワ」[自己免疫疾患用剤]
主成分 タクロリムス水和物
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 白色の錠剤、直径5.6mm、厚さ2.8mm
商品画像
製薬会社 東和薬品株式会社
効能 免疫に関与するT細胞に作用し、炎症に関わるサイトカインの産生をおさえることにより炎症を抑え、重症筋無力症の筋力低下の症状、関節リウマチの関節の腫れ・痛み・こわばり、ループス腎炎の尿蛋白などの腎症状、難治性の潰瘍性大腸炎や多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の各種症状を改善します。
通常、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。関節リウマチに間質性肺炎を合併、肝障害、腎障害、感染症がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 重症筋無力症、ループス腎炎:通常、成人は1回6錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回夕食後に服用します。
    関節リウマチ:通常、成人は1回6錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回夕食後に服用します。高齢者は1回3錠(1.5mg)を1日1回夕食後に服用することから開始されますが、症状により1日1回6錠(3mg)まで増量されることがあります。
    潰瘍性大腸炎:通常、成人は初期にはタクロリムスとして1回0.025mg/kgを朝食後と夕食後の1日2回服用します。服用2週間以後は血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は原則0.3mg/kgまでとされています。
    多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎:通常、成人は初期にはタクロリムスとして1回0.0375mg/kgを朝食後と夕食後の1日2回服用します。以後、血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は0.3mg/kgまでとされています。
    本剤は1錠中にタクロリムスとして0.5mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、(重症筋無力症、ループス腎炎、関節リウマチ)その日のうちに気がついた時はできるだけ早く飲んでください。翌日気がついた時は、忘れた分を飲まないで、次の決められた飲む時間に1回分を飲んでください。(潰瘍性大腸炎、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎)気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間は5時間以上間隔をあけてください。
    いずれの場合も絶対に2回分を一度に飲んだり、服用時間を変更しないようにしてください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 感染しやすくなりますので、手洗いやうがいを行い、規則正しい生活を心がけてください。
  • グレープフルーツ(ジュース)は、この薬の作用を強めることがありますので、これらを一緒に飲食することは避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、腎障害、血圧上昇、振戦(手足の震え)、感染症、糖尿病などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿量が減る、全身のむくみ、のどの渇き [急性腎障害、ネフローゼ症候群]
  • 動悸、息切れ、胸が苦しい、全身のむくみ、胸痛 [心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害]
  • けいれん、意識障害、言語障害 [可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症、進行性多巣性白質脳症(PML)などの中枢神経系障害]
  • 頭痛、一時的な意識障害、手足の片側の麻痺 [脳血管障害]
  • 呼吸困難、息苦しい [呼吸困難、急性呼吸窮迫症候群]
  • 発熱、から咳がでる、呼吸困難 [間質性肺炎(関節リウマチに使用時)]
  • 発熱、全身けん怠感、かぜのような症状 [感染症]
  • 口渇、多飲・多尿、疲れやすい [糖尿病および糖尿病の悪化、高血糖]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 予防接種は医師の許可なしに受けないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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