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ノルディトロピン フレックスプロ注10mg[成長ホルモン分泌不全性低身長症ほか]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ノルディトロピン フレックスプロ注10mg[成長ホルモン分泌不全性低身長症ほか]
主成分 ソマトロピン(遺伝子組換え)
分類名称 脳下垂体ホルモン剤
剤形 無色澄明な注射剤、(キャップ、注入ボタンなど)青色
商品画像
製薬会社 ノボノルディスクファーマ株式会社
効能 下垂体前葉ホルモンの一つである成長ホルモンで、身体成長促進作用を示します。
通常、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群・軟骨異栄養症における低身長、SGA(small-for-gestational age)性低身長症、ヌーナン症候群における低身長で、骨端線閉鎖を伴わないものの治療に使用されます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。悪性腫瘍がある。糖尿病を患っている、耐糖能に異常があるまたは糖尿病の危険因子を持つ(肥満、血縁に糖尿病の人がいるなど)、脳腫瘍(頭蓋咽頭腫、下垂体腺腫、松果体腫など)による成長ホルモン分泌不全性低身長症を患っている、脳腫瘍を経験したことがある、心臓に障害がある、大孔狭窄のある軟骨異栄養症を患っている、腎臓に障害がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症:通常、1週間に体重kg当たり主成分として0.175mgを6~7回に分けて皮下に注射します。
    骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群や軟骨異栄養症における低身長
    :通常、1週間に体重kg当たり主成分として0.35mgを6~7回に分けて皮下に注射します。
    骨端線閉鎖を伴わないSGA性低身長症やヌーナン症候群における低身長:通常、1週間に体重kg当たり主成分として0.23mgを6~7回に分けて皮下に注射します。効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量され、6~7回に分けて皮下に注射します。
    この薬は1容器(1.5mL)中に主成分10mgを含みます。必ず指示された方法に従ってください。
  • 注射にあたっては必ず添付の取扱説明書を読んでください。
  • 皮下注射する場合には、注射部位を上腕、大腿、腹部、臀部など広範に、順序よく移動し、同一部位に短期間内に繰り返し注射しないでください。
  • 注射を忘れた場合は次の決められた時間に、通常どおり1回量を注射してください。1~2回注射を忘れても問題はありません。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射を止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用により、インスリン感受性が低下することがありますので、定期的に血糖値、HbA1cなどの検査が行われます。また糖尿病の人は、糖尿病網膜症などの糖尿病に伴う病気の状態が定期的に確認されます。視力の低下、視野が狭くなる、視野の中に見えない部分がある、物がゆがんで見えるなどの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • この薬の使用により、甲状腺機能が低下したり悪化することがありますので、甲状腺関連の症状(体がだるい、動作やしゃべり方が遅い、むくみ、寒がりになるなど)があらわれた場合は、医師に連絡してください。この薬を使用している間は定期的に甲状腺機能検査が行われます。
  • SGA性低身長症における低身長治療の場合
    定期的な検査が行われます。血液検査は3~6ヵ月ごとに1回行われます。また、X線検査(骨年齢の測定)は6ヵ月~1年ごとに1回行われます。
  • 妊婦または妊娠している可能性がある人はこの薬を使用することはできません。
  • 副作用 主な副作用としてかゆみ、発疹(蕁麻疹、紅斑など)、注射部位反応、視覚異常、頭痛、吐き気、嘔吐、関節痛、四肢痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える [けいれん]
  • 動悸、脈が速くなる、手指のふるえ、体重の減少、汗をかきやすい、イライラする、微熱 [甲状腺機能亢進症]
  • 尿量が減る、排尿時の尿の泡立ちが強い、息苦しい、尿が赤みを帯びる、むくみ、体がだるい、体重の増加 [ネフローゼ症候群]
  • 体がだるい、体重の減少、喉が渇く、水を多く飲む、尿量が増える [糖尿病]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 子供の手の届かないところで、冷蔵庫(2~8℃)に入れ、凍結を避けて保管してください。子供が自分で注射する場合は、本人以外の人が使用することのないよう家族の方が注意してください。
  • 使用開始後は速やかに冷蔵庫に入れ、35日以内に使用してください。
  • 使用開始後に、やむを得ず冷蔵庫の外で保管する場合は、使用開始後の保管期間(35日)を超えない範囲で、以下の期間内に使用してください。
    ・25℃以下の場合、冷蔵庫の外で保管を始めた日から21日以内
    ・30℃以下の場合、冷蔵庫の外で保管を始めた日から14日以内
  • 冷蔵庫の外で保管した場合は、再び冷蔵庫に戻さないでください。
  • 必ずキャップをつけて、光を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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