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アモキサンカプセル25mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 アモキサンカプセル25mg
主成分 アモキサピン
分類名称 精神神経用剤
剤形 淡赤褐色/白色のカプセル剤、長径14.4mm、短径5.3mm、重量220mg
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 脳神経細胞への脳内伝達物質(カテコールアミン)の再取り込みを阻害することにより、シナプスにおけるカテコールアミンの濃度を上昇させ、憂うつな気持ちや落ち込んでいる気分を和らげます。
通常、うつ病・うつ状態の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。閉塞隅角緑内障、心筋梗塞の回復初期、モノアミン酸化酵素阻害剤を服用中止後2週間以内である。排尿困難または眼内圧亢進など、開放隅角緑内障、心不全・心筋梗塞・狭心症・不整脈(発作性頻拍・刺激伝導障害など)などの心疾患(心筋梗塞の回復初期の患者を除く)または甲状腺機能亢進症、てんかんなどの痙攣性疾患またはその既往、躁うつ病、自殺念慮またはその既往、自殺企図の既往、脳の器質障害または統合失調症の素因、衝動性が高い併存障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 通常、1日1~3カプセル(主成分として25~75mg)を1~数回に分けて服用します。効果が十分ではないと判断される場合には1日6カプセル(150mg)、症状が特に重い場合には1日12カプセル(300mg)まで増量されることもあります。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 服用量の急激な減少、服用中止により、離脱症状(情動不安、寒気、錯乱、頭痛、睡眠障害、けん怠感、吐き気、発汗など)があらわれることがあります。
  • 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。痙攣(顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える)、昏睡(意識の消失、刺激に全く反応しない)、膵炎(強い腹痛、背中の痛み、お腹が張る、吐き気、嘔吐、体重が減る、喉が渇く、尿量が増える、皮膚が黄色くなる、油っぽい下痢が出る)、QT延長(めまい、動悸、気を失う)、アシドーシス(吐き気、嘔吐、深く大きい呼吸、意識の低下、意識の消失、手足の震え)などの症状があらわれることがあります。また、数日後に横紋筋融解(手足のこわばり、手足のしびれ、脱力感、筋肉の痛み、尿が赤褐色になる)に伴う急性腎尿細管壊死およびミオグロビン尿を合併する急性腎障害(尿量が減る、むくみ、体がだるい)があらわれることがあります。痙攣を含めいくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、ただちに受診してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • うつ病やうつ状態の人は死んでしまいたいと感じることがあります。この薬を飲んでいる間、特に飲み始めや飲む量を変更した時に、不安感が強くなり死にたいと思うなど症状が悪くなることがあるので、このような症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • 不安になる、いらいらする、あせる、興奮しやすい、発作的にパニック状態になる、眠れない、易刺激性(ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来す)、敵意を持つ、攻撃的になる、衝動的に行動する、じっとしていることができない、などの症状があらわれることがあります。また、この薬との関連性は明らかではありませんが、これらの症状があらわれた人の中には、うつ症状などのもともとある病気の症状が悪化する場合や、死んでしまいたいと感じたり、他人に対して危害を加えたりする場合があります。これらの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • 無顆粒球症、白血球減少などの血液障害があらわれることがありますので、この薬の使用中は定期的に血液検査が行われます。
  • アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。
  • 副作用 副作用として、口渇、便秘、めまい、眠気、排尿困難、乏尿、視調節障害、鼻閉、眼内圧亢進、発疹、顔・舌部の浮腫、紅斑、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 無動緘黙(動けない)、嚥下(飲み込む)困難、頻脈(脈が速い) [悪性症候群]
  • 筋肉が発作的に収縮する、考えがまとまらない、ない物が見え・聞こえる [痙攣、精神錯乱、幻覚、せん妄]
  • 発熱、咽頭痛、インフルエンザ様症状 [無顆粒球症]
  • 食欲不振、吐き気、著しい便秘 [麻痺性イレウス]
  • 口周部の不随意運動(舌を動かし、出し入れし、絶えず噛むような口の動き) [遅発性ジスキネジア]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]自殺、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来すなどの行動の変化やうつ症状などの元々ある病気が悪化することがありますので、その危険性について十分に理解できるまで医師から説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には医師に連絡してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳2,52510~14歳2,830
    15~19歳37,80315~19歳43,242
    20~24歳147,03120~24歳188,226
    25~29歳427,91425~29歳416,601
    30~34歳670,68230~34歳610,961
    35~39歳1,004,47335~39歳750,533
    40~44歳1,731,18240~44歳1,276,892
    45~49歳2,234,99645~49歳1,698,580
    50~54歳2,043,07350~54歳1,743,566
    55~59歳1,784,90955~59歳1,523,986
    60~64歳1,079,75760~64歳1,199,472
    65~69歳852,60065~69歳1,296,031
    70~74歳530,04970~74歳1,125,327
    75~79歳354,62475~79歳906,928
    80~84歳193,59580~84歳557,365
    85~89歳77,04785~89歳274,472
    90歳以上16,63590歳以上109,211