AGA(男性型脱毛症)に関する記事をご紹介します。AGA(男性型脱毛症)の正しい知識を身につけることで、予防や改善にお役立てください。
心身の健康状態を的確に反映する髪。髪の健康管理は心身の健康管理と言っても過言ではない。紫外線によるダメージや、カラーリングの弱点、気になる抜け毛のことも知っておこう。 目次 髪は健康のバロメーター オシャレでも紫外線には弱いカラーヘア 丈夫な髪を作るには、良質な血液を作ること やっぱり気になる抜け毛・髪の量 髪は健康のバロメーター これから暑い季節が到来するが、あなたの体調管理は万全だろうか。冷房病対策、水分摂り過ぎによる夏バテ対策、お肌のシミ対策……そして、案外忘れがちなのが髪の夏バテ対策である。 実は、体調不良やストレス過多、病気のサインなど、心身の健康状態を的確に反映するのが髪の毛である。髪の健康管理は心身の健康管理といっても過言ではないのだ。ということで、今回は髪の健康について考えてみよう。 オシャレでも紫外線には弱いカラーヘア 夏場だけでなくとも、髪の最も強力な敵は、さんさんと降り注ぐ太陽光の紫外線だ。この紫外線が髪の内部に入るのを防ぐ役割を果たしているのが、メラニンという色素である。髪は、内側から毛髄質、毛皮質、毛表皮(キューティクル)の三層構造で成り立っているが、メラニンは真ん中の層である毛皮質にたくさん含まれている。メラニンが多くなればなるほど髪は黒くなり、少なくなるにつれて褐色、金髪、白髪と色が薄くなる。 カラーリングで本来の髪の色より明るい色に染めていると、紫外線が髪の奥まで入り込み、たんぱく質の分解がすすんでしまったり、溶け出しやすくなってしまう。髪の水分を保つ役割を果たすたんぱく質が失われると、髪がパサついたり、切れやすくなるのである。したがって、カラーリングをしている人は、黒髪の人以上にヘアケアが大切。戸外に出るときはできるだけ日傘や帽子で陽射しを防ごう。また、海やプールの後など、髪を濡れた状態のまま日光にさらすと一層傷みやすくなるので、できるだけ早く乾かすように心がけよう。さらに、体の中からの健康管理=食事対策なども怠りなく。 丈夫な髪を作るには、良質な血液を作ること 丈夫な髪を作るには、紫外線対策のほか、ぬれた髪のまま就寝しない、髪を洗うのは1日1回にとどめるなど、ふだんからのヘアケアに気をつけることが大切だ。そして忘れてはならないのが食生活である。 髪に必要な栄養分は、頭皮の毛細血管を通って血液から供給される。血液は全身に栄養を運ぶはたらきをしているが、髪の毛先まで十分に栄養をいきわたらせるには、バランスの取れた良質な血液でなければならない。つまり、普段の食生活が何よりも大切なのである。 アミノ酸 髪の99%は、約18種類のアミノ酸が結合して作られた「ケラチン」というたんぱく質でできており、そのなかで最も多いのが「シスチン」というアミノ酸である。 これは体内で合成されない必須アミノ酸から作られるため、その必須アミノ酸が多く含まれる食品を摂ろう。 摂りたい食品:豆腐などの大豆製品、玄米、イモ類など ビタミン類 たんぱく質を髪の栄養源とするには、いったんアミノ酸に分解して合成しなおす必要がある。 その際必要なのがビタミンB群。活性酸素を除去し、老化を防止するのはビタミンE。そのほかビタミンA、C、Dもぜひ摂りたい栄養素だ。 摂りたい食品:緑黄色野菜、卵、果物、玄米、豚肉、レバー、チーズ、豆類など ミネラル たとえば鉄分は、血液が酸素を運ぶために必要なもの。このようにミネラルも髪の健康を保つうえで欠かせない大切な栄養素である。 摂りたい食品:豆類、プルーン、エビ、海藻、魚介類、根菜類など さまざまな食品を挙げたが、要はバランスの取れた食生活が一番。バランスのよい食生活は、髪の健康を保つだけでなく生活習慣病予防など、日常の健康管理にもつながるのである。 やっぱり気になる抜け毛・髪の量 髪の健康で、何より気になるのは年々減っていく髪の量という人もいるだろう。年齢とともに髪が薄くなるのは自然の摂理ではあるが、なかには加齢以外の理由で脱毛する場合がある。そんな脱毛症の場合は、自分で対策がとれるものについては、それほど心配のいらないものも結構あるのだ。 脂漏性脱毛症(粃糖性脱毛症) フケが異常発生して毛穴に詰まるため、炎症を起こして抜け毛を起こしやすくなる。フケがたまらないよう、頻繁に洗髪を行うことが大切。 男性性脱毛症(壮年性脱毛症) 男性の場合、20歳前後から特定の場所が薄くなる。はっきりと解明されていないが、男性ホルモンである「テストステロン」と遺伝が大きく関係しているといわれる。治療には女性ホルモンを含む発毛剤が使われる。 妊娠・出産による脱毛症 女性は、妊娠後期に成長期の毛髪の割合が増えて、出産後休止期に入るため、出産後3ヵ月くらいに抜け毛が多くなり一時的に髪が薄くなるが、やがて元に戻る。 円型脱毛症 年齢性別に関係なく、突然円形または楕円形の脱毛が生じる。半年から1年で自然に治ることが多い。ストレスが原因といわれるが、実際には一種の自己免疫病で、自分のものである髪の根元を傷つけてしまうことが原因であるともいわれている。 また、ダイエットで栄養が不足して脱毛する場合もある。体の健康は髪に直結するということを、くれぐれもお忘れなく。 公開日:2004年7月26日
薄毛の気になる原因は? 男性は、若いうちから両親を見て、「うちは薄毛の家系だから…」と、将来を心配することも多い。しかし、そもそもなぜ薄毛になるのだろう?薄毛の原因は、大きく4つに分けられる。 薄毛の4大原因 ●男性ホルモン 男性ホルモン(テストステロン)はひげや胸毛など体毛の成長を促進するが、頭髪にとってはあまりよくない。毛根の毛母細胞でDHT(ジヒドロテストステロン)に変わり、毛根細胞を萎縮させるため、髪の毛の成長は止まり早く抜け落ちてしまうのだ。 ●遺伝 やっぱり薄毛には、遺伝的要素が大きく関係している。でもお手入れ次第で、薄毛を食い止めることができるようになってきた。逆に、親も親戚にも薄毛がいないからと安心して、不摂生をすると薄毛になることだってあるので、注意! ●ストレス あらゆる病気に悪影響ともいえるストレス。もちろん薄毛にとっても例外ではない。ストレスが自律神経やホルモンのバランスを乱す→血流が悪化→毛根に栄養分を十分運べない→毛髪が育たなくなる、というワケ。 ●食事・生活習慣 髪の毛だって健康を保つには栄養が必要。バランスの偏った食事や睡眠不足などの生活が続いては、頭皮の栄養状態が悪くなり、髪は成長しにくくなる。また、たばこのニコチンは血流を悪化させるため、薄毛には大敵。 さらに、頭皮が蒸れやすい帽子やヘルメットなどにも注意しよう。頭皮が炎症を起こし、薄毛の原因となることも。とにかく髪や頭皮は清潔にしておこう。 薄毛の原因を調べるには? 自分自身の体を知るのは意外と難しいけれど、最近では最新技術を使って、薄毛の原因を客観的に検査してくれる病院もある。まだ一般的な病院には普及していない検査だが、原因がわかれば、どう治療すればよいのかもわかる。もしひとりで悩んでいるなら、専門の医師に相談してみるのもよいだろう。 最新技術による検査の一例 ●アンドロゲンレセプター遺伝子のDNA検査 男性ホルモンを受け取る受容体(レセプター)の遺伝子を調べ、男性ホルモンの影響を受けやすい体質かを調べ、個々にあった治療方針をたてることが可能。 ●ストレス・バロメーター ストレスの影響を受けて産生されるステロイドホルモン。この検査では尿中の代謝物の量を測って、ストレスの状態を調べる。 ●髪のミネラル分析 髪の毛に含まれるミネラル成分を測ることで、髪や体の栄養状態や健康状態を客観的に評価し調べる。 脱毛症の種類は? 薄毛・抜け毛の原因はいろいろ。もちろん、その症状もさまざまなものがある。 男性型脱毛症 男性の10人に1人の割合で発症するとされ、主に30~40歳代から症状が目立ってくる。頭部全体ではなく、頭頂部と額の生えぎわから起こる。原因として、「男性ホルモン」が大きく関与しているといわれている。 円形脱毛症 何の前ぶれもなく突然、髪が円形や不整形に抜けてしまう。男性も女性も、赤ちゃんからお年寄りまで誰にでも起こる。以前まで、ストレスが原因とされていたが、最近、「自己免疫機能」と関係が深いことがわかってきている。 脂漏性湿疹 「Malassezia furfur(マラセチア菌)」は誰にでも存在するといわれている真菌。この真菌が増殖すると皮膚に炎症を起こし、フケやかゆみといった症状を引き起こす。そしてその炎症が悪化してしまうと毛髪の毛穴にまで波及して毛穴が毛根を保持できなくなり、脱毛を引き起こす恐れがあるともいわれている。 抜毛症(ばつもうしょう) 正常な毛を自分で抜いてしまう抜毛症(脱毛症)。学童期の子供に多い一種のクセで、精神的なストレスが引き金になることが多いよう。頭髪の一部を指でつまんで抜くため、脱毛箇所は不規則な形をしている。 そのほか、甲状腺分泌機能障害や、膠原病、梅毒など、全身性の病気によって脱毛が起こる場合がある。この場合は、頭髪が全体的に薄くなる。また、女性は出産後に抜け毛が多くなることがあるが、これはホルモンバランスの変化によるもので、時間の経過とともにもとの状態に戻る。
いわゆる若ハゲの原因の多くは「男性型脱毛症」。特徴的な脱毛パターンとは?また、髪の健康には生活習慣や体質も大きく関わっています。「男性型脱毛症」以外の脱毛についてもご紹介します。 目次 髪がないとどうなる?髪の2つの役割 薄毛の代表「男性型脱毛」脱毛の3パターン そのほかの脱毛の種類と薄毛の原因 髪の健康度を簡単チェック! あなたの薄毛に愛を込めて…プロからのアドバイス! 髪がないとどうなる?髪の2つの役割 思春期になってヘアスタイルにこだわり始めてからというもの、なんとなく「髪」は気になる存在。「髪は顔の額縁」と言われるが、単に顔に個性を与えるためだけに存在しているわけではない。髪には大きく分けて2つの役割がある。 髪の2つの役割 ●脳の保護 髪は、人間にとって重要な脳をさまざまな刺激から守るクッションのようなはたらきをしており、髪があるかないかで脳に与える影響もだいぶ違ってくる。また、暑さや寒さから頭部を保護したり、頭皮や脳に紫外線が直接届くのを阻止するというはたらきもある。 ●体内の有害物質の排泄 私たちの髪には毛細血管を通して栄養が送り込まれている。もし体内にヒ素や鉛、水銀、アルミニウムなどの有害な物質がある場合、血液を介して髪に蓄積され、髪が抜け落ちることで体外に出している。 薄毛の代表「男性型脱毛」脱毛の3パターン 髪の毛には、1本ずつ、生え始めから抜け落ちるまでの「ヘアサイクル(毛周期)」があり、約1サイクルがおよそ2~6年と言われている。 年齢とともに髪は次第に少なくなっていくが、これは「老人性脱毛」と呼ばれ自然な老化現象と考えられる。 しかし、老人というほどの年齢でもないのに、薄毛に悩む人がいるのはなぜだろう。いわゆる「若ハゲ」だが、その多くは「男性型脱毛」によるものと言われている。男性型脱毛とは、男性ホルモンが関係していると考えられる脱毛のこと。「男性型」という名前だが、最近は女性にも多く見られる。男性ホルモンが毛髪のたんぱく質の合成を阻害し、ヘアサイクルを乱してしまうことが原因とされるが、これは単純に男性ホルモンの量に関係しているわけではない。 毛乳頭の細胞内には、男性ホルモンを受け入れるレセプター(受容体)があり、ここに結びついた男性ホルモンが毛髪の成長を弱めてしまうのだ。レセプターの感受性にはかなり個人差があるが、同じ人の頭部でも男性ホルモンの影響を強く受けてしまう部分とそうでもない部分とが混在している。その理由については今のところ解明されていない。 脱毛は男性ホルモンの影響を強く受ける部分で起こり、そのパターンについては諸説あるが、ここでは以下の3つを紹介しよう。またこのパターンが複数組み合わさって脱毛していく混合型もある。 脱毛の3パターン 左右のそりこみが進行して起こる脱毛。額中央に髪を残しているので、自覚しにくい。 頭頂部から脱毛が丸く始まる。 額の中心から上へと逆U字型に脱毛。側頭部と後頭部に髪が残る。 そのほかの脱毛の種類と薄毛の原因 男性型脱毛のほかにも薄毛の原因はいくつかある。 薄毛の原因 ●脂漏(しろう)性脱毛 頭皮上の余分な皮脂が毛穴に詰まるなどして雑菌が繁殖しやすい状況になり、毛根を刺激して起こる脱毛。男性型脱毛の兆候とも言われている。 ●批糠(ひこう)性脱毛 フケを伴う脱毛。フケが毛穴をふさぎ、頭皮が荒れたり毛髪の正常な発育を妨げることによって起こる。 ●産後脱毛 出産が近づいた女性は女性ホルモンの分泌が増加し抜け毛が減ってくるが、出産した後にホルモンバランスが正常に戻るため、脱毛すると言われている。脱毛は2~6ヵ月程度続くが、通常は1年くらいで元の髪の状態に戻る。 髪の健康度を簡単チェック! 薄毛にいたる理由はさまざまだが、体質・ライフスタイル・ヘアケア方法も大きく関わっている。下の「薄毛チェック」で該当項目が多い人ほど要注意だ。 薄毛チェック 体質 顔などが脂っぽくなりやすい 汗をかきやすい 毎日シャンプーしているのにすぐにフケが出てしまう 頭皮が突っ張ってあまり動かない ライフスタイル 食事は外食がちで、不規則。お酒は毎日のように飲んでいる 仕事などのストレスがたまっている ヘビースモーカーである おしゃれや仕事で帽子をかぶることが多い ヘアケア パーマをかけて髪も染めている シャンプーの種類にはこだわらない スタイリング剤をよく使う方だ 洗髪は毎日しない、もしくは朝シャン派 あなたの薄毛に愛を込めて…プロからのアドバイス! ■「もしかして薄毛?」まずは抜け毛をチェックしてみましょう! アートネイチャー広報グループ菅谷健一氏 男性型脱毛の場合、抜けた髪の毛球部が正常な抜け毛に比べて細く小さくなっています。通常のヘアサイクルは2~6年ですが、男性型脱毛の場合、さらにそのサイクルは短くなり、毛包が萎縮するように小さくなってしまうのです。 もし「最近薄くなったかも…?」と気になっているなら、まずは毛髪チェックを。健康な髪を維持するために、普段の生活環境から栄養摂取の状況などをふまえた総合的なアドバイスを提供します。
毛のポイントは「頭皮のケア」。健康な頭皮と不健康な頭皮の違いや、目的別育毛剤の選び方を紹介します。 目次 育毛のカギは頭皮にあり! 頭皮チェックに挑戦! 育毛剤はどう選ぶ? あなたの薄毛に愛を込めて…プロからのアドバイス! 育毛のカギは頭皮にあり! ヘアスタイルやヘアケアには関心が高くても、頭皮についてはあまり気にしない人が多いのではないだろうか。頭皮は髪を生み出す土壌。毛根のある頭皮が健康でないと、生えるまでに時間がかかったり、細くなったり、抜けやすくなってしまう。毛髪ケアの成功のポイントは、頭皮をいかに健康に保つかにかかっている。さて、鏡に映ったあなたの頭皮はどんな様子だろうか? 健康な頭皮 ●青白く透明感がある ●みずみずしく弾力がある 不健康な頭皮 ●頭皮が固く突っ張っている ●フケが多く見られる 髪は頭皮の下の毛細血管から栄養を得ている。血行がよくないと、髪に十分な栄養がいきわたらず、ハリやツヤがなくなってしまうと言われている。 また頭皮は汗や汚れ、老廃物が付着しやすく、細菌が繁殖しやすい環境。これらが毛穴に詰まると、毛根に悪影響を与えたり、髪の毛の成長を妨げるなど、髪のさまざまなトラブルの原因に。 頭皮ケアの基本 ●髪の栄養である血液循環をスムーズにすること ●毛穴を清潔な状態にすること 頭皮の毛穴の奥に詰まった皮脂などは普通にシャンプーしただけではなかなか落ちにくい。各ヘアサロンでは「スカルプ(頭皮)ケア」というメニューが用意されていて、頭皮の状態に合わせたクレンジングをしてくれる。さらに各種育毛機器を使用するほか、心地よい頭部へのマッサージで血行を促進。まさに専門的サロンならではの業。 また、自宅でケアするなら、正しいシャンプー法を心がけるだけでもずいぶん違うはず。 抜け毛・薄毛をストップ!大作戦 頭皮チェックに挑戦! 今回は編集部スタッフがサロンの協力を得て頭皮のチェックに挑戦。マイクロスキャナーを頭部の中央、両サイド、後頭部、フロントと順番にあてて頭皮の様子をモニターで確認。健康な頭皮と不健康な頭皮がはっきりと画面に映し出された! ●健康な頭皮 頭皮に透明感があり、毛穴も詰まっている様子がありません。表面が光っているように見えるのは汗ですね。きちんと洗髪することで清潔に保つことができますから、心配するものではありません。髪の毛の1本1本もしっかりしています。 ●不健康な頭皮 フケがかなり多いですね。かゆみはありますか? ご自宅でのケアも大切ですが、まずは皮膚科のお医者さんできちんとした治療をされることをお勧めします。爪などで頭皮を擦ったりして頭皮を傷つけないように気をつけてくださいね。さらにフケが多くなってしまう原因になりますので。 「まさかこんなことになっているとは…」 編集部スタッフ 普段、絶対に自分で頭皮を見ることはないので、はっきり言ってショックです。いま皮膚科に通っていますが、薬をもらっているものの、どこにぬっていいか解からなくてサボりがちでした。でも、今後はちゃんと薬をぬろうと思います。 育毛剤はどう選ぶ? 新製品が登場するたびにちょっと期待してしまう育毛剤。使用されている成分によって主に4つに大別できる。毛母が残っていればそれなりに効果が期待できるが、休止期の毛母・毛乳頭が毛髪を生成するには一定の時間がかかる。効果的に育毛剤を使用するためには、まず自身の頭皮の状況を理解しておく必要がある。 育毛剤 タイプ 目的 成分 血行促進型 毛細血管を広げて頭皮に十分血液を送り込みよりたくさんの栄養を補給することで髪の毛をつくる細胞を活性化させるもの 塩化カルプロニウム、トウガラシチンキ、ビタミンE、センブリエキス、ニンニクエキス、トウキエキスなど 男性ホルモン抑制型 男性型脱毛症の原因につながる男性ホルモンのはたらきを抑制しようとするもの エチニルエストラジオール、スピロノラクトン、オキセンドロン、ジエチルスチルベストロールなど 毛母細胞活性化型 毛髪を生成する毛母細胞に作用し、新陳代謝を高めようとするもの ヒノキチオール、感光素、グルコン酸クロルヘキシジン、ペンタデカン酸グリセリドなど 皮脂除去型 脱毛の原因ともなる過剰に分泌された皮脂を除去したり、皮脂腺の活動を抑えるもの カシュウ、オドリコ草など あなたの薄毛に愛を込めて…プロからのアドバイス! ■洗髪は夜寝る前に、育毛剤は美容液のように選んでください アートネイチャー広報グループ菅谷健一氏 朝、髪を洗う方も多いのですが、忙しくて丁寧にすすぎができずシャンプー剤が頭皮に残りやすくなってしまいます。そうすると毛穴を詰まらせたりしてトラブルの原因に。夜、入浴するときに蒸しタオルで髪を蒸しておくと頭皮の毛穴が開き、汚れが落ちやすく、血行もよくなります。また、「髪は夜に伸びる」とも言われていて、夜に頭皮を清潔にしておくことは大切なことなのです。 シャンプーや育毛剤は、女性が化粧水や美容液を選ぶのと同じように、あなたの頭皮に合わせて選んでください。乾燥しているのか、脂っぽいのか、敏感な肌質なのか…正しいものを選ぶことが効果的なケアの第一歩です。
薄毛、抜け毛になる方は、「なぜ自分だけ…」と悲観されることも多いようです。その原因には、遺伝が大きく関与していますが、それに加えて男性ホルモン、食生活、ストレスなどの要因も関係しています。「遺伝だから、仕方がない」なんて諦めないで!原因が分かれば、対処の方法も変わります。 目次 原因1 遺伝的&男性ホルモンの要因 原因2 精神的な要因 原因3 食生活やアルコールなどの要因 原因4 外的な要因 原因1 遺伝的&男性ホルモンの要因 「親が薄毛だと自分も将来…」と心配することも多い。「髪のウワサ、これって本当?」でも触れたように、遺伝的要素は関係するが、薄毛そのものが遺伝するというよりは薄毛になりやすい体質を受け継いでいるといえる。しかも、それには男性ホルモン(テストステロン)が大きく関係しているのだ。 現在考えられているのは次のよう。 睾丸でつくられた男性ホルモン(テストステロン)が、皮脂腺内の5αリダクターゼによって5α-DHT(ディヒドロテストステロン)に変換されると次第にホルモン作用が強くなる。それが、ヒゲや胸毛などに運ばれるとヘアの成長を促進するが、頭髪の毛母細胞に運ばれると成長を抑制し、休止期に入ってしまうのだ。この休止期に入った毛髪は、3~4ヵ月で抜けてしまうというワケ。 原因2 精神的な要因 ストレスは、すべての健康にとって敵である、と言っても過言ではない。白髪があると、「苦労してるんじゃない?」というように、ストレスが頭髪に及ぼす影響も軽視できない。ストレスが直接薄毛の原因になるわけではないが、ストレスなどで緊張すると筋肉が収縮して血管が細くなり毛根部に栄養分が十分運ばれなくなり、毛髪が育たなくなるという説もある。 いずれにせよ、ストレスはためず体全体の代謝バランスを整えることが髪には必要なのだ。 ちなみに、円形脱毛症は、ストレスが第一の原因だと言われている。 皮膚科で相談を!ある日突然、円形脱毛症になったら 原因3 食生活やアルコールなどの要因 毛髪を健康に保つには、栄養バランスのとれた食事が必要。毛髪をつくるためのたんぱく質は必要だが、その代謝を助ける補酵素のビタミンやミネラルも欠かせない。ということは、結局バランスよく食べることが必要なのである。 また、お酒やたばこなどの嗜好品にも要注意。お酒は適量を守り、つまみの栄養を考えればさほど問題はないが、たばこのニコチンは血管を収縮させるはたらきがあると言われるので、できれば吸わないほうが得策。 原因4 外的な要因 帽子やヘルメットなどの着用は頭皮が蒸れやすいため、毛髪に十分な栄養が行き渡らなくなる要因だと考えられている。仕事上、帽子やヘルメットを長時間着用しなければいけない場合には、シャワーなどでよく汚れを落とし、清潔を保つようにしよう。 ただし、紫外線が強い日には、帽子をかぶったほうが毛髪表面のキューティクルを守ることができるため、かぶったほうがいい。 公開日:2002年4月15日
髪の毛が薄くなってしまうのは、男性にとって深刻な悩みのひとつ。ご心配の通り、そのままにしておくと薄くなったところからハゲてしまう可能性大です。この原因は? 目次 髪の毛の一生は4~5年 気になる薄毛の原因は? 髪の毛の一生は4~5年 髪の毛は図のようなサイクルで生えかわっている。このサイクルは平均4~6年だ。退行期から休止期の髪が髪の毛全体に占める割合は10~15%。髪の毛が約10万本あるとすると、約3~4ヵ月の間に1万本、1日50~100本くらい抜ける計算になる。髪の毛が抜けやすいと悩んでいる人でも、この程度であれば自然の範囲であり、心配はない。 ところで、男性にとって気になる薄毛、ハゲは、ある年齢になると、退行、休止を経て再び生えてくる髪の毛が産毛のような細いものになり、さらには、一度抜けたものが生えなくなってしまう現象だ。 気になる薄毛の原因は? 若い時期から薄毛やハゲになってしまう原因として、「遺伝」をあげる人が多いよう。確かに大もとの原因となる体質的な遺伝は存在するようだが、これをカバーする技術も産みだされつつある。髪のケア次第で薄毛やハゲの出現を遅らせることができるようになりつつあるのだ。 薄毛やハゲの原因は、男性ホルモンが原因に 男性ホルモンの分泌 →身体の発達(筋肉質な体型、のどぼとけなどの成長、ひげなどが生える) 公開日:2001年12月10日
目次 髪はどうして生える?伸びる? 髪はどうして抜ける? 問題は頭皮にあった! 髪はどうして生える?伸びる? 髪は基本的には頭皮の毛包1つから1本生えています。 目には見えませんが、根っこの部分が毛根、その根本のふっくらしたところが毛球です。 そして、毛球の真ん中の窪みの下の部分を毛乳頭といいます。 この毛球の回りには多くの毛細血管がはりめぐらされ、毛はその毛細血管で運ばれた血液からの栄養でスクスクと成長しています。 髪の寿命はというと、男性の場合、頭髪全体の90%で3~5年の成長期(生え際の髪は4~9ヵ月)があります。 成長期が終わると、髪は2~3週間の退行期を経て、休止期に入り、自然に抜けますが、同時に皮膚の下では次の髪の準備も進んでいます。 髪がどんなに長くなっても、成長の栄養は髪の根から取り入れていることに変わりありません。 特に髪の成長を司ると言われる毛乳頭の栄養状態が良く、それを毛球側もしっかり抱き込んでいれば髪全体が元気ということになります。 髪はどうして抜ける? 髪は永遠ではないので、抜け毛があって当然です。1日につき、約50~100本抜けるといわれています。 問題は、きちんと休止期に入った髪が抜けているかどうかです。 寿命を終えた髪は、根本(毛根)がふっくらし、マッチ棒のようになっています。 毛根に丸みがない、細い、パサついているのは、円形脱毛症などの異常脱毛です。 抜け毛全体が細くなっていたら、それはいわゆる男性型脱毛症(=若ハゲ)です。 このような毛は通常より早いサイクルで成長期から休止期を過ごしたのでやせていて、また通常より早く寿命を終えたため、次の毛の準備ができていない場合が多いようです。 問題は頭皮にあった! というわけで、髪を支えているのは栄養を吸い上げ毛の成長を促し、新しい毛の準備をする髪の根本や頭皮にあります。すなわち、髪の問題は毛1本1本をどうこうするのではなく、その基礎となる頭皮を考え、いたわることが肝心です。 自分の抜け毛を観察し、危険を感じて不安におびえるあなたも、頭皮をいたわる方法を知っておきましょう!