秋の訪れを感じる今日この頃。猛暑で失いがちだった気力や体力が復活して、再び好奇心が活発にはたらき始めたという人も多いのでは?今回は、そんな人に、仕事やプライベートをより充実させるための小道具となる、香水についてご紹介したい。香水は単なるオシャレの道具にとどまらず、より充実した人生を送る手助けにもなるのである。 目次 クレオパトラも香水を使っていた 香水の種類 シーンやタイプごとにおすすめの香水 香水を上手に使いこなすために クレオパトラも香水を使っていた 香水の歴史は古い。4000年以上も前から宗教的儀式で用いられ、やがて王侯貴族が日常で使うようになる。クレオパトラは、ハチミツやピスタチオ、聖書にも登場する乳香などを混ぜたフレグランスを愛用していたという。 13~14世紀には、ヨーロッパの王朝で「ローズウォーター」「ハンガリーウォーター」などが流行った。現在のように、一般の人がおしゃれの小道具として楽しむようになったのは、約100年前になってからだ。 日本には大正時代ごろから、ヨーロッパ文化のひとつとして入ってきたようだ。ただ、日本でも香水自体は新しくても「香道」など香りを楽しむ文化は昔からあり、葬式で線香をたく習慣にも、宗教的儀式で使われた香水のルーツと重なるところがある。 香水の種類 香水の香り成分(香料)は、自然のものが植物性・動物性合わせて約1000種類、合成のものが約4000~5000種類もあるといわれる。そのひとつひとつの香水の中にも、数10種類~100種類もの香りが使用されている。 植物の花や葉、種子などを蒸留させて香り成分を抽出する「蒸留法」や、果皮を絞る「圧搾法」、熱に弱いバラの花などをオイルに浸す「溶剤抽出法」など、原料によって抽出法が異なる。そうやって取り出した香料を香りのエキスパートである調香師が調合するというわけだ。 たくさんの成分が複雑に混ざった香水はエッセンシャルオイルと異なり、薬効が著しいというわけではないが、脳に直接はたらきかけるため、精神的な作用は意外に大きい。 濃度によって香水のタイプは異なる。日本では、オー・デ・トワレなど軽めのタイプが人気だ。 香水の種類 種類 香水(パルファム) オー・デ・パルファム オー・デ・トワレ 香料濃度 15~25% 10~15% 5~10% 持続時間 5~7時間 3~4時間 2~3時間 シーンやタイプごとにおすすめの香水 鼻から入った香りは、鼻の付け根の奥にある嗅上皮を通り、嗅神経を介して脳に伝えられる。香りが作用するのは、自律神経やホルモンをつかさどる視床下部や、動物としての基本的な欲求にかかわる大脳辺縁系である。嗅覚が、視覚や聴覚より長く記憶に留まり、生活に深く根付いているというのもうなずける。同じ味噌汁の匂いを、日本人は懐かしいと感じ、外国人はくさいと感じるのも、その匂いになじみがあるかないかの違いなのだ。 そして、香りによって、精神安定作用があったり、気分を高揚させるものがあるのも、自律神経やホルモンに作用するからなのだ。参考までに、シーンやタイプごとにおすすめの香水を紹介しておこう。 日中のビジネスシーンに ●企画などクリエイティブな職種にはコレ! 香水のタイプレモンなど柑橘系 作用元気にする、能率をよくする、エネルギーを与えてくれる。 ●事務職などの職種にはコレ! 香水のタイプバラやジャスミンなどフローラル系 作用気分を明るくする。1日中オフィスでさまざまな人と接する人におすすめ。 デートなど夜のおでかけに 香水のタイプオリエンタル、スパイシー系 作用個性的で濃い香り、印象を強める 香水を上手に使いこなすために 気づかない間に心に深く作用する香り。でも、これまで香水を使ったことがない人には、どこから手をつけたらよいかわからないという人もいるだろう。最初は、ボディシャンプーや石鹸など、お風呂で使うものの香りで自分の好きなものを選び、その香りに近いものから選んでみることをおすすめする。 好きな香りは自分に足りない要素を補ってくれるものでもある。好きな香りを身につけることで、仕事のやる気がアップしたり恋愛を盛り上げるなど、クオリティ・オブ・ライフを高める力も香水にはある。香りを味方につけたとき、あなたは人生の新しい側面を発見できるかもしれない。ただし、つけすぎは人に不快感を与えてしまうので、周囲への気配りもお忘れなく! 取材協力・参考資料:(株)イオンフォレスト ザ・ボディショップ、『ホームメディカ家庭医学大事典』小学館 公開日:2004年9月6日
心身を癒してくれるアロマセラピー。香りを嗅ぐことは、古い脳を刺激し、バランスのよい精神状態を保つのに役立つ。 目次 植物の精油は、心身のバランスを整える 嗅覚だけが「古い脳」を直接刺激する力がある 気持ちを明るくする精油とは!? やってみよう!自分でできるアロマセラピー 植物の精油は、心身のバランスを整える アロマセラピーとは、植物から抽出した100%ピュアな香りのエッセンスを利用して、健康や美容に役立てる方法。人間が本来もっている自然治癒力を植物の力を使って高める「植物療法(フィトテラピー)」のひとつだ。 精油の蒸留は5,000年前には行われていたといわれるが、現在のアロマセラピーの基礎が確立されたのは20世紀初頭。その後、マルグリット・モーリー夫人がイギリスで美容に用いる手法を確立し、「ホリスティック・アロマセラピー」へと発展していった。 ホリスティック・アロマセラピーの特徴は、精油を使って自律神経のバランスを整え、心身を常に一定の状態(ホリスティック)に導いていくこと。精油は多数の成分が混在した複雑な構造をしているため、効果はひとつだけにとどまらない。つまり、心身のバランスを総合的に整えるために用いることができるのだ。 嗅覚だけが「古い脳」を直接刺激する力がある アロマセラピーは、皮膚を通じて精油成分を吸収させるほかに、嗅覚を通じて吸入させる方法がある。この「吸入」の手法は、心理的な効果が非常に大きいといわれる。なぜなら、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚という5つの感覚のなかで、嗅覚だけが唯一、いわゆる「古い脳」を直接刺激することができるからだ。 人間の大脳は、外側に理性を司る「大脳新皮質」があり、内側に感情や本能、記憶を司る「大脳辺縁系」がある。それぞれ俗に「新しい脳」、「古い脳」といわれている。嗅覚以外の4つの感覚から伝わった情報はまず「新しい脳」である大脳新皮質を通ってから、「古い脳」である大脳辺縁系に送られるが、嗅覚を通じた情報だけが直接、「古い脳」である大脳辺縁系に伝わる。 芳香をかぐことで「古い脳」を活性化させることは、豊かな感情を取り戻すことやストレス軽減に役立ち、バランスのよい精神状態を保つのに役立つと考えられているのだ。 気持ちを明るくする精油とは!? 精油の種類はたくさんあり、その効果もさまざま。効能効果で精油を選びたいという人も多いと思うが、アロマセラピーの基本は自分に合う香りを用いること。実際に香りをかいでみて、自分が気に入った精油を使うのが最も適しているといえる。1種類だけを用いてもよいし、数種類の精油をブレンドすることもできる。ブレンドはそれぞれの精油の特性を生かすためにも、4種類までが目安。 気分を明るくさせてくれる精油 疲れたときや、落ち込んでいるときにティッシュに1~2滴垂らしたり、バスタブに3滴ほど垂らして香りを楽しみ、気分をリフレッシュしよう。これらは比較的安価で手に入れやすい精油なので、ぜひ試してみて。 ローズマリー心身を活気づけて、疲労や無気力感を改善してくれる。肌のひきしめ作用があるため、スキンケアにも ゼラニウム気持ちを高揚させ、不安定な気持ちを癒してくれる。ホルモンの分泌を整える作用があるため、月経トラブルや更年期障害にも イランイラン精神の緊張を解き、安心感や気分の高揚感を与えてくれる。官能的な気分にさせてくれる効果も グレープフルーツ気持ちをリフレッシュさせ、生きることに前向きな気持ちにしてくれる。食欲の増進や、セルライト解消の効果も やってみよう!自分でできるアロマセラピー 教えていただいたHMCAアロマスクール 小林ケイ先生 アロマセラピスト。 HMCA Aroma School(日本アロマコーディネーター協会加盟校)代表。 用意するもの 無水エタノール 精製水 ビーカー ボトル容器 精油(今回は、ローズマリー、ゼラニウム、フランキンセンスを使用) 化粧水で肌もいきいきリフレッシュ 50mlの精製水をビーカーに入れる(なければ、ミネラルウォーターでもOK) 水と精油の混ざりをよくするために、エタノールを3ml加える(なければウォッカでもOK)。肌の弱い人は使わなくてもよい 精油を合計10滴(0.5ml)加える。今回は、肌のひきしめ効果のあるローズマリー3滴、同じく肌のひきしめ効果のあるフランキンセンス4滴、むくみをとる効果のあるゼラニウム3滴のブレンドに 3をボトル容器に移してできあがり 使うたびによくふること。冷蔵庫に保存し、早めに使い切る かんたん!手浴でリラックス 洗面器に半分~3/4くらいぬるめのお湯を入れる 精油を3滴ほど加える。今回は、リラックス効果と保湿効果のあるローズウッドを使用 気持ちいいと思える程度の時間(5~10分ほど)、手をひたして疲れをとる 精油は香りを楽しむだけでなく、ミネラルウォーターやホホバオイルなど、さまざまな基材で希釈してトリートメントを行ったり、リラクセーションに用いたりすることもできる。基本は、精油の希釈濃度を1%以下にすること(ブレンドの場合も合計で1%以下)。精油1滴が0.05mlであるため、基材の量によって使用する滴数は変わってくる。 公開日:2004年3月29日
快眠の基本は、寝室の環境整備から。寝室の明るさや寝具の選び方を具体的にご紹介します。また寝つきが良くなるアイデア&グッズもいろいろあります。眠れないときに、ぜひお試しください。 目次 眠る環境を整えよう パジャマを見直そう 寝つきを良くするこんなアイデア&グッズも 眠る環境を整えよう 寝つきが良く、熟睡できるグッド・スリーパー(安眠型)の条件は、10分以内で寝つけ、一度眠ったら夜中に目覚めることがなく、寝つきが悪いと困ったことがない人だとか。とはいえ、この3つの条件を満たす人は社会人では25~30%ほど。多くの人が、どこかしら睡眠に悩みは持っていると考えて良いだろう。だが、その一方で、ちょっとした枕の高さとか、照明の具合、カーテンの色ひとつで快眠できることも少なくない。まずは、寝室をチェックして、安眠できる環境にしよう! 明るさ 理想は1~30ルクス。ホテルでフットライトだけを点けているときのベッドサイドが1ルクスだから、それを基準にしてみると良い。また直接、目などに当たらないほうが良いので、間接照明などを活用したい。 カーテンや寝具、小物の色 青は心をリラックスさせ、安らかな眠りへ誘う色。不眠治療にも良いといわれる。また、緑は目を休め、疲れをいやす色。こういった色から、自分が好きな色を選ぶと良い。ただし、濃い色は緊張感を高めるので要注意。またカーテンの厚さは朝日が感じられるくらいのものに。厚い遮音カーテンなどを使う場合は、少し開けて朝日が入る工夫を。 音 音への敏感さは個人差が大きいが、中高年の場合は50デシベルでほぼ起きるといわれる。ちなみに、壁の電気のスイッチを入れるパチッという音が約48デシベル。あまり気になるようなら、遮音カーテンを使うのも手だ。 室温 夏は25~28℃、冬なら18~22℃が理想的。エアコンなどで調節する場合は、空気の乾き過ぎにも注意。冬で暖房を入れて眠るなら、加湿器を使うなどの配慮を。 ふとん内の温度と湿度 ふとんの中は温度33℃、湿度55%が快適とされている。この温度が5℃上下しただけで深い眠りが約20%少なくなるとも。冬は寝る前に寝室はもちろん、ふとんの中も湯たんぽなどで暖めておく。夏は早めに冷房を入れて寝室やふとん内を冷やしておくと良い。 掛けぶとん 睡眠中は多くの汗をかき、体温も奪われやすいので保温性が高く、吸湿・発散性に富んだものがベスト。また、昔から「軽いコートを着たくなったら、ふとんも変えたほうが良い」といわれる。無理な短時間睡眠で体調をくずしやすくなる30代からは羽毛ふとんのような軽いものが良いようだ。 敷きぶとん or マットレス 人は自然に立ったとき、背中が緩やかなS字を描いている。この曲がり具合は4~5cm程度。寝ているときは、その半分の2~3cmくらい少し背筋が伸びている姿勢が良いとされる。つまり適度な固さが必要なのだ。また大きさも大切。特に身長が高い人は幅、長さともに余裕のあるサイズを選びたい。 シーツ ひと晩にかく汗の量はコップ1杯、約200ccといわれる。この汗のためにも通気性の良いものを。感触も安眠を左右することがあるので、好みの肌触りのものを選びたい。 枕 敷き具を選ぶ際と同様、枕に頭をのせたときに、自然に立ったときの姿勢になるのが望ましい枕だ。一般的には沈み込んだときに高さが5~6cmのものが良いとされるが、これも個人差。今は多くの寝具メーカーで最適な枕の高さを測るサービスをしているので、一度測っておくのがおすすめだ。 パジャマを見直そう スウェットの上下をパジャマがわりにしている、リラックスウエア兼用のカットソーの上下で寝ている…。そんな人も多いのではないだろうか。寝るときの衣類に求められるのは、通気性と保温性。その点では合格のものが多いだろうが、室内で快適に過ごせるものは、ふとん内では暑すぎることが多い。 パジャマは、ふとん内に入ったときに快適に眠れるように考えられている衣類なのだ。肌触りの柔らかで心地良いものを選べば、より快適に眠れるはずだ。 寝つきを良くするこんなアイデア&グッズも 良い寝室の環境はできた、疲れてもいる。なのに、なぜか眠れない…。こんな夜は、誰にでもあるもの。そこで、寝つきを良くするアイデア&グッズをご紹介しよう。ぜひ、お試しを。 ハーブティー 特にラベンダーやカモミールなどの鎮静効果のあるものを。 アロマテラピー 精神的な疲れで眠れないときはネロリ油やラベンダー油、カモミール油を。興奮や緊張し過ぎて眠れないときはマージョラム油を、枕の上かシーツに2~3滴たらして寝ると効果的。 抱き枕 抱きつくことによって精神的に安定して眠りやすくなるのだとか。最近は種類も増えているので試してみるのも良い。 ヒーリング音楽 リラクシング効果をうたったCDや、自然の雨や波、風の音を収録したもの、クラシック…。自分が心地良いと思える音楽を流しながら眠るのも効果的。 ゆったりぬるめのお湯に浸かる 赤ちゃんなどは眠くなると手足が暖かくなるものだが、これは睡眠に入るべく、体の中心の温度(深部体温)が下がるときに、体温が体の表面に放散されるため。大人も入浴で一度体表面の体温を上げ、その後の下がるのに合わせて寝床につけば眠りやすくなるのだ。このとき、ぬるめのお湯でなければいけない理由は、熱いお湯では深部体温まで上がってしまい、覚醒してしまうからだ。 冷えて眠れないなら足湯 冬は冷え性にとってつらい時期。足が冷たくて眠れない…というときは、熱めのお湯で足浴すると良い。 難しい本を読む&羊を数える 冗談のようだが本当。どちらも単調な刺激が睡眠中枢へ作用。眠りへと導く。 無理に眠ろうとしない 眠ろうとすることがプレッシャーとなって余計に眠れなくなることも。眠れないときは無理に眠らなくても大丈夫。 睡眠日記をつける これは米国スタンフォード大学の睡眠センターが考案した不眠解消法。まず睡眠時間を○時~○時と決めたら、眠れても眠れなくても習慣を維持する。次に睡眠日記をつけて、規則正しい生活習慣を定着させる。これだけでも不眠はかなり解消されるのだそう。 公開日:2002年11月25日
アロマテラピーとは、「香りで人の心身を癒す」療法です。誰でも簡単にできます。自分の状態に合わせて香りを選び、楽しみましょう。 目次 アロマテラピーって何? アロマテラピーに欠かせない「エッセンシャルオイル」 エッセンシャルオイルの抽出法 アロマテラピーって何? アロマテラピーとは、「アロマ=香り」「テラピー=療法」のことで、草花、葉、樹木、果実などの植物がもつさまざまな香りを用いて人の心身を癒す療法のことです。例えば、森林浴をすると気分がリフレッシュされ、気持ちよくなるのも、植物が持つ香りに作用されるからです。 アロマテラピーは主に西洋で発展してきました。ただ、東洋でも古くから植物を漢方薬として用いており、植物にはさまざまな薬効成分があることは知られているようです。 また、アロマテラピーと聞くと女性のみが対象かと思われがちですが、そんなことはありません。スポーツ選手も、アロママッサージで筋肉の手入れをしているといいます。リラックスしたいときなどは効果があるので、男性も試してみてはいかがでしょうか? アロマテラピーに欠かせない「エッセンシャルオイル」 香りを持った植物から抽出された揮発性オイルのことを「エッセンシャルオイル(精油)」といいます。アロマテラピーにはこのエッセンシャルオイルが欠かせません。揮発性なので、室内で香りを楽しんだり、またマッサージオイルやフレグランスとして用いたりできます。 アロマテラピーの楽しみ方 エッセンシャルオイルには約200種類ほどあり、それぞれ特徴や効能が違うので、自分にあったものを使うと良いでしょう。 エッセンシャルオイルにはどんなものがある? エッセンシャルオイルの抽出法 エッセンシャルオイルは以下のような方法で植物から抽出されます。 水蒸気蒸留法 原料となる植物を蒸気によって加熱し、冷やして精油と水に分離させた後、オイルだけを取り出す方法です。精油はほとんど水に溶けないものが多く、また水と混ざりにくいため、純度の高い精油が得られます。 圧搾法 とくに柑橘系(レモンやオレンジなど)の精油を取り出すときに使われます。果物の皮を押しつぶして抽出する方法です。 アプソリュート(溶剤抽出)法 バラやジャスミンなどのデリケートなエッセンシャルオイルを抽出するときに使う方法です。花の香気を揮発溶剤に移行させ、その後溶剤を揮発させて取り去り、残った固形物を再度アルコール溶剤に溶かしてから揮発させて精油を残します。このほか、揮発溶剤を使わずに高圧下で二酸化炭素ガスを用いて精油を抽出する方法があります。
アロマテラピーは、だれでも簡単にできるものです。エッセンシャルオイルを心身の状態に合わせて選べば、すぐにできます。また、香りを楽しむだけでなく、マッサージに使用したり、スキンケアオイルにしたりと、さまざまな方法で楽しむことができます。 目次 楽しみ方1:芳香浴 楽しみ方2:アロマバス 楽しみ方3:アロママッサージ エッセンシャルオイルを使う時の注意 エッセンシャルオイルを購入する時の注意 楽しみ方1:芳香浴 もっとも基本的な楽しみ方です。蒸気を利用して香りを充満させ、その香りを浴びる方法です。芳香浴の仕方もいくつかあります。 アロマポット アロマポット(アロマウォーマーともいう)の上部のカップにお湯をそそぎ、そこへエッセンシャルオイルを数滴たらして下からキャンドルで温めます。すると、お湯が蒸発するときに香りがたちこめます。 アロマポットは1000円前後からあるので、ひとつ買っておくと便利でしょう。また、キャンドルも専用のものが売られています。長時間香りが楽しめます。 ★もっと簡単に 熱めのお湯をティーカップにいれ、エッセンシャルオイルを1滴落とすだけでも香りを楽しめます。ティッシュなどに数滴エッセンシャルオイルを染み込ませて部屋の片隅においても良いでしょう。 また、ランプシェードなど、高温になるものにほんの少しエッセンシャルオイルをたらして揮発させる方法もあります。 楽しみ方2:アロマバス 体温より少し熱めのお湯にエッセンシャルオイルを数滴たらし、そこに体の部位を浸すことを「アロマバス」といいます。手浴、足浴、顔浴、半身浴、全身浴といろいろありますが、いずれもお湯に1~5滴程度落としてゆっくりとつかることです。ただし、長時間の入浴で気分が悪くなったら、すぐに浴室から出て休みましょう。 また、精油は水に溶けないため、使ったお湯をそのままにしておくと浴槽や洗面器などが変色してしまう恐れがあります。よく洗い流すようにしてください。 楽しみ方3:アロママッサージ エッセンシャルオイルを専用の植物油(キャリアオイルともいう)で薄めたものを用い、体の部位をマッサージします。精油にはさまざまな薬効効果があり、香りが鼻から脳に伝達されて自律神経系、内分泌系、免疫系、精神面などによい影響を与えるだけでなく、マッサージによって皮膚から体内に精油が吸収され、血液やリンパ液を介して体中にめぐります。ただし、人によっては適さないものもあるので注意しましょう。 エッセンシャルオイルを使う時の注意 エッセンシャルオイルの原油を直接肌につけたり、飲んだりしないこと 希釈度の目安は1~2%以下 使用後はしっかりとふたを閉め、直射日光のあたらない冷暗所に保管すること 非常に作用が強いものもあるので、長時間にわたる使用は避けること 妊娠初期・妊娠中の人、乳児・幼児などには適さないものもあるので注意すること エッセンシャルオイルを購入する時の注意 エッセンシャルオイルは外国産のものも多く、その国の言葉でラベル表示されていることがあります。しかも、植物の名前はその国の通称で呼ばれることが多く、正確な中身の精油を知るのは難しいものです。目安としては原料となる植物の学名を参考にすると良いのですが、それも難しいと思うなら素直にお店の人に聞いてみましょう。 また、必ず香りを確認することです。植物がもつ効果だけを考えて購入すると、その香りが合わない、なんてこともあります。アロマテラピーは自分が好きな香りを選ぶことが大切なので、サンプルでにおいを確かめましょう。そのとき、直接鼻をつけるのではなく、15cmほど離すと自然な香りがわかります。
エッセンシャルオイルは必ずひとつで使うものということはなく、いくつかをブレンドしてもよいでしょう。約200種類あるといわれているエッセンシャルオイルのうちの一部を紹介します。 目次 ブレンドしてもよし 主なエッセンシャルオイルとその効果 ブレンドしてもよし エッセンシャルオイルは必ずひとつで使うものということはなく、いくつかをブレンドしてもよいでしょう。例えば、同じ効果をもつものを組み合わせてもいいし、同じ科のものを合わせてもいいです。 また、精油が揮発する速度を大きく3種類に分けていますが(揮発速度を「ノート」といい、速いほうから「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」といいます)、ブレンドのとき、この3つのグループから1つずつ選ぶと長い時間香りが楽しめます。 自分だけのオリジナルな香りを楽しんではどうでしょうか? 主なエッセンシャルオイルとその効果 約200種類あるといわれているエッセンシャルオイルのうちのいくつかを紹介します。 ※エッセンシャルオイルは医薬品ではないので、以下の効能はアロマテラピー効果としてのものであり、作用を保証するものではありません。 エッセンシャルオイル 部位 ノート 香り イランイラン花ミドルエキゾチックな甘い濃厚な花の香り オレンジ果皮トップ柑橘系特有の甘いフルーティな香り カモミール(ローマン)花と葉ミドルフルーティな甘さの香り クラリセージ花と葉ミドルハーブ調で軽い浮遊感を感じる甘い香り グレープフルーツ果皮トップ甘くて鋭い柑橘系の香り サイプレス葉と球果ミドルすっきりとしたウッディ系の香り サンダルウッド木部ベース重く落ちついた木の香り ジャスミン花ミドル甘く濃厚な花の香り ゼラニウム花と葉ミドル甘さと重さをもつバラに似た清楚な香り ティートリー葉トップ清潔感のあるはっきりとした木の香り バジル花と葉トップ軽い甘さをもったスパイスの香り ブラックペッパー種子ミドルスパイシーなコショウの香り ペパーミント葉トップ夏の木陰を思い起こす、さわやかなメンソールの香り メリッサ(レモンバーム)葉ミドルやさしく深みがあるレモンのような香り ユーカリ葉トップクリアでシャープな爽快な香り ライム果皮トップ柑橘系のなかでも軽い爽やかな香り ラベンダー花の先端ミドルさわやかで透明感のある甘い花の香り レモン の香り果皮トップさわやかでフレッシュな柑橘系 ローズ花弁ミドル深い情感を感じさせる花の香 ローズマリー葉ミドル 刺激性と甘さを持ったハーブ調の香り 参考文献:「アロマテラピー入門」主婦と生活社
集中力を発揮するためには何をすればいいのか?実践的「healthクリック流集中力を高める7ヵ条」をご紹介。 目次 集中力を高める秘訣はコレ!集中力を高める7ヵ条 長時間の集中には「香り」が効く 集中力を高める秘訣はコレ!集中力を高める7ヵ条 第一条 環境を整えよう 照明、室温、周囲の音…。こういった環境を整えるのが、集中力を発揮する第一歩。室温は、昔から言われるように「頭寒足熱」がオススメ。また、音楽はあってもなくてもよい。とはいえ、完璧な環境を整えるのは難しいもの。“環境が悪いから集中できない”なんてことにならないよう、できる範囲の好環境で納得し、まずは目の前のことをはじめてみよう。 第二条 優先順位をつけよう 例えば、やらなければならないことが3つあるとする。それをどの順番でやるかを、はじめる前に決めることが集中力を存分に発揮するコツだ。よく「あの人はいくつもの仕事を同時にやっていてスゴイ」ということがあるが、当人にしてみればきっとそんなことはない。常に、集中力を発揮できるのは、目の前のたったひとつの事柄についてのみ。そして他のことは一旦忘れて没頭することが大事なのだ。当然、3つを同時に行うことはできないのである。 第三条 不安や迷いを断とう 今やらなければならないことに自信がない、できるかどうか不安…。これでは、どんなに能力があっても集中できるものではない。スポーツ選手はメンタルトレーニングなどで勝つ自分をイメージして試合に臨むという。勉強や仕事も同じだ。「できる」と自分を信じよう! 第四条 達成できる目標を立てよう ただ漫然とやるより、達成すべき「目標」があれば、おのずと集中力は高まる。ただし、このとき抽象的な目標や、高すぎる目標は禁物。それでは自分に過度のプレッシャーや緊張感を強いることになり、逆に集中力が落ちてしまうのだ。例えば、「30分でここまでやろう」など、あくまでも達成できる目標を立てよう。 第五条 緊張感はほどよく 集中するためには、適度な緊張は必要である。だが、必要以上の緊張はかえって集中の妨げになってしまう。集中するためには「がんばろう」と肩に力を入れるのではなく、目の前のやるべきことに目を向けよう。 第六条 ゲーム感覚も利用しよう 楽しいこと、興味のあることには誰もが集中力を発揮できるはず。だが、興味のないことでも、やらなければならないことはいろいろある。そんなときはゲーム感覚を利用してみよう。例えば、普段なら1時間くらいかかることを、「今日は45分でクリアしてみよう」とか、「これができたら休憩でケーキを食べよう」といった具合。達成感や、楽しみを自分でプロデュースするのだ。 第七条 「集中」を繰り返そう 集中力が持続する時間は、個人差が大きいもの。自分の集中力の時間をチェックしてみよう。そして5分なら、5分の集中を何度でも繰り返そう。これは達成感にもつながりやすい。例えば「この5分でこれだけやろう」と短期集中できる目標を設定すれば、どんどん効率がアップするはずだ。また、こうして集中を繰り返すことによって、集中力が鍛えられ、持続時間もきっと長くなっていく。 長時間の集中には「香り」が効く 意外に見逃されているのが、この香りだ。アロマテラピーといった癒し系の香りの利用法が注目を集めたためか、香り=リラックスというイメージが強い。だが、集中力にも香りは効果的であり、いい香りを嗅ぐと運動の持久力が向上するとか。これは、香りの刺激によって、脳内の注意力や集中力をつかさどる部分が活性化するためといわれている。これを利用しない手はない。ぜひ自分のお気に入りの香りを見つけて、集中力アップに活かしていこう。 ■集中力を高めるとされる香り レモン、 バジル、 レモングラス、ローズマリー、ユーカリ、ペパーミント 公開日:2004年4月26日
香り(アロマ)が能率を変える 快い香りが、リラックスやリフレッシュ効果を持つことはよく知られています。 ある企業で、キーパンチャーを対象にパンチミスの数を調べたところ、職場に香りがない時のミス率を100とすると、ラベンダー系の香りを流した時が79、ジャスミン系が69、シトラス(かんきつ)系が46にまでミス率を下げたという結果も得られています。 香りの使い分け シトラスやペパーミントなどの香りは、覚せい効果があり気分をリフレッシュさせますから、作業中はこのような香りが能率アップに適しているでしょう。 これらの精油(アロマオイル)をハンカチや素焼きの石などに染み込ませて、職場のデスクに置いておき、時々匂いをかぐだけでも、その効果は期待できます。 また、運転中のリフレッシュには、カーライターに差し込んで、その熱でオイルを蒸発させて匂いを楽しむ道具も考案されています。 一方、ラベンダーは、リラックス効果の代表的なアロマです。夜には、風呂にラベンダーオイルなど、リラックス効果の高いオイルを数滴入れるアロマバスを楽しみたいものです。 TPOに応じたエッセンシャルオイルの分類 香りのはたらき こんな時、こんな人に こんな場所で ラベンダーローマンカモミール 心身のリラクゼーション ストレスの多い人、不眠症 寝室、バスルーム ユーカリマートル 部屋の空気のクリーニング 花粉症、鼻づまり、呼吸器系疾患 たばこを吸う部屋、ペットのいる部屋 ペパーミントバーチ 心身のリフレッシュ、清涼感 眠い時、ドライバー 車の中、ロッカールーム クラリセージゼラニウム 心身のバランス回復、幸福感 神経緊張、孤独感 寝室、バスルーム ティートリーラベンダー 免疫力の向上 病中病後、体力の落ちている時 寝室、バスルーム ローズマリーレモン 記憶力、集中力のアップ 無気力、受験生、デスクワーク 勉強部屋、オフィス ベルガモットグレープフルーツ 心身を元気付ける、気分転換 精神疲労、抑うつ感 化粧室、リビング イランイランアンジェリカ 強壮、自信回復 不安、落ち込み、優柔不断 オフィス、パーティの演出 サンダルウッドフランキンセンス めい想、精神集中 ヨガ、エアロビクスのクールダウン 寝室、スタジオ レモンユーカリシトロネラ 昆虫忌避(虫除け) 野外活動 キャンプ地、縁側 出典:「アロマテラピーLESSON」林真一郎、1995年、主婦の友社 使用を避けたいエッセンシャルオイル 人によっては使用が適さないものがあります。当てはまる方は使用を避けてください。 妊娠中の方 クラリセージ、ジュニハーベリー、ローズマリー 乳児、幼児 クラリセージ、ミント、ユーカリプタス、ローズマリー てんかん症状のある方 クラリセージ、ローズマリー 花粉症の方 ペパーミント