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ヘルペスは身近に!食べ物で予防してみませんか?

ヘルペスは、身近にあるウイルスが原因で多くの方が感染している珍しくはない病気です。そんな身近なヘルペスは、できてしまってから薬で治療するだけでなく、普段の食事に気をつけることで発症の予防を助けることができる可能性があります。

身近に潜むヘルペス

ヘルペスと聞くと何か特別な病気と思われる方もいらっしゃると思います。ですが、身近にあるウイルスが原因で多くの方が感染している珍しくはない病気なのです。
例えば幼い頃多くの方が発症する水疱瘡、そして大人も発症する帯状疱疹などもヘルペスウイルスに分類されます。有名な口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどもあります。そんな身近なヘルペスは、できてしまってから薬で治療するだけでなく、普段の食事に気をつけることで発症の予防を助けることができるかもしれません。

食べ物で免疫力を持続させてヘルペスを予防する

ヘルペスは体の免疫力が低下したときや何らかの刺激を受けたときに症状を発症することが多いと言われています。そのため、免疫力を高めて持続させて行くのも発症予防のひとつと言えそうです。

免疫力をアップさせるために必要な栄養素として、ビタミン類や鉄分などがあります。そのほかの栄養素に亜鉛、セレン、リコピン、フコイダン、ゴマリグナン、乳酸菌、オリゴ糖などがあります。

ビタミンAは油に溶けやすいビタミンなので、野菜炒めなどで吸収力をアップさせましょう。ビタミンAは、皮膚や粘膜の代謝を正常に保つはたらきをします。

ビタミンCは水に溶けやすい栄養素です。最近ではデトックスウォーターとして、いちごやキウイなどのフルーツとミントなどのハーブを水にいれて飲むことが流行中です。ビタミンCは免疫細胞のはたらきを高め、鉄分の吸収率を高めてくれます。鉄分は免疫細胞の殺菌能力を活性化します。

ビタミンEも、油に溶けやすいビタミンです。抗酸化作用があり皮膚の代謝を高めます。

ビタミンB2は水に溶けやすいビタミンです。不足すると口角炎や口内炎などがおこりやすくなります。しっかりと摂取すれば粘膜を正常にはたらかせます。

これらのビタミンは身近な食品に含まれていますので、積極的に摂取すれば予防の一助となりそうです。

ヘルペスとアルギニン

ヘルペスと言えば、アルギニンというアミノ酸成分がクローズアップされています。アルギニンを含む食べ物として、大豆類、肉類、中でも豚ゼラチン(皮に多く含まれる)や牛肉、鶏肉、エビやマグロ、かつお節、ごまなどが挙げられます。

さまざまな説がありますが、アルギニンを摂取しすぎるとヘルペスを発症してしまうという説もあります。しかし、科学研究費助成事業研究成果報告書(平成25年6月13日)によると、アルギニンはヘルペスウイルスを不活化させるとの研究結果が報告されています。

まだ研究段階なので断定はできませんが、アルギニンを含む食べ物やサプリメントを摂取することで、ヘルペスの予防に役立つ可能性が出てきました。

アルギニンの過剰摂取は体に悪いので、適量を摂取することによって体の免疫力を高めヘルペスの発症を予防することが期待できます。また、発症してからもヘルペスを早く治す手助けとなることが期待できます。

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公開日:2016/06/13