全身にわたって、原因不明の痛みに悩んでいる患者さんのために、電話相談やカウンセリングを受けられる「きんつう相談室」*1があります。全身が激しい痛みに襲われる線維筋痛症の患者会代表理事・橋本裕子さんが、長年にわたる闘病経験と4万人以上の患者さんをフォローしてきた経験をもとに、セルフケアのコツなどをアドバイスしてくれます。
線維筋痛症は体の節々が痛い、目が痛いといった症状だけでなく、慢性的な疲労、音や光に過敏になること、落ち込み、低血糖や低血圧、体重減少(BMI18.5未満のやせすぎが多いとの指摘があります)など、多くの症状に悩まされます。
病気の症状がよくなることもあれば、あることがきっかけで悪化することもあり、医療機関に通院するだけでは改善しないときもあります。
そこで、橋本さんは患者会の線維筋痛症友の会で18年以上にわたり4万人以上の患者さんと接してきたことや、医療機関のカウンセラーとして務めていること*2、学会で論文発表していること*3など、豊富な経験からサポートする「きんつう相談室」を立ち上げました。
橋本さんは、線維筋痛症はさまざまな症状に悩まされるので、患者さん1人ひとりにあった治療やセルフケアが重要になるので、きんつう相談室を立ち上げました。
電話相談やカウンセリングを受けてもらい、食生活の改善や運動・体操をすること、生活環境を工夫することなど、患者さんに合ったセルフケアについてアドバイスしていきたいとしています。
相談室の詳細は、電話相談・電話カウンセリングが基本です(電話相談は30分間無料、カウンセリングなど一部有料です)。また、都内で待ち合わせができる場合は面談(有料、面談場所は相談)もできます。
橋本さんからのメッセージがあります。以下です。
患者さん自身が病気と向き合い、医療機関に頼るだけではなくセルフケアをしていくことが重要です。そこで、「きんつう相談室」を立ち上げました。
相談は、線維筋痛症や痛みだけではありません。原因がわからないけど疲れやすい、ものを見ることに困っていることなど、つらい体の症状があるかたは気楽にご相談ください。
病気とゆっくりつきあいながら、あなたがいまを生きる意義、未来に向かって見通しを持って生きていく意義など「生き甲斐」を見つけてもらえるよう支えていきたいと考えています。
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