酒好きのぽっこりおなかはビールの飲みすぎ?いえ俗に言う「ビール腹(正式には内臓脂肪性肥満と言います)」はお酒を飲まない人にも見られます。居酒屋の美味しいおつまみにはビール腹の原因になるメニューも!?アウトなおつまみ、セーフなおつまみを紹介します。
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中年の男性に多い、ぽっこりと突き出たおなか。ビール腹と呼ばれるこの体型は、どこかコミカルで憎めない印象を与えますが、健康のことを考えると笑ってすませられる話ではありません。ビール腹とはあくまで俗称で、その実態は腸のまわりに脂肪がたまった内臓脂肪型肥満だと考えられます。内臓脂肪型肥満は、腰回りが大きいことから「リンゴ型肥満」、男性に多いことから「男性型肥満」などと呼ばれますが、お腹が出ていても体格指数BMIが肥満の基準である25以上を満たさない場合があることから「隠れ肥満」とも呼ばれます。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができます。
メタボ(メタボリックシンドローム)の基準となるウエストまわりのサイズは「男性85cm以上、女性90cm以上」です。すでにビール腹が気になっている方はメタボになる前に、まだ大丈夫という方も今後の予防として、早めに手を打つ必要があります。
対策を立てる前に、なぜビール腹になるのかをまずは把握しておきましょう。ビール腹はビールの飲みすぎよりも、おつまみの食べすぎや種類のほうが大きな要因だと考えられています。つまり、必ずしもビールを飲む人だけがビール腹になるのではなく、ビールどころかお酒をまったく飲まなくてもビール腹になってしまうのです。ビール腹という言葉は、一般的にはビールの飲みすぎで太ったと思われる体型を指しますが、一説によれば、おなかを横から見たときの形がビールを貯蔵するビール樽に似ていることから名づけられたとか。
避けたほうが良いおつまみを知って、食べすぎに気をつけながらお酒を楽しみましょう。
アウトなおつまみ | セーフなおつまみ |
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おつまみの食べすぎや種類がビール腹の主な原因ではありますが、飲み物選びで糖質の摂取量を減らすのも、ビール腹対策としては有効です。ビールがやめられない方は最初の1杯はビールを飲み、2杯目からは蒸留酒の焼酎や、ウイスキーを使ったハイボールなどに変えると良いでしょう。ただし、いろいろな種類のお酒を飲む「ちゃんぽん」は味が変わることで飲みすぎてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
ビールを避けるためにジュースを飲むと、お酒の飲みすぎは防げても、より多くのカロリーや糖質を摂ってしまう恐れがあります。ノンアルコール飲料なら、ウーロン茶を選ぶのが賢い選択だと言えます。
飲み物 [量] | エネルギー | 糖質 |
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ビール [200ml] | 80kcal | 6.2g |
焼酎(ロック) [60ml] | 88kcal | 0g |
日本酒(上撰) [100ml] | 109kcal | 4.9g |
赤ワイン [100ml] | 73kcal | 1.5g |
梅酒(ロック) [60ml] | 94kcal | 12.4g |
コーラ [200ml] | 92kcal | 22.8g |
りんごジュース(果汁100%) [200ml] | 88kcal | 23.6g |
ウーロン茶 [200ml] | 0kcal | 0.2g |
出典:文部科学省ホームページ 食品成分データベース
食事の工夫と定期的な運動を組み合わせれば、ビール腹対策としてさらに効果的です。ここまでご紹介してきた居酒屋の注文テクニックは、どれも簡単なものばかり。次の飲み会から、さっそく試してみましょう。