疾患・特集

造血幹細胞移植の啓発ウェブ

血液がんの患者さんで造血幹細胞移植が必要なかたがいます。移植に対する社会の理解が深まること、総合的にサポートするために、ウェブサイトとして「造血幹細胞移植の総合支援プロジェクトStart to Be(スタート トゥ ビー)」が立ち上がりました。

Start to Be(スタート トゥ ビー)プロジェクトが神奈川県で開始

造血幹細胞移植医療は、社会の理解や協力、健康なドナーのかたからの造血幹細胞を提供してもらうことが不可欠です。血液がんの患者さんのなかには、健康なドナーから提供してもらわないと命をつなぐことのできない患者さんがいます。
そこで、認定NPO法人キャンサーネットジャパンは、かながわボランタリー活動推進基金21の支援を受け、神奈川県がん・疾病対策課との協働事業として、「造血幹細胞移植の総合支援プロジェクトStart to Be(スタート トゥ ビー)」(www.start2be.org)を2018年4月より開始しました。

患者さんとドナーとのマッチングが円滑にコーディネイトできるために

造血幹細胞移植は、ドナーに関しては特に若年層の登録者を増やすことが課題となっています。また、移植を待つ患者と条件がマッチしてコーディネイトを開始しても、実際に提供に至る率が低いことも課題です。
その理由は、健康以外の問題が65%にのぼり、その主な理由は職場の理解が得られず仕事を休めないなどの「都合がつかない」というものです。患者さんが移植するチャンス、ドナーが提供する意思があるのにもったいないことです。 逆に言うと、患者さんやドナーの人にも適切な情報を届けることができれば、移植の実施率が向上することも考えられます。
ドナーのかたから骨髄を提供してもらい、患者さんや家族が安心して治療を受けてもらえる仕組みが円滑に進められるよう、社会の理解が深まってもらいたいところです。

患者・家族、登録に興味を持っているドナー、若年者などに理解を深めてもらう

このような状況を改善していくために、プロジェクトでは特に若年層をターゲットにスマートフォンを中心とした参加型プラットホームを構築し広げていくためのウェブサイト「START TO BE」(www.start2be.org)を開設しています。
ウェブサイトでは、造血幹細胞移植に関わる患者・家族、登録に興味を持っているドナー、支援者などに広く理解を深めてもらうために、造血幹細胞移植コーディネーター(HCTC)・骨髄バンクコーディネーター・患者・ドナー・医療従事者などさまざまな視点による記事コンテンツを配信されます。

公開日:2018/09/18