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サンディミュン内用液10%[移植用]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 サンディミュン内用液10%[移植用]
主成分 シクロスポリン
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 淡黄色の液剤
商品画像
製薬会社 ノバルティス ファーマ株式会社
効能 リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。
通常、臓器移植(腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓)後の拒絶反応、骨髄移植後の拒絶反応や移植片対宿主病を抑制するために使用されます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。神経ベーチェット病、腎障害、肝障害、感染症、悪性腫瘍またはその既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 腎移植:通常、移植1日前から1日体重あたり0.09~0.12mL/kg(主成分として9~12mg/kg)〔体重50kgで4.5~6mL(450~600mg)〕を1日1回または2回に分けて服用します。移植後徐々に減量して維持量は1日0.04~0.06mL/kg(4~6mg/kg)〔体重50kgで2~3mL(200~300mg)〕を1日1回または2回に分けて服用します。
    肝移植:通常、移植1日前から1回体重あたり0.07~0.08mL/kg(主成分として7~8mg/kg)〔体重50kgで3.5~4mL(350~400mg)〕を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回0.025~0.05mL/kg(2.5~5mg/kg)〔体重50kgで1.25~2.5mL(125~250mg)〕を1日2回服用します。
    心移植、肺移植、膵移植:通常、移植1日前から1回体重あたり0.05~0.075mL/kg(主成分として5~7.5mg)〔体重50kgで2.5~3.75mL(250~375mg)〕を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回0.01~0.03mL/kg(1~3mg/kg)〔体重50kgで0.5~1.5mL(50~150mg)〕を1日2回服用します。
    骨髄移植:通常、移植1日前から1日体重あたり0.06~0.12mL/kg(主成分として6~12mg/kg)〔体重50kgで3~6mL(300~600mg)〕を1日1回または2回に分けて服用し、3~6ヵ月間継続してから徐々に減量・中止します。
    この薬は1mL中に主成分100mgを含みます。移植後の症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が5時間以内の場合は、飲まないでおき、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めたり、この薬のかわりにネオーラルを飲んだりしないでください。
  • 生活上の注意
  • 免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがありますので、手洗いやうがい、歯みがきをして常に清潔な状態を維持するよう心がけてください。
  • 予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
  • グレープフルーツ(ジュース)はこの薬の作用を強めることがありますので、これらを一緒に飲食することは避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。
  • 他院や他科に受診の際は、この薬の服用を医師、薬剤師に伝えてください。
  • 副作用 主な副作用として、腎障害(尿量減少、むくみ)、肝障害(全身倦怠感、黄疸)、吐き気、嘔吐、感染症、多毛、振戦(手足の震え)、歯肉肥厚、血圧上昇、高血糖(のどがかわく、多飲)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • けいれん、意識障害、視覚障害 [可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 激しい上腹部の痛み、発熱、吐き気 [急性膵炎]
  • 出血傾向、鼻血、紫斑 [血栓性微小血管障害]
  • 手足の筋肉の痛み、こわばり、脱力感 [横紋筋融解症]
  • リンパ節腫脹、発熱、食欲不振 [悪性腫瘍]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 低い温度(5℃以下)で保管すると、沈殿を生じることがあります。その場合は常温において、沈殿が溶けてから使用してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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