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冷え対策は「水」と「油」に注目!

冷え性の人にとって、気温が下がる秋冬はもちろん年間を通して、食事や服装などの冷え対策を講じていることでしょう。ここではあまりに身近で見落とされがちな「水」と「油」と、冷え性との関連性について詳しく解説します。

あまりに身近で、見落としがちな冷え対策

あまりに身近で、見落としがちな冷え対策

冷え性の人にとって、気温が下がる秋冬はもちろん、冷房で室温が調節される春夏も、冷え対策は欠かせません。年間を通して食事、服装、入浴、マッサージ、ツボなど、さまざまな対策を講じていることでしょう。そんななか、あまりに身近であるため見落としがちなのが、人間の体を構成する「水」と「油」です。美容のためにこれらに気をつかう人はいても、冷え性との関連性まで意識している人は多くないのではないでしょうか。

水の飲み方によっては、体がさらに冷えることも…

冷え性の原因の一つに、体に老廃物がたまって、血流が滞ることが挙げられます。血流を改善して老廃物を排出するには、血液の元になる水が必要となりますが、むやみに多く飲めば良いというわけではありません。血流が悪くて体が冷えている人は、取り入れた水をうまく排出できず、ため込まれてしまいます。たまった余分な水は、細胞間や皮膚の下などにたまり、体はさらに冷えてしまいます。

このような悪循環を避けるには、一度に大量の水を飲むのではなく、少しずつこまめに飲むようにしたいものです。また、体を冷やさないように、冷たい水ではなく常温の水を飲むことがおすすめです。

冷えを防ぐために摂りたい油は、これ!

油は、摂り方によっては血液がドロドロになり、血流が滞って冷えが引き起こされることがあります。そんな事態を招かないために、普段の食事で不足しがちな以下の種類の油を、積極的に摂るようにしましょう。

積極的に摂りたい油

●オメガ3

必須脂肪酸と呼ばれる、食品から摂取する必要がある油の一種。代表的なものはEPA、DHA、アルファ・リノレン酸など。イワシやアジなどの青魚、マグロ、クルミなどに多く含まれます。脂肪の燃焼を助けるはたらきもあります。

●オメガ9

オレイン酸が代表格。オリーブオイル、アーモンド、アボカドなどに多く含まれます。老化を防ぐはたらきもあります。

リノール酸に代表されるオメガ6も必須脂肪酸ではあるものの、普段からよく口にするサラダ油(コーン油、紅花油など)に多く含まれているので、意識的に摂る必要はないと言われています。
反対に、トランス脂肪酸と呼ばれる油は、血行不良の原因となります。これを多く含むマーガリンやスナック菓子、菓子パン、ファストフードなどは、できるだけ避けるようにしましょう。

公開日:2014/01/20