疾患・特集

OA機器で体がピンチ!?オフィスで気になるこんな症状

OA化に伴い、肩こり・腰痛・腱鞘炎・眼精疲労・精神的なストレスなど体の不調を訴える人が増えています。不調を放っておくと深刻な病気が隠れていることもありますので、注意しましょう。

あなたは大丈夫?こんな不調

OA(オフィス・オートメーション)化によって、現在仕事に従事する多くの人がパソコンに接するようになってきた。それに伴い、さまざまな身体的、精神的不調を訴える人が増えているという。

OA化に伴う不調

肩こり

主な原因は筋肉の疲労と緊張による血行不良にある。肩や首の筋肉はもともとこりやすいものだが、重たい頭を支えたり肩甲骨や腕を吊り下げているため、同じ姿勢をとり続ける長時間のパソコン作業では、特に血行不良を起こし、こりになってしまう。

●こんなときは病院へ!
安静にしていても痛い、腕や手がうまく動かない、小指などの手先が部分的にしびれるなどの症状があるときは整形外科で検査してもらおう。頚椎(けいつい)のヘルニアの可能性がある。

腰痛

長時間のパソコン仕事で起こる腰痛の場合は筋・筋膜性腰痛という。

●こんなときは病院へ!
安静にしていても痛い、痛みが長引く、運動や姿勢に関わらずいつも痛い、突然痛むようになったなどの症状があるときは整形外科へ。胃潰瘍、十二指腸潰瘍や腎盂炎、尿管結石、卵巣などの婦人科系疾患など、内臓の病気を伴っている場合もある。

腱鞘(けんしょう)炎

キーボードを叩き続けることで手指に負担をかけてしまい、腱(筋肉の一端)と、腱鞘(腱を包み込むもの)との間の滑らかな動きが障害され、痛みを伴った状態を腱鞘炎という。人差し指・中指・薬指によくみられ、指を屈伸させるとばね仕掛けのように動き痛みを伴うタイプと、手の付け根の内側=橈骨(とうこつ)茎状突起が腫れて痛むタイプがある。

●こんなときは病院へ!
休養をとっても痛みがひかない場合はすぐに整形外科へ。ひどい場合は手術の必要もあるので、とにかく早めに治療を始めることが肝心。

眼精疲労

パソコンの画面を見続けているとまばたきが減り、涙の量が足りなくなってしまうことでドライアイになってしまう。

●こんなときは病院へ!

たかが疲れ目と放置してはいけない。目を休ませても目の疲れがとれないようなら専門医に相談を。アレルギー性の結膜炎、白内障や緑内障といった病気が隠れているケースもあるのだ。

精神的なストレス

OAによる体の不調がきっかけで抑うつや不安などをおぼえたり、OA機器に過度にのめりこんでしまうことで職場でのコミュニケーションが不十分になり、対人関係がうまくいかなくなってストレスがたまるということもある。

●こんなときは病院へ!
精神的なストレスは体に現れる不調を伴うことが多い。長引く疲労やだるさがあったり、気力の低下、理由もなく憂鬱になったり悲しくなる、人に会いたくないなどの症状が続くようなら、ぜひ、一度専門医を訪ねてみよう。

公開日:2002年10月21日