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冷え性の改善におススメの成分

血行促進に有効な手段として「血管を強くする」という方法があります。この血管を強くする成分に「へスペリジン」というものがあるのをご存知ですか?みかんの皮などに多く含まれるへスペリジン。この冷え症対策の強い味方について、ご紹介しましょう。

血行促進で冷え性を解決!?

女性の体のお悩みでよく耳にするのが「冷え性」ですね。18~25歳の女性97人に冷えについてのアンケートを行ったところ、全体の74%もの人が「冷えを感じることがある」と答えた、ということもあるほど、女性にとっては身近な悩みです。

この冷え性の原因は、血行不良によるもの、ということはみなさんご存知のことと思います。血行促進のためには、入浴やストレッチ、適度な全身運動などが効果的です。

さらに、血行促進に有効な手段として「血管を強くする」という方法があります。この血管を強くする成分に「へスペリジン」というものがあるのをご存知ですか?

みかんの皮などに多く含まれるへスペリジン。この冷え性対策の強い味方について、ご紹介しましょう。

血行促進に効果的!へスペリジンについて

へスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種です。ビタミンCと一緒にはたらき、毛細血管を細菌やウイルスから守ったり、ビタミンCの消耗を防いでしなやかで強い血管を保ったりする効果があります。

みかんの皮やすじに多く含まれ、漢方でもみかんの皮を乾燥させた「陳皮」は重宝されてきました。

このへスペリジンには、活性酸素を除去する抗酸化作用や、末梢血管を強くする働き、さらに血管の透過性を適度に保つ働きがあります。

透過性とは、物質を通り抜けさせることができる性質のこと。末梢血管には、血液と体内の細胞の間で栄養や酸素の受け渡しを行う働きがあります。透過性が適度に保たれることで、血管の強度が保たれ、血行促進に大きな役割を果たしているのです。

ある実験では、へスペリジンを7日間摂取した人に15度の水に手をつけてもらい、体温の変化をサーモグラフィーで測定したところ、手の体温の回復が早い、という結果も得られています。

日本では昔から、天日干ししたみかんの皮をお風呂に入れると、体が温まると言われていますね。これは、このへスペリジンの効果をうまく利用しているものなのです。

この血行促進に有効な成分であるへスペリジンは、他にも高血圧を予防する、生活習慣病の予防、改善、花粉症や骨粗しょう症の予防といった効果もあると考えられています。

このように、体にとって様々なよい効果が期待できるへスペリジンは、サプリメントで摂取することもできます。みかんの皮などと比べて、手軽に体に取り入れることができるサプリメントを活用するのもいいですね。

公開日:2016/02/15