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アセトアミノフェン(ピレチノール)

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 アセトアミノフェン(ピレチノール)
主成分 アセトアミノフェン
分類名称 解熱鎮痛消炎剤
剤形 白色の結晶または結晶性の粉末
商品画像
製薬会社 岩城製薬株式会社
効能 この薬は体の中の発熱や痛みの仕組みを止める働きがあり、様々な痛みや風邪の解熱鎮痛薬として使います。
1次のような場合の鎮痛
頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月経痛、分娩後痛、がんによる疼痛、歯痛、歯科治療後の疼痛
2次のような場合の解熱・鎮痛
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化器官に潰瘍がある、血液や肝臓、腎臓に疾患がある、心機能不全がある、アスピリン喘息がある、またはこれらの疾患になったことがある。また、最近出血しやすい。いつもよくお酒を飲むほうだ。
  • 妊娠、授乳中。
  • 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください)。
  • 用法・容量
  • 1の場合
    通常、成人は1回0.3~0.5gを医師の指示に従って服用します。1日分の総量は1.5gが限度です。
  • 2の場合
    通常、成人は1回0.3~0.5gを医師の指示に従って服用します。原則として1日2回までの服用とし、1日分の総量は1.5gが限度です。空腹時の服用はなるべく避けてください。
  • 用量は、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 解熱鎮痛剤は病気の原因そのものを治す薬ではありません。
  • 高齢者、小児など、妊婦、産婦、授乳婦にはできるだけ使いません。もし服用する場合は医師の指示を厳守してください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間まで近い場合は、忘れた分を飲まずに、1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • この薬の服用後は、副作用の発現に留意し、異常を感じた場合、服用を中断してすみやかに医師にご連絡ください。医師の指示なしに自分の判断で飲むのをやめないでください。
  • 生活上の注意
  • 動物実験で催奇形性作用が報告されています。
  • 過量の服用により、肝臓・腎臓・心筋の壊死や重篤な肝障害が起こったことが報告されています。
  • 腎障害や膀胱腫瘍の患者では、アセトアミノフェンの類薬(フェナセチン)の長期大量の使用経験がある者が多いことが報告されています。またアセトアミノフェンの類薬(フェナセチン)の動物実験において、腫瘍発生が認められたことが報告されています。
  • アセトアミノフェンの類薬(非ステロイド性消炎鎮痛剤)を長期間服用した女性において、一時的な不妊が認められたことが報告されています。
  • 副作用 主な副作用として、血色が悪くなる、血が出やすくなる、悪心・嘔吐、食欲不振などの消化器症状、発疹や浮腫や潮紅などの過敏症状、喘息発作の誘発、黄疸などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • じん麻疹、紅潮、浮腫、呼吸困難、血圧低下など [ショック及びアナフィラキシー様症状]
  • 発熱、食欲不振、発疹、紅斑、膿疱、まぶたや眼球などの異常、口腔内や眼粘膜などの粘膜の異常 [皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症]
  • 息切れ、咳が続く、喉付近の違和感、胸の圧迫感 [喘息発作の誘発]
  • 皮膚や結膜などが黄色くなる、発疹やかゆみ、発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、けん怠感 [肝機能障害]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 治療後に薬が残った場合はすみやかに廃棄してください。この薬は医師の指示のもとに使用する薬ですので、残った薬を自分で使わないようにしてください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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