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タクロリムス錠1mg「日医工」[自己免疫疾患用]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 タクロリムス錠1mg「日医工」[自己免疫疾患用]
主成分 タクロリムス水和物
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 白色の錠剤、直径6.1mm、厚さ3.0mm
商品画像
製薬会社 日医工株式会社
効能 免疫に関わるT細胞の活性化を抑えて、異常な免疫反応を抑えます。
通常、重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、難治性の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症)、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 重症筋無力症、ループス腎炎:通常、成人は1回3錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回、夕食後に服用します。
    関節リウマチ:通常、成人は1回3錠(タクロリムスとして3mg)を1日1回、夕食後に服用します。なお、高齢者は1回1.5mgを1日1回夕食後に服用することから開始されますが、症状により1日1回3錠(3mg)まで増量されることがあります。
    難治性の活動期潰瘍性大腸炎(中等症~重症):通常、成人は初期には1回体重1kgあたりタクロリムスとして0.025mgを1日2回、朝食後および夕食後に服用します。服用2週間以後は血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は原則0.3mg/kgまでとされています。
    多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎:通常、成人は初期には1回体重1kgあたりタクロリムスとして0.0375mgを1日2回、朝食後および夕食後に服用します。以後は血中濃度に応じて服用量が調節されますが、1日最高服用量は0.3mg/kgまでとされています。
    本剤は1錠中にタクロリムスとして1mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 重症筋無力症、ループス腎炎、関節リウマチの場合:飲み忘れた場合は、次の服用時間に1回分を服用するようにしてください。
    潰瘍性大腸炎、多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎:飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間は、5時間以上あけてください。
    いずれの場合も絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがありますので、こまめに手を洗ったり、うがい、歯みがきをして清潔に心がけてください。
  • グレープフルーツジュースに含まれる成分がこの薬の効果を強めることがありますので、グレープフルーツジュースと一緒に飲まないでください。また、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の効果を弱めるおそれがありますので、服用中は摂取しないでください。
  • 副作用 主な副作用として、腎障害、血圧上昇、振戦(手足の震え)、腹痛、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 尿量減少、手足や顔のむくみ、全身倦怠感 [急性腎障害、ネフローゼ症候群]
  • 呼吸困難、動悸、胸の痛み [心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心膜液貯留、心筋障害]
  • 全身けいれん、意識障害、錯乱 [可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 頭痛、吐き気・嘔吐、一時的な意識障害 [脳血管障害]
  • 鼻血、歯茎の出血、紫斑 [血栓性微小血管障害]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 予防接種を受ける場合は、医師または薬剤師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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