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排尿障害ってなに?原因は?

排尿障害の症状の主な症状は、オシッコをしようとしてもなかなか出てこないことや終了に時間がかかることなど、排尿に困難がある症状です。その原因は加齢や出産など多岐にわたります。排尿障害の原因と対処法について解説します。

オシッコがなかなか出ない!時間がかかる!

排尿障害の症状の主な症状は、排尿を開始しようとしてもなかなか出ないことや、終了に時間がかかるなど、排尿がスムーズにいかない、または排尿に困難がある症状です。その他にも、排尿終了後もすぐに尿意が起きたり、お腹に力を入れるなどの努力をしないと排尿ができない場合などもあります。

排尿障害はやっぱり年のせい!?

排尿障害の原因には、下記のようなものがあげられます。

加齢

加齢に伴って膀胱が柔軟性を失う傾向があります。それにより、尿を溜めておける量が少なくなるなどの症状がみられる場合があります。男性か女性かによっても症状が異なります。

男性は、加齢に伴い前立腺が肥大しやすくなる傾向があり、尿道や膀胱が圧迫され、尿が出にくくなることがあります。また尿道の筋力の弱まりから、折れ曲がった尿道球部に尿が溜まり、排尿後、知らないうちに尿がたれる場合もあります。

一方、女性の場合は、骨盤の筋肉機能の低下が原因となって症状がみられる傾向があります。お腹に圧力がかかった時の尿もれや、尿意を感じてから排尿に至るまでに排尿を我慢できる能力の低下などの症状がみられます。

出産

出産による排尿障害の原因としては、分娩の時の切開や裂傷などによる子宮下部や膣の損傷を起こしていることや、赤ちゃんの頭などが膣から出る際、膀胱や尿道の圧迫に伴い、知覚神経麻痺や尿道がずれるまたは腹圧が低下することなどがあげられます。そのため、尿に勢いがない、残尿を感じる、尿もれを引き起こすなどの症状がみられる場合があります。

薬剤の影響

副交感神経を遮断する作用の強い胃腸薬や、風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤や解熱・鎮痛薬などによって、排尿障害の副作用が起きる場合があります。主に高齢者に多くみられます。

その他の病気の影響

排尿障害の原因には、その他の病気からくるものがあります。例えば、中高年以降の男性にみられる病気で、加齢とともに肥大化した前立腺が、尿道と膀胱を圧迫することで排尿困難になる前立腺肥大症があります。

また、女性の子宮に良性腫瘍ができる子宮筋腫や膀胱結石・尿路結石・尿道結石、前立腺がん、尿道狭窄症などの疾患があげられます。

症状がみられる場合は、早めの対策を

このように、排尿障害の原因はさまざまなものがみられます。排尿障害は、日常生活に支障をきたすものも多いですので、少しでもおかしいと思ったら、早めに泌尿器科の診察を受けることをおすすめします。

公開日:2016/03/07