子供が医薬品を誤飲したのに気づいたら、まずはすぐに専門機関に電話で相談をしましょう。また、行動が読みづらく、また大人の想像以上のスピードで成長する子供を誤飲事故から守るには、大人がしっかりと対策を立てなければなりません。誤飲防止策は、単独ではなく複数を組み合わせることが、誤飲事故を起きにくくするポイントです。
小さな子供は、誤飲事故のリスクが常にあります。誤飲しやすいものとして、おもちゃ、文房具、電池、タバコなどとともに、医薬品が挙げられます。錠剤の包装シートの開封は子供でも容易であるばかりか、切り離されたシートごと飲み込んでしまう危険性もあります。甘いシロップタイプの医薬品を、おいしいと感じて必要以上の量を誤って飲めば、それも誤飲事故であると考えられます。
子供が医薬品を誤飲したのに気づいたら、まずはすぐに以下の専門機関に電話で相談をしましょう。飲み込んだ医薬品や子供の状態に応じて、「水や牛乳を飲ませて吐かせる」「吐かせずにすぐに医療機関に連れていったほうがいい」といった対処法や、適切な吐かせ方などの指示を仰ぐことができます。対処後は必要に応じて、医療機関の受診を検討してください。
電話の際には落ち着いて、以下の情報を確認して伝えましょう。
医薬品の誤飲と聞くと、大人は自然と錠剤を想像しがちですが、塗り薬のチューブを噛んでいるうちに中身が出て、口の中に入ることもあります。床から130cm以上の高さの戸棚に保管した医薬品を、1歳の子供が自分で運んだイスを足場にして取り出し、誤飲事故が起きたという事例も報告されています。
このように行動が読みづらく、また大人の想像以上のスピードで成長する子供を誤飲事故から守るには、大人がしっかりと対策を立てなければなりません。
医薬品の誤飲事故を防ぐ対策として、
というようなものがあります。
これらの誤飲防止策は単独で行うのではなく、複数を組み合わせることで、誤飲事故を起きにくくすることができます。
どんな医薬品であっても、子供が誤飲したときは健康への影響が心配されますが、なかでも以下の医薬品は中毒症状が現れるリスクが高い医薬品です。これらを誤飲したときは、場合によっては入院による治療が必要となることもあります。うつ病や不眠症、気管支喘息、高血圧、糖尿病などの治療を受けている大人がまわりにいるときは、医薬品を子供のいるところで出しっぱなしにしないように、特に注意しましょう。