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- あがり症や恥ずかしがり屋は性格のせい?それとも、社会不安障害(SAD)!?
初対面の人との会話や職場でのプレゼンなどは誰でも緊張するもの。普通なら場数を踏んで慣れていくものですが、いつまでも慣れなかったり、緊張を超えて不安や恐怖を覚えるなどの場合は、社会不安障害(SAD)の可能性も。SADの主な症状や原因、対処法を解説します。
初対面の人との会話や、学校や職場でのプレゼンテーション、結婚式のスピーチなどは、程度の差こそあれ、誰もが緊張するもの。性格にもよりますが、これらは一般的に、場数を踏むことで徐々に慣れていくと考えられています。
ところが、いつまでも慣れず、緊張を超えて強い不安や恐怖を覚えるケースもあります。この場合、社会不安障害(SAD)の可能性が考えられます。これは、人と接するときや、人前に出て注目を浴びるときに不安や恐怖を感じる精神障害で、社交不安障害とも呼ばれます。約7人に一人がかかっているという調査報告があり、決して珍しい病気とは言えません。多くの場合、本人はほかの人より不安感が強いことを自覚していて、特に次のような状況で、不安や恐怖を感じやすいようです。
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緊張を強いられる場面では誰しも、汗をかいたり、脈が速くなったりした経験があるでしょう。社会不安障害(SAD)も多くの場合、不安や恐怖による身体的な症状がみられ、日常生活にも支障をきたすようになります。社会不安障害(SAD)の原因は不明ですが、脳の神経伝達物質のバランスが崩れていることと関係があると考えられています。
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社会不安障害(SAD)の診断を受けると、薬物療法や精神療法などによる治療が行われます。治療せずに放置していると、精神的なストレスが積み重なり、やがてうつ病やパニック障害を併発することもあります。不安を覚える状況や症状など、上述の内容に思い当たる場合は、メンタルクリニックや心療内科、精神科などを一度受診してみましょう。
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