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ティーエスワン配合OD錠T25

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ティーエスワン配合OD錠T25
主成分 テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウム
分類名称 代謝拮抗剤
剤形 片面の中央部が白色、他の部分がうすいだいだい色の錠剤、直径8.0mm、厚み3.9mm
商品画像
製薬会社 大鵬薬品工業株式会社
効能 体内でフルオロウラシル(抗がん剤)に変換され、その濃度を上昇させ抗腫瘍効果を高め、消化器毒性(副作用)を軽減します。
通常、胃がん、結腸・直腸がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、手術不能または再発乳がん、膵がん、胆道がん、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制(白血球数などが少ない)、腎障害、肝障害、感染症、耐糖能異常、間質性肺炎または既往、心疾患または既往、消化管潰瘍または出血がある。フッ化ピリミジン系の薬を使っている(お互いに作用を強め重篤な副作用が発現するおそれがあります)。フッ化ピリミジン系の薬からこの薬に変更になった(このクスリを服用する前には休薬期間が必要です)。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 胃がん:A法、B法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
    結腸・直腸がん:A法、C法またはD法が選択され、1コースとして繰り返します。
    頭頸部がん:A法が選択され、1コースとして繰り返します。
    非小細胞肺がん:A法、B法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
    手術不能または再発乳がん:A法が選択され、1コースとして繰り返します。
    膵がん:A法またはC法が選択され、1コースとして繰り返します。
    胆道がん:A法、E法またはF法が選択され、1コースとして繰り返します。
    A法:通常28日間連続で服用し、その後14日間休みます。
    B法:通常21日間連続で服用し、その後14日間休みます。
    C法:通常14日間連続で服用し、その後7日間休みます。
    D法:通常14日間連続で服用し、その後14日間休みます。
    E法:通常7日間連続で服用し、その後7日間休みます。
    F法:通常14日間連続で服用し、その後7日間休みます。
    A~E法においては、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg、1.25m2以上1.5m2未満では1回50mg、1.5m2以上では1回60mgを基準(初回基準量)として1日2回朝食後と夕食後に服用します。状態によりA法において適宜増減、B~E法において適宜減量されます。A法の増減量の段階は1回40mg、50mg、60mg、75mgとされており、1回75mgが限度とされています。F法においては、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg(朝食後)、20mg(夕食後)、1.25m2以上1.5m2未満では1回40mg、1.5m2以上では1回50mgを基準として1日2回朝食後と夕食後に服用します。状態により適宜減量されます。
    ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術後薬物療法:内分泌療法剤との併用において、通常、成人は体表面積に合わせてテガフールとして1.25m2未満では1回40mg、1.25m2以上1.5m2未満では1回50mg、1.5m2以上では1回60mgを基準として1日2回朝食後と夕食後に14日間連続で服用し、その後7日間休みます。これを1コースとして最長1年間、繰り返しますが、状態により適宜増減されます。増量は初回基準量が限度、とされています。
    この薬は1錠中にテガフールとして25mgを含んでいます。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • この薬は、舌の上にのせ唾液を含ませ口の中で溶かして唾液で飲みこむか、コップ1杯の水またはぬるま湯で飲み込んでください。寝たままの状態では、水なしで服用しないでください。
  • フッ化ピリミジン系の薬と絶対に一緒に飲んではいけません。
  • 服薬状況や、からだの状態、気づいた症状をメモしておき、診察時に医師または薬剤師に見せましょう。
  • 飲み忘れた場合は、次の服用時間に1回分服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲む量や服用期間を変更しないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用中は、症状のあらわれない副作用を見つけるためにも、定期的(2週間に1回以上)な臨床検査(血液、肝機能、腎機能検査など)が行われますので、受診日はできるだけ守ってください。
  • 副作用 主な副作用として、食欲不振、はきけ、嘔吐、下痢、体がだるい、口内炎、色素沈着、発疹、流涙などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 出血が止まりにくい、体がだるい、発熱、のどの痛み [骨髄抑制、溶血性貧血]
  • 皮膚が黄色くなる、体がだるい、白目が黄色くなる、食欲不振 [重篤な肝障害]
  • 下痢、激しい腹痛 [重篤な腸炎]
  • 息苦しい、発熱、から咳 [間質性肺炎]
  • 血が混じった便、黒色便、血を吐く、腹痛 [重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血、消化管穿孔]
  • ひどい口内炎、赤い発疹、まぶたや眼の充血 [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳010~14歳0
    15~19歳015~19歳0
    20~24歳020~24歳0
    25~29歳025~29歳0
    30~34歳1,52030~34歳3,112
    35~39歳5,69635~39歳10,207
    40~44歳6,58840~44歳23,593
    45~49歳22,39445~49歳40,834
    50~54歳32,67050~54歳53,412
    55~59歳58,83055~59歳78,562
    60~64歳134,73160~64歳107,296
    65~69歳276,27765~69歳182,967
    70~74歳368,76670~74歳196,948
    75~79歳351,94375~79歳151,661
    80~84歳180,15080~84歳93,024
    85~89歳55,16985~89歳24,989
    90歳以上4,35190歳以上2,910