じっとしているのが我慢できないほど脚の不快感が強い「むずむず脚症候群」。特に夕方や夜間に症状が強く現れるため、眠れずに睡眠障害に移行してしまう人も多いようです。むずむず脚症候群を予防するには、どのような方法があるのでしょうか?
じっとしているのが我慢できないほど脚の不快感が強い、「むずむず脚症候群」。特に夕方や夜間に症状が強く現れるため、眠れずに睡眠障害に移行してしまう人も多いようです。
むずむず脚症候群を予防するには、どのような方法があるのでしょうか?
むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていませんが、有力な説として、脳内の神経伝達物質のひとつ「ドパミン」の機能障害が関与しているといわれています。
このドパミンの生成に欠かせない成分が「鉄」です。そのため、むずむず脚症候群の予防には毎日の食事で鉄分を摂ることが有効な可能性があります。鉄分が豊富な食材として、レバーやほうれん草のほか、あさり、いわしなどが挙げられます。
また、葉酸が不足するとドパミンの発生を阻害するため、葉酸も予防には大切な成分となり得ます。葉酸を多く含む食品には、レバー、うなぎ、うに、えだまめ、モロヘイヤといったものがあります。
欠乏すると神経伝達に影響を与えるビタミンB(特にビタミンB12)も取り入れたい成分です。しじみ、赤貝、すじこ、あさりなどに多く含まれています。
これらの成分を食事で摂ることが難しい場合は、サプリメントを利用するのもよいでしょう。
ここまでに、むずむず脚症候群の予防のために取り入れたい成分をご紹介しましたが、反対に摂取を控えた方がよいのは、カフェイン、アルコール、ニコチンです。
カフェインやアルコールなどは交感神経を刺激する作用があり、血管の収縮や興奮を引き起こすため、脚の不快感が強くなってしまうのです。またそれだけではなく、これらの成分は眠りを浅くすることもありますので、コーヒーや紅茶、緑茶などは飲み過ぎない方がよいでしょう。
また、適度な運動(短時間のウォーキング、簡単なストレッチなど)や、規則正しい就寝時間と起床時間を心がける、といったことも大切です。ただし、過度の運動はかえって症状を誘発する場合もありますので、様子をみながら自分にあった運動をすることがおすすめです。
ほかにも、暖かい時期には冷たいシャワー、寒い時期には熱めのシャワーを脚にあてると、症状が和らぐ場合もあります。