疾患・特集

全国のがん患者さんをオンラインセミナーでサポート 血液情報広場・つばさ

患者さんは、正しい情報にアクセスして病気ことや複雑な治療法について理解すること、仲間と交流を深めることが重要です。最近、コロナの影響によりその機会が奪われているなか、患者会や支援団体はオンラインで患者さんを勇気づけています。血液がんをはじめとした病気の患者さんをサポートする血液情報広場・つばさの取り組みを紹介します。

患者さんの経験談など役立つ情報を提供

血液情報広場・つばさは、2020年5月に患者向けセミナーを旭川と都内で予定していました。しかしコロナの影響により地域で交流セミナーを開催するのが難しい状況となりました。
一方、セミナーの参加募集を案内する前の段階ですでに、多くの患者さんから「参加して先生に質問したい」との話がありました。医師からは、がん診療とコロナ対応に追われているにもかかわらず、できるなら協力したいとの声が寄せられました。
そこでつばさは、在宅で、あるいは入院中や無菌室にいる患者さん達を勇気づけるためにもオンラインセミナーの開催を決めました。
5月30日のWEBセミナーは、血液がんの治療、ホルモン補充療法、治療後の過ごしかた等の専門家の解説、患者さんからの経験談(輸血の経験や造血細胞移植前後の諸問題、自己管理や卵子保存など)が提供される予定です。
セミナーの詳細: http://tsubasa-npo.org/foruminfo/20200530webseminar.pdf

患者さんは病気の再発や感染への不安を抱えています。正しい情報につながることや、同じ境遇にある仲間と触れ合う機会を多くつくることがいっそう必要です。
患者さんを支援する団体はオンライン交流の場を提供するなど、さまざまな取り組みをしています。病気に悩んでいる人は患者会や支援団体のサイトを活用しましょう。

■血液情報広場・つばさ

http://tsubasa-npo.org/

白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫といった血液がんや、再生不良性貧血や特発性血小板減少性紫斑病などの病気に関する会報誌「ひろば」を無料で提供しているとともに、全国各地でセミナーを開催しています。

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公開日:2020/05/20
監修:血液情報広場・つばさ