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アーテン錠(2mg)

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 アーテン錠(2mg)
主成分 トリヘキシフェニジル塩酸塩
分類名称 抗パーキンソン剤
剤形 白色の割線入りの錠剤、直径8.0mm、厚さ2.5mm
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 脳内の伝達物質(アセチルコリン)の働きを抑える抗コリン作用により、手指のふるえ、筋肉のこわばりや動作が遅くなったりするのを改善します。
通常、特発性パーキンソニズムおよびその他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性)、向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジアの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。閉塞隅角緑内障、重症筋無力症がある。開放隅角緑内障、前立腺肥大など尿路に閉塞性疾患がある。不整脈または頻拍傾向、高血圧がある。高温の環境にいる。胃腸管に閉塞性疾患がある。動脈硬化性パーキンソン症候群、脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊がある。腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 特発性パーキンソニズム、その他のパーキンソニズム:通常、成人は1日目主成分として1mg、2日目1錠(2mg)、以後1日1錠(2mg)ずつ増量され、1日量3~5錠(6~10mg)を維持量として、3~4回に分けて継続して服用します。
    向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア・アカシジア:通常、成人は1日1~5錠(主成分として2~10mg)を3~4回に分けて服用します。
    いずれの場合も、年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分2mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。アトロピン様の口内乾燥(口渇)、呼吸抑制、顔面紅潮、吐き気、嘔吐、意識混濁(精神錯乱)、精神障害、残尿感、けいれん、筋の不協調などの症状があらわれたり、急性器質性神経症(激高、見当識障害、記憶減退を伴う幻覚など)があらわれることがあります。これは服用数時間のうちに症状が最高となり、中毒症状は通常2~3日で消失しますが、精神症状の場合、ときには数ヵ月続くこともありますので、これらの症状があらわれた場合には、ただちに医師に連絡してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用中は、定期的に隅角検査および眼圧検査が行われることがあります。
  • 眠気、物が見えにくくなる、注意力・集中力・反射運動能力の低下が起こることがありますので、車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、興奮、眠気、けん怠感、吐き気、口渇、便秘、排尿困難、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • (中止などにより)発熱、無動緘黙(動けない)、嚥下困難(飲み込めない) [悪性症候群]
  • 考えがまとまらない、存在しない物が見える・聞こえる、軽い意識障害 [精神錯乱、幻覚、せん妄]
  • 激しい眼痛、頭痛、急激な視力の低下 [閉塞隅角緑内障]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 抗パーキンソン剤
    同じ成分の薬を探す トリヘキシフェニジル塩酸塩
    同じ製薬会社の薬を探す ファイザー株式会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳3,5210~4歳0
    5~9歳8,1925~9歳2,450
    10~14歳39,70010~14歳12,805
    15~19歳128,88415~19歳115,389
    20~24歳339,06420~24歳313,037
    25~29歳579,41925~29歳579,496
    30~34歳901,16930~34歳842,290
    35~39歳1,318,86035~39歳1,214,305
    40~44歳1,946,89240~44歳1,736,608
    45~49歳2,523,72145~49歳2,132,299
    50~54歳2,329,08350~54歳2,026,546
    55~59歳2,101,87155~59歳1,915,269
    60~64歳1,828,20960~64歳1,851,111
    65~69歳2,020,54865~69歳2,189,361
    70~74歳1,475,64270~74歳2,020,994
    75~79歳1,066,47075~79歳1,615,480
    80~84歳589,30980~84歳1,202,282
    85~89歳247,08685~89歳721,419
    90歳以上55,58590歳以上354,219