冬は寒くて運動も避けがちでダイエットが難しい季節ですが、暖かくなったと思ったら薄着のシーズンになるのもあっという間。後悔しなたくない、早いうちから対策をしたいというあなたのために、冬のダイエットのコツ、教えます。 目次 冷え対策はダイエットにもなって一石二鳥 冬は鍋やスープでダイエット 冬におすすめの運動は?冬ならではの注意点は? 冷え対策はダイエットにもなって一石二鳥 クリスマスや忘年会、新年会などが重なり、ついつい食べ過ぎてしまう冬の時期。寒くて運動も避けがちなので、ダイエットが難しい季節だと言えます。とはいえ、暖かくなる春先を迎えれば、あっという間に薄着のシーズンです。後悔しないためにも、早いうちから手を打っておきましょう。 冬のダイエットとして目を向けたいものの一つに、冷えの問題があります。体が冷えると血流が悪くなり、手足がむくんで、体型の変化や体重の増加が起きてしまいます。重ね着による体温調節とともに、冷えに良いとされる温かい食べ物や運動、入浴などは、それ自体がダイエットにも効果的なので、ぜひ実践しましょう。 冬は鍋やスープでダイエット 温かい食べ物と言えば、冬は特においしく感じるのが鍋やスープです。水分で満腹感が得られるので、食事の初めのほうで口にすれば、食べ過ぎ予防にもなります。野菜を多く食べることができ、調理の過程で流れてしまいやすい、水溶性ビタミンを摂れるのもうれしいところです。味付けのバリエーションも豊富で飽きにくく、唐辛子や生姜を使えば、体の新陳代謝を高める効果も期待できます。特に旬の食材は、栄養が豊富で味が良いと言われています。ただし、食べすぎには気をつけ、鍋の場合はシメの雑炊や麺は控えるようにすると良いでしょう。 冬が旬の食材 ●野菜 かぶ、カリフラワー、ごぼう、小松菜、大根、長ネギ、にんじん、白菜、ブロッコリー、ほうれん草、山芋、百合根、れんこん ●魚介類 エビ(養殖)、カニ、タラ、ヒラメ、ブリ、マグロ …など 冬におすすめの運動は?冬ならではの注意点は? 寒さのせいで運動をする気が起きないという場合は、運動不足を解消するために、せめて室内でストレッチをするよう心掛けましょう。基礎代謝を高めるには、筋力トレーニングで筋肉をつけるのが有効です。外出は必要となるが、屋内での運動として、スポーツジムや温水プールに通うのも良いでしょう。 外で運動ができるようであれば、ジョギングやウォーキングなどをしても良いでしょう。ただし、冬に屋外で運動をする時は、注意すべき点がいくつかあります。 冬に屋外で運動する時の注意点 ●ウォームアップをしてから始めよう 体が十分に温まっていない状態で急に運動を始めると、肉離れなどのケガを招くことがあります。必ず準備運動をしてから始めましょう。終えた後も、翌日に疲れを残さないために、ストレッチなどの整理運動をしましょう。 ●体温が調節しやすい服装をしよう 運動を始める前は寒いのですが、始めると途端に暑くなります。薄い服の重ね着や手袋、ニット帽など、しっかりと防寒対策ができ、かつ体温の調節がしやすい服装で出掛けましょう。 ●地面が滑りやすい日は休もう 雪が降っている時や、霜が降りている時、地面が凍結している時は滑って転倒しやすく、非常に危険です。運動は続けることが大切とはいえ、ケガをしてしまっては元も子もありません。無理をせず、休むようにしましょう。 冬季オリンピックのテレビ中継などで目にすることが多く、冬のレジャーの定番とも言えるスキーやアイススケートも、十分な運動となります。意外かもしれませんが、スキーやアイススケートの消費カロリーは、ジョギングや、遊びとして楽しむテニスやサッカーと同じ程度とされています。ケガには十分に気をつけて、冬ならではの運動として始めてみても良いでしょう。 公開日:2014/02/17
冬といえば、やっぱり鍋!鍋料理は野菜がたっぷり食べられるだけでなく、なんと心も癒してくれる食べ物だとか。大人数でワイワイやりながら囲んで食べたいですね。 目次 野菜もたくさん食べられる「鍋」に決定! 鍋料理はココがいい! 体におすすめ!鍋料理はコレ 薬味でアレンジ鍋料理 野菜もたくさん食べられる「鍋」に決定! 冬の食べ物と言えば、やっぱり「鍋」。鍋料理の特徴は、何と言っても「体が温まる」こと。 人間にとって温かい食べ物は、体にも心にも、とても重要です。医食同源が当り前の香港では、日本より気温が高いにもかかわらず、デザートさえも温かく、冷たいものはあまり口にしません。 内側から体を冷やさない「温かさ」そのものも、私たちにとって良い「医」の効果があります。 鍋料理はココがいい! 体が温まる! 鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。 野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。さらに、スープにもビタミン・ミネラルが溶け出しているため、スープも味わえる鍋料理は、まさに栄養の宝庫です。 また、野菜に含まれるペクチンは、胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然です。「温かい」鍋料理はいいことづくめです。 心も温まる! 鍋はどちらかと言えば、ひとりで食べる料理ではなくワイワイと2人以上で食べる料理です。そしてなぜか鍋を囲む時は、会話がはずみます。「あれ入れて」「コレ食べて」と話が続き、ときには「笑い」が起こることもあります。「笑い」は体を健康にし、ストレスを解消してくれます。 鍋料理は体だけでなく、心も温める、ニクイ食べ物なのです。 体におすすめ!鍋料理はコレ なんだか体調が整わないときにおすすめの鍋をご紹介します。冬野菜ばかりではありませんが、こんな症状があるときにはこの鍋料理で解消しましょう。 体にいい鍋料理 冷え性 キムチ鍋 キムチは汁ごと入れましょう。スライスしたニンニクを入れるとアリシン成分のはたらきで、さらに血行が良くなります。 風邪ぎみ ほうとう鍋 カボチャの豊富なカロチンにより、のど・胃の粘膜を守り風邪を予防します。里芋などの根菜類は体の中で温かさが持続します。薬味にとうがらしを入れると、さらに温かさがアップします。 貧血・疲れ眼 柳川鍋 どじょうの鉄分は、ほうれん草より多いため、まるごと食べ、カルシウムも摂りましょう。コレステロール値の調整のため、繊維の豊富なゴボウを入れるとよいでしょう。 高血圧 海鮮鍋 エビ・カニ・ホタテ・タコ・イカなどに含まれるタウリンがコレステロール値を下げ血圧を一定に保ちます。ただし食べ過ぎには注意です。 薬味でアレンジ鍋料理 いつも同じ鍋では、ちょっと飽きちゃう…と思うなら、今日は薬味をアレンジしてみましょう。薬味を変えるだけでも、随分違った味で楽しめます。 鍋料理の薬味一覧 わさび 鶏ガラ・カツオだしの鍋におすすめ。わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整します。食欲増進につながります。 おろしニンニク だし仕立ての鍋におすすめ。ニンニク臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効きます。 バター 味噌仕立ての鍋におすすめ。意外にオツです。ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力がアップします。 一味・七味 ほぼ万能のスパイスです。体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、たんぱく質の消化を促進します。 いり胡麻 ポン酢仕立てのたれなどにいれるとよいでしょう。コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぎます。
野菜を多く食べられるなど健康に気をつかったヘルシー料理「鍋」。今回は、鍋料理の魅力と歴史を探りました。 目次 鍋の魅力再発見! 鍋の出世物語 鍋の魅力再発見! 核家族化が進み、食事も家族バラバラと言われるなか、その良さが見直され、むしろ家庭内における人気は高まり、その回数も増えているのが「鍋」。このグラフでもわかるように、ここ数年の間に鍋を食べる回数が増えたという人は54%となっています。 その人気の秘密について、多くの人が鍋料理の良いところとして、野菜を多く食べられるなど健康にも気をつかったヘルシー料理であることを意識しているようです。健康な食生活のためには「1日30品目」と厚生労働省からも提案されていますが、日常生活でそれを実現するのはかなり難しいことです。特に冬場は野菜の摂取が不足しやすいようです。そんなときこそ、一度に多くの種類の食品を食べられる鍋は理想の料理と言えます。そして、やはり家族・仲間と囲む鍋は何よりも温かいもの。すさみがちな現代社会を救ってくれるのは、実は鍋料理なのかもしれません。 鍋の出世物語 鍋料理とは一体いつからあるものなのでしょうか?家族で同じ鍋をつつきあう風景は、いかにも昔から日本にあるもののようですが、実は鍋の誕生はそんなに古いことではありません。かつて、身分制度があった時代、夫婦・親子の間でも、食べる場所・食べる物が違うことがむしろ当り前でした。つまり鍋とは、そうした身分社会を乗り越えた民主主義的な料理だったのです。 古代:調理用具・鍋の誕生 調理用具としての鍋そのものの歴史は古く、古代遺跡からも土鍋が出土しています。「なべ」の語源は「菜(な)を煮(へ)る」と言われ、おかずを煮る土器のことをさしました。日本最初の漢和辞典「和名抄」では、金属性のものを「鍋」、土製のものを「堝」と書き分けており、その後、鉄製の鍋の普及にともない、土製の鍋については、わざわざ「土鍋」と言うようになったようです。 室町~戦国:「汁」が鍋の起源 松尾芭蕉も食べていた! この時代の人々は、ご飯と「汁」もので、お腹を満たしてから「吸い物」をツマミにお酒を呑んでいたそうです。「汁」はおかずであり、動物・魚介類を「汁」に仕立てた料理から鍋物が発展してきました。冬に猟をする狸や兎が「狸汁」「兎汁」となり、それらの「けもの汁」は熱いまま食べるので、煮ながら食べるという習慣が生まれました。当時、松尾芭蕉が句に詠んだ「ふぐ汁」とは今で言う「ふぐ鍋」のことです。 江戸中期以降:「小鍋立て」で流行に! 福沢諭吉も食べていた! 「汁」ではなく「鍋」という料理になったきっかけは「小鍋立て」という料理方法の普及です。七輪・火鉢などに鍋をかけ、煮ながら食べるいわゆる「鍋」料理で、まずは湯豆腐・どじょう鍋などから始まりました。 鍋料理が本格化したのは蘭学をおさめた医師たちの指導による養生のための「薬喰い」と言われた獣肉料理の専門店が増え始めてから。桜鍋(馬肉)・紅葉鍋(鹿肉)・ぼたん鍋(猪肉)が流行しました。しかし、当時はまだ肉食を嫌う風習が強く、あまり上品でないお客か、緒方洪庵の家塾生しか通っていませんでした。福沢諭吉も安政4年(1857)頃に牛肉を食べたが、あまり良い印象ではなかったようです。 明治時代:牛鍋食べてないの?遅れてるー! 明治天皇も食べていた! 鍋料理が本格的に庶民の生活に入ってきたのは、明治以降のことでした。明治2年(1869)、江戸に牛鍋屋が相次いで開店しました。いわゆる「すき焼き」屋です。明治5年(1872)には、明治天皇自らが肉食の禁を破り、流行しました。それは牛肉を食べて体力を増強しよう!という文明開化・富国強兵のシンボルであり、また一種の食の規制緩和でもあります。牛鍋を食べることは庶民にとって、一番身近な文明開化だったのです。
鍋は、心と体の両方にぬくもりを与えるヒーリング・フードです。よく鍋に入れる野菜、ネギ、大根、春菊などの効能をご紹介します。 目次 鍋のぬくもりが心と体を癒す 野菜の具・ココが利く! 鍋のぬくもりが心と体を癒す 鍋の最大の特徴は何といっても「温かい」ことにあります。 人間にとって温かい食べ物は、体にも心にも、とても重要です。医食同源が当り前の香港では、日本より気温が高いにも関わらず、デザートさえも温かく、冷たいものはあまり口にしません。 内側から体を冷やさない「温かさ」そのものも、私たちにとって良い「医」の効果があるようです。 心のヒーリング なぜか鍋を囲むと「次、あれ入れて」「コレあげる」と話題が無くても話が続きます。鍋はみんなで調理しながら食べるものだからです。よほど厳しい鍋奉行がいない限り「笑い」も起こります。「笑いは内側からのジョギング」と言われるほど、体を健康にし、ストレスを解消してくれます。 ワイワイ笑いながら食事のできる鍋は、最高のヒーリング・フードと言えるでしょう。 体のヒーリング 鍋は冬を乗り切る最強の料理方法です。 野菜は煮込むことによって食物繊維が柔らかくなり、生よりも多く食べることができます。ミネラル・ビタミン・ペクチンなども大量に摂取できます。スープに溶け出し、混ざりあい吸収しやすくなっているので、ぜひスープを味わいましょう。 ペクチンには胃の調子を整えるはたらきがあるので、胃腸薬を一緒に飲んでいるも同然です。魚はアラ、肉は骨つきで煮込むと、普段は摂取しにくい、それらに含まれる良質のゼラチン質・コラーゲンが摂れ、美肌効果&体が温まります。 「温かい」鍋は体にいいことづくめです。 野菜の具・ココが利く! 海の野菜も捨てがたい!海藻類 カルシウム・ビタミン・鉄分・リン・ヨードなどが含まれます。海の野菜「海藻」は、陸の野菜に劣らず、あるいはそれ以上に栄養豊富、しかも低カロリー!海藻のぬるぬるはアルギン酸で整腸作用のほか、コレステロール・脂肪の蓄積を防ぎます。 緑の葉は捨てるな!ねぎ 白い部分には硫化アリルが含まれ、消化吸収を助けます。ほかに殺菌作用、食欲増進、血行を良くする、風邪・頭痛・下痢にも効果ありの万能野菜です。関東では捨ててしまう事の多い緑の葉にもビタミンA・C、カルシウムが含まれるので、ちゃんと食べましょう。 皮をむいちゃイヤ!大根 消化酵素が含まれ、胃腸を丈夫にしてくれます。皮の近くは、ビタミンCが特に豊富。しかし、むいて水にさらすと大量に壊れてしまうので、むかずに食べるようにしましょう!皮つきのまま大根おろしにし、薬味や雪鍋として使うのもおすすめです。 フレッシュにしてくれる!レタス 若さを保つビタミンEを含め、各種ビタミンが豊富。ビタミンEはビタミンAの吸収を助け、血液循環を良くし、体内の脂肪が酸化するのを防ぎ、それによって肌のシミを予防します。ビタミンEは熱に強いので、鍋物にもおすすめ。味も意外にオツで、サラダよりたくさん食べられます。 鍋のためにある野菜!春菊 春菊にはカロチンが豊富に含まれています。カロチンは体内でビタミンAに変化し、皮膚・のど・消化管などの粘膜を強くするはたらきがあるのです。さらにビタミンB2・C・鉄分なども含まれており、栄養価でも主役級です。鍋にすれば量もたくさん食べられるのでおすすめです。 がん予防に!キノコ類 ミネラル、ビタミンDなどを含みます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨が丈夫に!しいたけのビタミンDは天日に干すと10~20倍に増えるので干ししいたけの方が良いが、生のしいたけでも食べた後、日光浴をすると効果があります。キノコは近年、ガン予防にも効果があると言われています。
あなたが正しいと思っている鍋の作法。それは体や味のために、ホントに正しいのでしょうか?家族・同僚に信頼される「奉行」という高い地位にのぼるためには、正しい知識と実践がなくてはいけません。そこで鍋奉行度をチェックしてみましょう! 目次 鍋奉行検定試験 アナタの鍋奉行度は? わが家の個性、薬味にあり! 鍋奉行検定試験 下の文は○、それとも×?考えてみましょう! だし昆布は、めいっぱい煮出して味と栄養をスープに溶かしこむと良い 肉、魚は煮込むと美味しくないので、沸騰してから入れて、火が通ったらすぐ食べる 鍋は、やっぱり厚手の土鍋! スープが栄養になる食べ物だから、野菜は早めに入れ、味をよくなじませる 鍋と言えば、残り野菜を始末するもの。それで充分! 答えと解説 おいしい昆布だしをとるには、水から入れて沸騰直前に取り出すのが基本です。取り出した昆布は、栄養豊富な「海の野菜」なのでしっかり食べましょう。 答えは×! 肉、魚は早めに入れて、おいしいだしを生かします。それによって野菜もおいしくたくさん食べられます。ただし、肉や魚そのものを味わう目的の場合と、貝はあまり煮込まないようにしましょう。 答えは×! しゃぶしゃぶなどでない限り、厚手で口の広い土鍋が一番です。保温性に優れ、地肌に気泡を含むため、素材への熱のあたりが柔らかく、風味が壊れにくくなります。洗うときは冷めてから、鍋底に水がかからないようにしましょう。ヒビが入ってしまったときは、お粥を煮てふさぐことができます。 答えは○! 根菜類は早めから入れ、葉ものは最後に入れます。これで充分スープが出ます。むしろ煮すぎると各種ビタミンが壊れてしまうので注意しましょう。 答えは×! 鍋の野菜も新鮮な旬の物にこだわりたいもの。それがおいしく「健康に役立つ鍋」となります。野菜は買ってきてから時間をおくと、ビタミンなどが半減します。煮込んで野菜の量がたくさん食べられても、新鮮な時の半分の栄養だったのでは仕方がありません。 答えは×! アナタの鍋奉行度は? ●正解1~2:この特集で、しっかり勉強を! ●正解3~4:ややアバウトな奉行?でも楽しく食べてますね。その気持ちを大切に、さらに精進を! ●正解5:真の奉行!しかしまだまだ、これは序の口。ぜひ「鍋道」を極めてください! わが家の個性、薬味にあり! 鍋の良いところとして「色々なアレンジができる」ということも挙げられます。アレンジで特に個性が出るのが薬味!ちょっと鍋がマンネリ化しているとき、こんな薬味はいかがでしょうか? ●わさび:鶏ガラ・カツオだしの鍋に わさびの辛味成分・シニグリンにより胃酸の分泌を調整します。食欲増進。 ●おろしニンニク:だし仕立ての鍋に にんにく臭成分・アリシンは殺菌作用があり、風邪に効きます。 ●バター:味噌仕立ての鍋に ビタミンAが豊富で細菌への抵抗力がアップします。 ●一味七味:ほぼ万能スパイス 体を温め、新陳代謝を活発にすることで食欲増進、タンパク質の消化を促進します。 ●いり胡麻:ポン酢仕立てのたれなどに コレステロールをとりのぞく不飽和脂肪酸により、動脈硬化を防ぎます。
鍋は楽しみ&健康の王様です。具体的に、症状(目的)別・おすすめの鍋をご紹介します。お困りのあなたは鍋を食べるときに意識してみましょう。 目次 症状別・おすすめ鍋 鍋との付き合い方 症状別・おすすめ鍋 症状 おすすめ鍋 ポイント 高血圧 海鮮鍋 エビ・カニ・ホタテ・タコ・イカなどに含まれるタウリンがコレステロール値を下げ、血圧を一定に保ちます。ただし、食べすぎには注意しましょう。 貧血、疲れ目 柳川鍋 どじょうの鉄分は、ほうれん草より多いです。まるごと食べてカルシウムも摂りましょう。コレステロール値の調整のため、繊維の豊富なゴボウを入れるといいでしょう。 冷え性 キムチ鍋 キムチは汁ごといただきましょう。スライスしたニンニクを入れるとアリシン成分のはたらきで、さらに血行が良くなります。 風邪ぎみ ほうとう鍋 カボチャの豊富なカロチンにより、のど・胃の粘膜を守り風邪を予防します。里芋などの根菜類は体の中で温かさが持続します。薬味にとうがらしを入れ、さらに温かさがアップします。 鍋との付き合い方 いくら鍋が冬ナンバー1の健康食でも、食べ方には気をつけて。より良い鍋とのお付き合いを考えましょう。 ●食べ過ぎてしまう! 鍋は、そのおいしさから食べ過ぎてしまうことも多くなります。特に気を付けたいのが、最後のうどんや雑炊。もしお腹がいっぱいなら、何も無理して食べきることはありません。栄養豊富なスープはそのままとっておき、うどんも雑炊も翌朝にまわします。朝が待ち遠しくなるはず。 ●食べ過ぎてしまった! もう食べてしまった場合、まずはゆっくり休んで、できるだけエネルギーを消化に傾けましょう。足の三里(あしさんり)や合谷(ごうこく)など、胃のツボを刺激して、消化を促進します。 ●塩分が気になる 特にすき焼きなどは塩分が多く、高血圧が心配になります。ナトリウムの排出に効くカリウムを含む食品も摂ります。贅沢三昧コースならデザートにメロンを。倹約コースなら海草サラダなどを足しましょう。できれば、すき焼きより、水炊きなどの鍋にするとより良いでしょう。 ●買い物はコンビニしか行けない コンソメ仕立ての洋風鍋で、肉はウインナーやコンビーフ、魚はシーチキン、野菜はミックスベジタブルでもおいしくなります。あるいはサバ缶などをベースにしたカット野菜での「ちゃんこ」などもいいでしょう。 ●ダイエット中! しゃぶしゃぶタイプの鍋がおすすめです。あえて肉を使わず、レタスやワカメ、もやしなどの野菜しゃぶしゃぶも良いでしょう。必要な栄養も摂れ、満腹感も得られるのでスープも一緒に楽しみましょう。
日本だけでも地域別に色々ある鍋料理。今回は、日本と世界の代表的な鍋料理をご紹介します。 目次 日本縦断・鍋自慢 世界の鍋 日本縦断・鍋自慢 ●石狩鍋(北海道) 300年ほど前、アイヌ民族が野菜と鮭を塩味で食べたのが起源。後に味噌を入れるようになったそうです。味噌だれは煮えてから味をみて加えます。最後にイクラと山椒を入れます。味付けにバターを入れると意外にサッパリ京風の仕上がりになるのだとか。試してみてはいかがでしょうか? ●しょっつる(塩汁)鍋 (秋田県) 「しょっつる(魚醤汁)」と白身魚で作ります。昆布だしを「しょっつる」で味を整え材料を入れます。鍋は大きな帆立貝の貝殻を用います。貝殻から溶け出した、わずかなカルシウムで風味が増します。 ●あんこう鍋(茨城県) 骨つきのあんこうと野菜で作った鍋です。だし汁の中に焼き味噌(あんきもと味噌をあわせて焼いたもの)を入れます。かつて漁師達が船の上で体を温めるために食べた、あら汁がルーツです。 ●カキの土手鍋(広島県) 「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富で、しかも脂質は少なく低カロリーなカキ。カキ以外に、春菊・ネギ・きのこ・焼き豆腐など入れてみても良いでしょう。土手の味噌は好みの物で十分ですが、辛めの赤味噌+白味噌のブレンドがおすすめです。みりんと卵を加え弱火にかけながら練ります。 ●鶏の水炊き鍋(福岡県) 薬膳の国・中国伝来です。できれば骨つきの地鶏と野菜を入れましょう。本格的にするなら、まず鶏ガラを長時間炊き、アクをとり白く濁ったスープを作ります。これに鶏肉を入れ、ポン酢などで食べた後、野菜を入れます。スープにはコラーゲンが豊富です。芯から温まります。 世界の鍋 鍋は世界共通の食文化。あなたはどんな鍋が好きですか? ●食は宮廷にあり!中国の鍋 奥の深い中国の鍋。珍しくていかにも華やかな鍋が菊花鍋子です。菊の花と豆腐がメインで、スープの中に干しエビ、干し貝柱、もどした高野豆腐、豆腐、油条(中華風あげパン)、鶏、魚、白菊の花びらの順に入れます。醤油か酢醤油で食べます。 ●香港でブーム!火鍋(ホーコー) 1つの鍋に2種類のスープが入る鍋で作ります。新鮮な魚介類が主役の寄せ鍋タイプです。春雨なども入れます。 ●女性に人気?タイスキ 火鍋と同じく新鮮な魚介類が主役ですが、こちらは水炊きタイプで、よりヘルシーです。具の種類が多く、たれがとうがらしベースで辛いです。 ●ヨーロッパにも鍋はある! 日本で言う「煮ながら食べる」という意味での鍋料理は少なく、スイスのチーズ・フォンデュ、オイル・フォンデュがその代表です。串にさした素材をチーズやオイルなどにくぐらす、しゃぶしゃぶタイプとなります。ほかに色々な材料を鍋で煮込んだ寄せ鍋タイプとしては、フランスのポトフ、ブイヤベース。ロシアのボルシチなどがあります。