30歳を過ぎた女性なら、誰でも気をつけておきたい婦人科系の病気の中から子宮の病気についてまとめました。早期発見で完治するケースも多いので、健康診断などを利用して定期的にチェックしましょう。
女性なら誰でも、普段からぜひ気をつけておきたい子宮の病気。まずは子宮のしくみやはたらきを知っておこう。
子宮の役目は「胎児を守り育てること」で、伸縮性のある平滑筋という筋肉でできた袋のような臓器だ。ニワトリの卵ほどの大きさで、膀胱と直腸の間にあり、骨盤の底の部分に固定されている。
子宮の左右には親指ほどの卵巣が連結し、子宮と卵巣を結ぶ卵管が広がっている。子宮の内側を覆っている粘膜が子宮内膜で、毎月一定の周期に合わせて厚みを増し、受精卵の着床がないときに剥がれ落ちて膣から排出される。これが生理と呼ばれる現象だ。
子宮筋腫や子宮内膜症は、生理のトラブルなどから見つかりやすい。以下のチェックで自覚症状に当てはまるものが複数あった場合は早めに病院で診てもらおう。
また子宮がんには主に2種類あるが、それぞれ自覚症状が異なる。早期発見でかなりの割合が完治するので、こちらも気になるなら早めに病院へ。
子宮や卵巣などの婦人科系の疾患は、妊娠・出産といった女性のライフスタイルに大きく関わるもの。「いつものことだから」「忙しいから」とついつい先送りにしがちだが、「おかしいな」、と思ったらぜひ婦人科で診察を受けてみよう。
生理痛がひどい、出血量が多いなどの問題があるなら生理中でも受診できるし、不正出血があった場合もすぐに診てもらおう。健康保険については適用される場合とされない場合があるので、事前に医師に説明を求めておくと安心。
また、あらゆる病気と同じく、子宮の病気も何より大切なのは早期発見。今とりあえず問題がなさそうな場合でも、定期健診を利用して毎年1度必ずチェックするようにしたい。
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