飲み会が続く時期は、お酒の飲み過ぎ、揚げ物や脂肪分の多い料理の食べ過ぎなどが原因で、胃の不調を感じる人も多いでしょう。こんな時期こそ胃をケアしてあげることが重要です。飲み会が多い時期におすすめの食品、胃にやさしいメニューを紹介します。 目次 飲み会後は胃のケアが必要 飲み会が多い時期におすすめの食品は? 作ってみよう!胃にやさしいメニュー 飲み会後は胃のケアが必要 飲み会が続く時期は、胃の不調を感じる人も多いでしょう。原因として第一に考えられるのはアルコールですが、飲酒をしない人も胃の不調を訴えることがあります。これは、飲み会の場で出されることの多い唐揚げ・フライドポテトなどの揚げ物や、香辛料を多く使った料理、脂肪分の多い料理や、食べ過ぎによって、胃に負担がかかったと考えられます。これらの原因が重なることで、胃の粘膜が傷つき、もたれ感や痛みが引き起こされている可能性があります。このようなときは、胃のケアを意識することが大切です。 飲み会が多い時期におすすめの食品は? 飲み会で胃の具合が悪いときの食事は、胃の粘膜を回復させるはたらきや、消化を助けるはたらきのある栄養成分を意識的に摂るようにします。より消化されやすくするために、よく噛んで食べるようにしましょう。 飲み会が多い時期におすすめの栄養成分 栄養成分 はたらき 含まれる主な食品 ビタミンA(レチノール、β-カロテン) 粘膜を強化し、再生させる レバー、うなぎ、にんじん ビタミンE 粘膜の再生を促す アーモンド、落花生、かぼちゃ ビタミンU 粘膜の新陳代謝を促す キャベツ、セロリ、レタス ジアスターゼ 消化を促す 大根、ラディッシュ、もやし 作ってみよう!胃にやさしいメニュー 上述の食品を用いた胃にやさしいメニューの例として、次のようなものがあります。胃の粘膜の修復にはたんぱく質も欠かせませんので、脂肪が少なく胃に負担をかけない鶏むね肉や白身魚、豆腐なども、好みに合わせて食卓に加えましょう。 胃にやさしいメニューの例 ●大根サラダ サラダを食べる際は、ジアスターゼが豊富な大根を使ったものを選ぶのがおすすめです。ビタミンUを含むキャベツやレタスなども入れると、なお良いでしょう。 ●ポトフ にんじんやキャベツ、オクラなど、胃にやさしい栄養成分を含む野菜を多く食べられる。じっくりと煮込むことで、消化も良くなります。 公開日:2013/12/16
飲みすぎても二日酔いさえガマンすれば!などと思っていませんか?もしみぞおちあたりに激しい痛みを感じたら…それは急性膵炎のサインかもしれません。急性膵炎の症状や起きる仕組み、予防法について解説します。 目次 お酒の飲みすぎで、膵臓が悲鳴を上げている! 急性膵炎が起きる仕組みと治療法 予防の第一歩は、お酒を飲みすぎないこと 急性膵炎を予防するポイント お酒の飲みすぎで、膵臓が悲鳴を上げている! お酒が好きな人なら、体に良くないと知りつつ、つい飲みすぎてしまった経験が一度はあるでしょう。その結果が、二日酔いで翌日がつらいという程度ならまだしも、激しい腹痛が現れるとなれば、当然ただごとではありません。飲酒後または食後にみぞおちのあたりが激しく痛む場合、それは急性膵炎の可能性が考えられます。 急性膵炎が起きる仕組みと治療法 膵臓から分泌された膵液が含む「たんぱく質分解酵素」は、通常は食べたものを消化します。しかし、過度の飲酒や胆石がきっかけとなり、膵臓自体が消化され、炎症が起きてしまうことがあります。これが急性膵炎と呼ばれる病気で、腹痛以外にも、吐き気や背中の痛みなどの症状が現れます。 さらに、炎症が起きた膵臓では、炎症を広めるたんぱく質がつくられます。これが血管を通じて全身を巡り、腎臓をはじめとする別の臓器を傷つけるほか、呼吸困難や消化管出血などの症状を引き起こすこともあります。 軽症であれば、膵臓を休ませるために食事を控えたり、鎮痛薬による治療を受けたりすれば、回復することが多いようです。症状が重い場合は上記のほかに、炎症の原因となっているたんぱく質分解酵素の働きを抑える薬が用いられます。病気が進行し、膵臓に壊死まで起こっている場合は、その部位を取り除く手術が行われることもあります。 予防の第一歩は、お酒を飲みすぎないこと 急性膵炎を予防するには、過度の飲酒を避けることのほかに、食事や運動の面において、健康に配慮した生活を送ることが重要となります。また、以前に急性膵炎にかかったことがあり、再発の恐れがある人は特に、定期的に検査を受けることが望ましいです。 急性膵炎を予防するポイント ●お酒を飲みすぎない ●動物性脂肪の多い料理を控え、バランスのとれた食生活を送る ●適度な運動を習慣的に行う ●定期的に検査を受ける …など 公開日:2013/03/25
吐き気・二日酔いに効くツボ、漢方薬を紹介します。 目次 吐き気・二日酔いに効く!ツボ指圧 吐き気・二日酔いに効く!漢方薬 吐き気・二日酔いに効く!ツボ指圧 ■合谷(ごうこく) 頭痛、腹痛、下痢、便秘、二日酔いによる気分の悪さなど、幅広い症状に効くツボです。月経痛など女性の生理に関係する症状にも効果があります。 ■巨闕(こけつ) 二日酔いなどの吐き気をおさめる特効ツボです。みぞおちの中央で胸骨の下端から指3本分下にあります。吐けるだけ吐いた後ふとんの上にあおむけになり、背中に枕をあてて体をそらせます。ツボに親指以外の4本の指をそっと食い込ませるような感じで指圧します。 ■内関(ないかん) 歯磨き中にウッときたときなどに、吐き気を静めるツボです。腕の手のひら側で手首のしわの真ん中から上へ指3本のところにあります。吐き気をもよおしたらすぐここを親指でグッと押しましょう。 吐き気・二日酔いに効く!漢方薬 タイプ 漢方薬 二日酔いに(水を飲んでもすぐのどが渇き、尿も少ない) 五苓散(ごれいさん) みぞおちが重苦しく、トイレに何度も通うとき。風邪による吐き気にも 半夏瀉心湯 (はんげしゃしんとう) のどに何かひっかかった感じのとき。女性のつわりにも 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) ワンポイントアドバイス 飲みすぎ・食べ過ぎ・食あたりによる嘔吐は、むしろ吐いてしまいましょう。吐いた後はスープやみそ汁などを食べて体力の回復をはかります。 二日酔いには大根のおろし汁が効果的です。弱った肝臓や胃腸のはたらきを整えてくれます。また、甘柿が血中のアルコール分解を早めるはたらきがあるので食べてみるとよいでしょう。 吐き気止めには、ひね生姜をスライスしたものを1枚口に含むとよいようです。
肝臓のアルコール分解能力は体重によって変わります。体重が重いほどアルコール分解能力が高く、体重が軽いほど分解能力は低いので適量は少なめ。適正飲酒量を計算してみましょう。 目次 「適量」を決めるのは、血中アルコール濃度! 「お酒の単位」とは?適量は「2単位」まで もうちょっとカスタマイズするなら?適正飲酒量を計算してみよう! 「適量」を決めるのは、血中アルコール濃度! 「お酒を飲むなら、適量を守りましょう」……何度も聞いた言葉ですが、この「適量」というのが大問題です。「二日酔いにならない程度かな」「記憶を失う直前でしょ?」など、人によって解釈もさまざまですが、適量の決め手となるのは血中アルコール濃度となります。 体内に入ったアルコールは約20%が胃で、残りの80%が小腸で吸収され、血流に乗って全身を巡る途中、肝臓で分解されます。どんどん分解されれば酩酊せずにすむのですが、肝臓のアルコール処理能力は限界があり、処理しきれなかった分のアルコールは血液中に残り、再び体内を循環します。 血液中にどれだけアルコールが残っているかで酔いの状態が違ってきますが、血流がよくなり、リラックスしたり、陽気になる「ほろ酔い状態」のときには、血中アルコール濃度が0.05%~0.1%。これ以上濃度が高くなると、ふらついたり、吐き気をもよおしたりと酩酊状態に陥ってしまいます。 というわけで、お酒の「適量」とは血中濃度が0.1%までに抑えられる分量をいいます。 「お酒の単位」とは?適量は「2単位」まで 「血中アルコール濃度0.1%」といっても、実際どれくらいの量に該当するのか、ピンと来る人は少ないでしょう。そこで便利なのが、「お酒の単位」という考え方です。 日本酒1合、ビール中びん1本、ワイン1/4本、ウイスキーの水割り(シングル)2杯に含まれるアルコールの量は、だいたい20g前後となります。体重60kgの人が30分以内に飲んだ場合、約3~4時間で分解される量に相当しますが、これを「酒1単位」としています。医学的には「1日2単位まで」というのが定説です。例えば、ビール中びん1本(500ml)とワイン1/4本(180ml)飲んだら、合計2単位になります。 大好きなお酒と末永く付き合うためにも、まずは「酒1単位」を丸暗記しましょう。 酒1単位 ビールアルコール度数5%中びん1本(500ml) 日本酒アルコール度数15%1合(180ml) ワインアルコール度数14%1/4本(180ml) ウイスキー水割りアルコール度数14%シングル2杯、ダブル1杯(60ml) 焼酎お湯割りアルコール度数25%0.6合(110ml) アルコール量の計算式 お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8 例)ビール中びん1本 500×[5÷100]×0.8=20 もうちょっとカスタマイズするなら…適正飲酒量を計算してみよう! 肝臓のアルコール分解能力は体重によって変わってきます。つまり、体重が重いほどアルコール分解能力が高く、体重が軽い場合や、お酒に弱い人、高齢者は「酒2単位」よりも適量が少なめということになります。 自分の体重にあわせて適量をカスタマイズするなら、下記の計算式で適正飲酒量を求めてみましょう。 適正飲酒量を計算してみよう! あなたの体重 kg アルコール度数 % ml 例えば体重50kgの人の場合、ビール(アルコール度数5%とする)の適量は【0.1×833×50】÷5=833mlとなり、ビール中びん1本と1/2本程度の量に該当します。 適正飲酒量について紹介してきましたが、ここでは「適量」=「血中濃度が0.1%までに抑えられる分量」としています。ですが、よく知られている通り肝臓でアルコールを分解する酵素が生まれつきうまくはたらかない体質の人もいます。体調によっては、飲酒を控えたほうがよい日もあります。適正飲酒量はあくまで目安。お酒に強くても飲みすぎないようにすることが肝心ですし、もちろん無理にお酒を勧めることもやめましょう。 飲む前に読む・二日酔い防止術 公開日:2004/12/06更新日:2018/05/14
アルコールを順調に代謝するためには、丈夫な胃と肝臓が必要です。ツラい二日酔いを防ぐために、胃と肝臓をアルコールから守る成分・食材を知って、飲みに備えましょう。 目次 お酒を飲む前に食べる お酒を飲みながら食べる 飲んだ後に食べる アルコールを順調に代謝するためには、丈夫な胃と肝臓が必要です。まず胃と肝臓をアルコールから守る成分を食べて、「飲み」に備えましょう。また、日頃からこうした成分をサプリメントで補っておくのもおすすめです。 成分 食材 はたらき クルクミン ウコン 胆汁の分泌を促進し、肝臓全体の解毒作用を高めるといわれています。普段から摂取し肝機能を強化するのがおすすめ。 セサミン ゴマ 活性酸素を取り除き、肝機能を高めてアルコール代謝を促すといわれています。アルコールを飲む前にサプリメントなどで補いましょう。 シリマリン マリアアザミ 肝臓の細胞を修復し、保護する作用があるといわれています。アルコール性の肝炎などに有効という説もあります。 脂肪 ヨーグルト、牛乳など 乳製品に含まれる脂肪が胃に膜を張って、アルコールの吸収を穏やかにしてくれます。お酒を飲む30分~1時間前に摂取しておきましょう。 サプリメントを利用するなら:アルコール好きにささげるサプリ 乾杯の後、飲む方にばかり一生懸命になってはいけません。「飲みながら食べる」ことが、二日酔い防止術の鉄則です。アルコール代謝を助ける成分をおつまみなどで補いましょう。 成分 食材 はたらき 動物性・植物性たんぱく質 肉、魚、チーズ、豆腐、枝豆など 肝臓がアルコールを代謝する際に必要な成分。焼き鳥や刺身、枝豆が酒の肴の定番だったり、ワインとチーズのセットも理にかなっています。 ビタミンB1 ネギ、ニラ、にんにくなど 肝臓のアルコール代謝に必要な成分。ネギやニラ、にんにくに含まれるB1はアリシンという物質との複合体で存在し、体内に長くとどまることができます。 ビタミンC イモ類、小松菜、ブロッコリー、ピーマンなど アルコール代謝に不可欠であると同時に、アルコールによって腸管からの吸収が阻害されてしまうビタミンC。食事でしっかり補いたいものです。 ビタミンE ナッツ類 アルコール代謝を促進するはたらきがあります。ただし、高カロリーなので、くれぐれも食べ過ぎないようにしましょう。 すでに二日酔い状態の場合は、アルコールの代謝を促進することと、アルコール分解の途中で生じたアセトアルデヒドの分解を促すことを心がけましょう。まずは水分を摂取し、食欲が出てきたら栄養補給をしましょう。 成分 食材 はたらき 水分 スポーツドリンク、ミネラルウォーターなど まずはアルコール代謝で消費された水分の補給をします。スポーツドリンクなら、不足しているビタミンやミネラルも一緒に補うことができますが、普通の水でももちろんOKです。 果糖 オレンジジュース オレンジに含まれる果糖はアルコールの分解を早め、ビタミンCはアセトアルデヒドの分解を促進してくれます。 タンニン、カタラーゼ 柿 タンニンは胃の粘膜を収縮させ、アルコールの吸収を穏やかにします。カタラーゼなどの酵素はアルコールの代謝を活発にさせる作用があります。さらにビタミンCも豊富です。 タウリン シジミの味噌汁 シジミに含まれているタウリンが肝臓の解毒作用を促し、アセトアルデヒドの分解も促進します。また、メチオニンというアミノ酸やビタミンB12、グリコーゲンには肝機能を高める作用があります。 クエン酸 梅干 各栄養素がアルコール分解に使われ、体の細胞は一時的にエネルギー不足になってしまいます。そんなときはクエン酸をとり、エネルギーを生み出す回路(クエン酸回路)を活発にはたらかせましょう。 カフェイン コーヒー カフェインの覚醒作用により、頭がシャキッとします。またアセトアルデヒドの代謝を促進したり、利尿作用によって老廃物を体内から追い出したりする作用もあります。 サプリメントを利用するなら:アルコール好きにささげるサプリ さて、ある程度酔いがさめ、元気が回復してきたら、ぬるめのお風呂に入ったり、ウォーキングなどの軽い運動を行いましょう。血流がよくなり、アルコール分解がさらに早まります。ただし、飲酒直後は絶対にNGです。肝臓への血流が減って機能が低下するばかりか、心臓に負担がかかり、命を落としかねません。 また、迎え酒も×。アルコールで脳を麻痺させ、一時的に血糖値を上げて頭痛や吐き気を抑える効果はあるものの結局はさらにひどい二日酔い状態を招くことになります。迎え酒が習慣化すれば、アルコール依存症にも近づいてしまいます。
お茶に消臭作用があることをご存知でしょうか。口臭対策に、食後にぜひお茶を飲みましょう。また足の臭いの対策にもお茶は役立ちます。 目次 気になる「臭い」は、お茶で消す お酒もたばこもお茶でスッキリ! お茶で民間療法!? 気になる「臭い」は、お茶で消す 最近は「体臭」を気にする人が多いようです。多くは本人の意識過剰とも言われますが、やはりそれでも気になるものではないでしょうか。そんなときにも「お茶」がおすすめです。 ●口臭対策 お茶を飲んでいる食後のお茶は、臭いの元になる食べ物の残りカスを洗い流します。 お茶に含まれる「カテキン」や「フラボノール」の殺菌作用や消臭作用によって臭いを遮断します。 お茶の葉には虫歯を防ぐフッ素も含まれています。 以上のことから、食後にはぜひお茶を飲みましょう。 ●「足の臭い」対策 茶殻の水気をきって、新聞紙などに広げてしっかり天日干ししたものを、不用な古い靴下などに入れて靴の消臭剤として活用します。 お酒もたばこもお茶でスッキリ! お酒に効くお茶パワー! 酔って醜態をさらさないためには、お茶のカフェインが効くようです。カフェインは、酔ってマヒした大脳のはたらきを復活させます。また、カフェインには「利尿作用」もあり、悪酔いの原因となる物質(アセトアルデヒド)を体外に排出してくれます。 二日酔いでツラいときも、熱いお茶でスッキリしましょう。 ●特に効果を期待するなら カフェインは一煎めでほとんど出てしまうので、一煎めを飲みましょう。おすすめは、カフェインを多く含んでいるヤブキタなどの「上級煎茶」です。 たばこに効くお茶パワー! たばこの害のひとつが、体内の「ビタミンC」を破壊してしまうことにあります。1日に必要なビタミンC(50mg)は、たばこを2本吸うだけで破壊されてしまいますが、それをおぎなうのがお茶に含まれるビタミンCです。 ●特に効果を期待するなら カフェイン同様、「上級煎茶」の「第一煎め」がおすすめです。しかしそれでも完全には補いきれないので、やはり禁煙するのが一番です。無理ならば、一服のおともはコーヒーよりも、ぜひお茶を飲みましょう。 その他の効果 ビタミンCは、肌や血管の老化を防ぐほか、抗がん作用もあると言われています。 お茶で民間療法!? お茶の「殺菌作用」を利用した民間療法が、以下の2つです。誰にでも即効があるというものではありませんが、あながち信じられない話でもないようです。 古いお茶の葉があるようなら、どちらも一度試してみてはいかがでしょうか? ●水虫に効く?お茶パワー! お茶で脚を洗っている熱湯で濃く出した茶汁をバケツなどに足がつかるぐらいに入れ、10分ほどその中に足をつけると水虫によく効くそうです。 ●お肌に効く?お茶パワー! お茶の葉を、布袋に20~30gくらい詰めて、入浴剤代わりにお風呂に浮かべるとあせもなどに効果があるという話もあります。
とうがらしの刺激で、だ液や胃液の分泌が促進され、食欲増進につながります。ひとりぐらしでも簡単に利用できるとうがらし元気食品もご紹介します。 目次 とうがらし料理で食欲が出てくるわけ 最初は暑く、そのうち涼しいとうがらし 常備しておきたい、食欲不振対策食品 とうがらし料理で食欲が出てくるわけ 暑さのせいで夏バテ気味、ビールの飲み過ぎで二日酔いなど、食欲がなく体がだるくて思うように動けない方へ、夏バテや二日酔いの食欲不振には辛いとうがらしがおすすめです。そのメカニズムを簡単にご紹介します。また、ひとり暮らしでも簡単に利用できるとうがらし食品も探しました。冷蔵庫に常備して、元気回復に役立てましょう。 ●とうがらし料理を食べます。 →刺激成分(辛味成分)が口や胃など消化器の粘膜を刺激します。 →中枢神経のはたらきが高まります。 →だ液や胃液の分泌が増え、食欲がわいてきます。 →刺激によって、腸の運動も促進され、栄養が吸収されやすくなります。 最初は暑く、そのうち涼しいとうがらし とうがらしの入った辛い料理を食べると、体がカーッと熱くなって汗をかきます。でもしばらくすると汗がひき、なんとなくさわやかな気分になってきます。インドや東南アジア、中南米など暑い地方に辛い料理が多いのも、この感覚を味わうためとか。このメカニズムも科学的に解明されています。 ●とうがらしの辛味成分が吸収され、血液によって脳に運ばれます。 →辛味成分が脳にある交感神経を刺激します。 →皮膚表面の血管が拡がり、汗をかきます。 →汗が蒸発し、皮膚表面から体熱が奪われ、さわやかに感じます。 とうがらしは冷え性にもおすすめ! 冷え性は手足の抹消にある血管を広げたり縮めたりする神経の調節ができなくなっておこります。とうがらし料理を習慣的に食べると、皮膚表面の血流が増え、血管を広げるたり縮めたりする訓練ができるのです。これによって冷え性がよくなっていくわけです。 常備しておきたい、食欲不振対策食品 食欲がないときは体もだるいもの。「食べなきゃダメとはわかっていても、料理なんてとても…」という気持ちでいっぱいになります。そこで、そんなとき簡単に利用できる常備品をご紹介します。といってもいきなり無理せず、様子をみながら少しずつ食べるようにしましょう。 ●トマトジュース(缶)・タバスコ・こしょう トマトジュースにタバスコ、こしょうを好みで入れましょう。そう、アルコール抜きのブラッディマリーです。 最低でもこのドリンクにパンとヨーグルトは必ず摂りたいものです。 ●キムチ・おかゆ キムチはどんな素材とも合う万能選手です。豆腐にのせても、卵焼きに添えても、納豆と一緒にごはんにのせても、食パンにのせてチーズと一緒に焼いてもおいしいです。ごはんを炊くのが面倒な人は、レトルトのおかゆやごはんも常備しておきましょう。 ●インスタントみそ汁・一味とうがらし みそ汁やスープに好みでとうがらしを入れてみましょう。手作りにこしたことはありませんが、インスタントものも常備しておくと楽です。塩分が気になる人は、スープの粉などを少し残すようにしましょう。 ●作りおきピリ辛ピクルス 冷蔵庫に入れておけば1週間はもつピクルス。朝食の付け合わせなどにおすすめです。 きゅうり1本、にんじん、セロリを半分くらいひとくち大に切ります。漬け汁は、酢1カップ、水1/2カップ、砂糖大さじ2、塩大さじ1/2弱、ローリエ1枚、小口に切ったとうがらし1本~2本(好みで増やしても)をレンジで2分ほど加熱します。こしょうをふってかきまわし、砂糖をとかします。冷めた付け汁と野菜を密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
楽しく飲んだ翌日、とてもツラいのが「二日酔い」です。どうして二日酔いになってしまうのでしょうか。予防策、解決策をご紹介します。 目次 二日酔いってどういうこと? 二日酔いの予防策 二日酔いの症状が起こるワケ 二日酔いの解消策 ○と× 二日酔いってどういうこと? アルコールは肝臓で図のような過程を経て分解されます。分解に要する時間は体重や体質によって異なりますが、だいたい1時間にアルコール10cc分、日本酒に換算すると3合のお酒を処理するのに9時間かかることになります。 つまり、飲む量が多く、飲み終わる時間が遅ければ、翌日も体内にアルコールなどが残った状態が続くわけです。これによって起こるのが二日酔いだと言われています。 二日酔いの予防策 予防策はひとつ。翌日まで体内にアルコールが残らない飲み方をすること。例えば、朝7時に起きる人なら、9時間前の前日午後10時までに3合以下の日本酒を飲むようにすればいいのです。 ただし、個人差があるのでこれでも二日酔いになる人もいるでしょう。そういう人は、酒量をこれより減らすか、飲み終わりの時間を早くするか自分で調節してみましょう。 二日酔いの症状が起こるワケ 頭痛、吐き気 なぜ、頭痛や吐き気が起こるのでしょうか。アルコールが分解された第1段階のアセトアルデヒドのせいという説があります。肝臓の処理機能を超えるアルコールが摂取されると、処理できないアルコールは取りあえず血液中に取り込まれ体内を一巡りすることになります。アセトアルデヒドも同様です。 アルコールから変わったものの、次の酢酸に分解しきれないアセトアルデヒドはアルコールと一緒に体内を巡り、体に悪影響を与えます。その代表的なものが吐き気と頭痛というわけです。 体がだるくて起き上がれない、頭がぼうっとする 肝臓のはたらきのひとつに、体のエネルギー源となる糖を作るはたらきがあります。ところが、大量のアルコールを分解するのに一生懸命になると、糖を作るはたらきがお留守になってしまいます。このため、低血糖状態に陥ってしまいます。 このほか、アルコールで麻痺した脳が回復しきっていないということも考えられます。 二日酔いの解消策 ○と× 予防しようと思っても、なかなかできないのが人の性。なってしまってはしょうがないので、何とかスッキリする方法を探すのみです。ただし、二日酔い解消の誤った常識もあるようです。○と×で簡単にご紹介します。 ○ 二日酔いに効く食べ物 もっとも効果があるのは、二日酔い用の胃腸薬です。何かお腹に入れるなら、果汁のジュースなどがいいでしょう。 昔から酔い覚ましには柿がいいと言われていますが、これにも一理あります。柿に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの酸化を活発にさせ、アセトアルデヒドの分解を進める効果があります。また、柿に多く含まれる果糖が、低血糖状態の糖分補給にもなります。 このほか、ようかんなどの和菓子とお茶(お茶に含まれるタンニンの効果)、チョコレートなども効果があるようです。 頭痛の場合はコーヒーが効きます。中枢神経を刺激して興奮させるカフェインのはたらきによるものです。 × 迎え酒を飲む 二日酔いの朝、迎え酒をするとスッキリするといいます。これには理由があるのでしょうか。確かに、アルコールの摂取で一時的に血糖値が上がります。また、昨日飲んだアルコールが中枢神経を麻痺させているため、さらに飲んでも気分なども悪くなりにくいようです。 しかし、これは一時的な気休め。迎え酒のアルコールも分解しなくはならない肝臓のことを考えましょう。結局、二日酔いの症状を長引かせる効果しかないのです。 ○ 熱いシャワーを浴びる 熱いシャワーを浴びると血行がよくなり、体の中でのアルコールなどの分解も活発になります。頭も少しはスッキリするはずです。
ほろ酔い初期から一気に泥酔期に 急性アルコール中毒とは、お酒を飲んだ時に起こる一時的な異常めいていや、泥酔による中毒死などのことをいいます。 普通にアルコールを飲むと徐々に血中アルコール濃度が上がるので、「ほろ酔い期」「めいてい期」「泥酔期」と酔いの症状も変わっていきます。 ところが、大量のアルコールを急激に飲むと、血中アルコール濃度が急激に高くなりますから、「ほろ酔い期」「めいてい期」を飛ばして、一気に「泥酔期」や「こん睡期」まで進んでしまいます。 飲酒後1、2時間で危険な状態 そして、時には呼吸困難など危険な状態にもなったりします。 血中アルコール濃度が0.4%以上になると、飲酒後1、2時間でその半数が死亡するといわれています。がぶ飲みや一気飲みは急性アルコール中毒になる危険性が大変高くなりますから、お酒は自分の適量を自分のペースで飲むことが大切です。 そばにいる人が急性アルコール中毒を起こした場合、まず救急車を呼ぶことが大切です。救急車が来るまでに吐いてしまったら、吐いた物がのどにつかえないように、顔を横に向け、口の中をタオルでふいておくようにします。
脳と全身が脱水状態 二日酔いは、アセトアルデヒドやその酸化物の毒性、アルコールの脱水作用、エネルギー不足、体液の酸性化、低血糖などが複合して引き起こされます。 激しい頭痛は、アルコールの脱水作用により、脳の細胞に含まれている水分が少なくなり縮んでいるために起こります。この脱水状態は水分の補給により回復します。 また、この脱水状態は脳だけでなく全身で起こっていますから、体内の水分量が減少して、体液中に含まれているナトリウムやカリウムの濃度が高くなったり、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などが尿と一緒に体の外へ出てしまい、不足がちになります。 カルシウムやマグネシウムは筋肉の収縮や血圧の調整など体の調節に必要なミネラルです。ですから、これらが不足すると、疲労感や脱力感が感じられることになります。 低血糖も起こり、グリコーゲンを活用 飲酒によって低血糖が起こるので、これを補うために肝臓や筋肉からに元気のもとであるグリコーゲンが使われます。また、体内のアミノ酸も減ってしまいます。 さらに、アルコールを分解するために、大量のビタミンB1が使われビタミン不足も生じます。こういったことからも、頭痛やめまい、けん怠感が起こります。
脳の脱水症状 二日酔いの時に起こる割れるような頭痛は、アルコールの浸透圧によって脳の中の細胞に含まれている水分が失われるために起こります。マウスを使った実験では60%も水分が失われるということも分かっています。 ですから、お酒をたくさん飲んだ翌朝は、脳はしわしわに縮んでしまっています。この脱水症状は水分の補給によって回復します。 ところが、大量のお酒を毎日飲んでいますと、飲んでいない人よりも脳委縮を起こす可能性が高くなります。そして、この委縮は意志や判断をつかさどっている前頭葉でよく見られるのです。 ぼけの原因にも アルコール依存症では、意志が弱くて根気がなく、その場任せでモラルに乏しく、判断力が欠けているような人が多く見られます。これは脳が委縮している影響かもしれません。 これらの脳の委縮が記憶にかかわる脳幹の乳頭部に及ぶと、コルサコフ症候群という特殊なぼけが起こります。 最近の研究で、お酒を止めると委縮した脳が、元に戻ることがあることが分かってきました。つまり、早い時期にお酒を止めることが大切です。また、委縮した脳が回復するのは比較的若い年齢の人に多いようです。さらに、男性よりも女性の方が回復することが多いといわれています。
日本人は約1時間で6.6gを処理 体の中に入ったアルコールは、30分ぐらいで約3割が胃から吸収されます。そして、残りは小腸から1、2時間くらいで吸収され、血液の中に入ります。 血液中のアルコールは肝臓で処理されていきますが、体重60kgの平均的な日本人が1時間で処理できるアルコール量は6.6gといわれています。 これは大体ビール1/3本、日本酒で0.3合、ウイスキーダブル1/3杯に相当します。ですから、それぞれビール1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯のアルコールを処理するのには約3時間かかる計算になります。 1日2合以内なら完全に排せつ また、日本酒400cc(2合余)を体内から完全に排せつするのに、8時間ほどかかるようですから、アルコール分を翌朝に残さないためには1日の飲酒量は2合以内に抑えることも大切です。 ただし、同量のアルコールを飲んでも、体格の大きい人では血液も多いため血中アルコール濃度は低くなり、アルコール処理能力自体も体格によって随分違います。このように、アルコール処理能力には個人差がかなりあります。さらに、その日の健康状態によっても影響されます。
適度な飲酒は善玉コレステロールの値を高く保つはたらきがあります。しかし摂取が過ぎると、アルコールは、肝臓に中性脂肪を過剰に蓄積し、脂肪肝の原因となります。さらにお酒と相性の良い脂っこいものは脂肪の摂取を上乗せしていることになるので注意が必要です。 目次 摂取したアルコールは、肝臓で中性脂肪に 脂っこいおつまみも脂肪肝の原因 摂取したアルコールは、肝臓で中性脂肪に 適度な飲酒(ビールなら1日につき中瓶2本以内)であれば、アルコールは善玉であるHDLコレステロールの値を高く保つはたらきがあります。 しかし摂取が過ぎると、アルコールは、肝臓に中性脂肪を過剰に蓄積し、脂肪肝の原因となります。 アルコールを飲むと肝臓で中性脂肪が合成されます。中性脂肪合成のピークはアルコールを飲んで12時間後です。 合成された中性脂肪は肝臓から体の各部の末梢組織へ運ばれますが、肝臓から運び去られるまでには、さらにその後12時間掛かります。 毎日毎日、アルコールを摂取していると次々に新たな中性脂肪が合成されることになり、肝臓の中性脂肪処理能力を超えてしまうため、脂肪肝をもたらすのです。 脂っこいおつまみも脂肪肝の原因 また、飲酒する時は、アルコールと一緒に脂っこいおつまみなどを取りがちです。 アルコールが高カロリーの上、おつまみで余分なコレステロールや脂肪を摂取していることになり、これも脂肪肝の原因となります。 脂肪肝があると体がだるくなり、ときには肝硬変を招くこともあります。