社交ダンスは種類が豊富。それぞれの目的に合わせて種目を選んでみてもよい。どんな年齢からでも楽しく始められるスポーツなので、ぜひトライしてみよう!
社交ダンスをはじめるのに、年齢は関係ない。
欧米では、ダンスは教養のひとつだと考えられ、礼儀や作法、コミュニケーションの手段として、幼い頃からダンスをし、楽しんでいる。日本では、こうした習慣がないため、どうしても社交ダンスに触れ合う機会が少ないので、はじめるのも気後れしてしまうが、社交ダンスはどんな年齢からでもはじめることができるスポーツだ。
定年してからはじめるのもよし、仕事に忙しい40代、50代にストレス解消としてはじめるのもよし。もちろん、20代、30代でも十分楽しむことができる。
しかも、自分の健康・体力に合わせて運動量を加減でき、飽きることなく続けられる全身運動なので、ちょっと興味のある方は、この機会にはじめてみては?
社交ダンスには、大きく分けてモダン・ダンス系とラテン・ダンス系の2つがある。それぞれの種目の特徴をちょっと紹介しよう。
男女が向かい合って体を接したまま踊るもの。イメージは、ヨーロッパの宮廷舞踏会。正式な場所では、男性は燕尾服、女性はイブニングドレスを着用する。もちろん、趣味で楽しむならもっとカジュアルな服装でもOK。
ワルツ | 別名「イングリッシュワルツ」または、「スローワルツ」とも呼ばれる、3拍子のゆったりとしたもの。円舞曲から発達したスローワルツは、回転が中心だ。他のダンスと違って、スローもクイックもない。 |
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タンゴ | 西アフリカでうまれ、アルゼンチンで発達した「アルゼンチンタンゴ」と、それがヨーロッパで洗練された「コンチネンタルタンゴ」がある。社交ダンスとして踊られているのは「コンチネンタルタンゴ」のほう。歯切れのよい、強く軽快な音楽に合わせて踊るもの。激しく、そして悩ましく表現しながら踊り、情熱的な雰囲気が魅力。 |
スローフォックストロット | ゆっくりな4拍子で、英国スタイルの代表的なダンス。のびのびした動きのなかに、流れるような美しい動きが要求されるダンス。 |
クイックステップ | その名の通り、軽快でアップテンポないかにもアメリカ的な踊り。速い4拍子で、スピーディな動きに加えてトリッキーなフットワークが特徴。テンポが早いので、パートナーとの調和が大切。 |
ウィンナ・ワルツ | 速い3拍子。ウィーンが生んだ正統派ダンスのナンバーワン。宮廷風のワルツがウィーンの農民たちの間で踊られるようになり、そこからウィンナ・ワルツが生まれた。くるくる回る踊り方が特徴。 |
モダン・ダンスと違い、手を取り合っていても、離れて踊ることが多い。明るく陽気な音楽に合わせて踊る。自由なスタイルで踊れるのが特徴。
チャチャチャ | キューバ生まれのマンボのリズムをもとに、ニューヨークで発展していったもの。チャチャチャの持ち味は、陽気さと歯切れのよいリズム。コミカルでコケティッシュな表現が特徴。 |
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サンバ | ブラジルで生まれた素朴で情熱的なリズムをさらに磨き上げて洗練したものが、現在のダンス音楽として使われているサンバ。 |
ルンバ | ラテン・アメリカの代表的な踊り。「キューバン・ルンバ」とも言われ、キューバやメキシコでマンボのリズムに乗っていたダンスが、イギリスで発展したもの。男女の愛の葛藤を表現した情熱的なダンスが特徴。やわらかいヒップアクションが要求される。 |
パソ・ドブレ | スペインの闘牛士の勇敢な姿を原型にして、フランスで今の形に作り上げられたダンス。男性がマタドール(闘牛士)で、それに対して女性はマタドールが持つケープの役割を受け持つ。迫力あるダンス。 |
ジャイブ | ロックンロールの親戚のような踊り。スインギーなアクションとコミカルな楽しさが特徴。 |
上記の10種目は、競技会で競われる10ダンスだが、これ以外にも簡単なステップのみで踊りやすい、「パーティダンス」と呼ばれるものがある。それは、ブルース、マンボ、ジルバ、スクエアルンバなど。初心者がはじめるには、これらのダンスがうってつけだ。
いきなり社交ダンスをはじめるといっても、何をどうすれば…という方へ、ちょっとしたアドバイスをお届けしよう。
社交ダンスを「さあ、これからはじめよう!」と思われた方は、社交界デビューのためというよりは、健康のため、ストレス解消のためという方が多いのではないだろうか。であれば、無理なく楽しく続けられるのがいちばん。いきなり難しいステップを踏むことは困難なので、 自分の通う教室の先生に相談してみよう。また、どこへ行けばよいのかわからないという方にはインターネットからダンス教室を調べてみるのもオススメ。最近では、ダンス教室やダンス雑誌のサイトがたくさんあるので、ぜひ調べて見学しに行ってみよう。
大切なのは「楽しんで踊る」こと。目的のためと意気込み過ぎないように!
ダイエットや体脂肪をダウンさせたい | 運動量の多いワルツやタンゴ、クイックステップ、チャチャチャなどがオススメ。 |
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病後のリハビリテーションのためや歳をとってからはじめる | ゆっくりした動きのブルースやスクエアルンバを中心に。慣れてきたらワルツやタンゴ、ルンバなどを短い時間踊るのがよい。 |
パーティに出席したり、社交界デビューのために必要 |
スクエアルンバ、ブルース、ジルバ、マンボなどの4つか5つのステップを覚え、簡単なルールや組み方を知っていれば大丈夫。とくにヨーロッパならウィンナ・ワルツは踊れるようにしておこう。 |