気軽にできる山登りですが、最低限必要なものは持っていきましょう。あまりにハイキング気分だと、事故に巻き込まれかねません。また、初心者が山歩きをする場合には、50分歩いて10分休憩する、など無理のない計画を立てるようにしましょう。
いくら日帰りのハイキング気分の山歩きとはいえ、準備を怠ると思わぬハプニングに遭遇することになる。ただ平坦な歩道や高原を歩く程度なら、スニーカーを履いて水筒を持っていけばいいのだが、登り下りのある山に行くのなら、最低限の準備だけはしていこう。
山道は舗装されていないところが多く、でこぼこ道だったりぬかるんでいたり、石や木の根が出ていたりと歩くのが困難なことが多い。けが防止のためにも、トレッキングシューズ(軽登山靴)を用意しよう。初めての場合は、くるぶしくらいまであり、足首をしっかり包み込んでくれるものを選ぶと、足をくじいたりしないのでいい。
普段デイパックを使っている人はそれでもいいが、山歩きを続けたいと思っているのなら、専用のものを用意しよう。ザックは、日帰りなら25リットル程度、1~2泊するのなら40~45リットル程度のものを選ぼう。ショルダーベルトやウエストベルトのフィット感は、実際に荷物を少し入れてみて背負い、後ろに引かれないかどうかチェック。
三種の神器のひとつとも言われる雨具。山の天気は変わりやすく、ついさっきまで晴れていたのに急に雨が降ってくることもある。雨で体を濡らすと体温が急激に下がり、体力も奪われてしまう。防水性、透湿性のあるものを選ぼう。最近では、ゴアテックスという素材のものが人気。ちょっと高価ではあるけれど、雨が降っても体が濡れず、しかも蒸れないという点で◎。
まずは歩き出す前にストレッチをしよう。急に歩き出すのはけがのもと。体を軽くほぐして準備体操をしよう。
それから、ザックのパッキングを整理すること。すぐに使うものは取り出しやすい位置に。
雨が降りそうならば、雨具は上のほうにパッキングしよう。あと、山道はトイレがないことがほとんどなので、必ず済ませておこう。
だんだん山登りに慣れてきたら、ほかの楽しみを広げてみよう。単に「健康にいいから、山登りをする」というだけでなく、さらに山の魅力に引き込まれること、間違いなし!
自分の住んでいる県にある山を全部登ってみる、ひとつの山を春夏秋冬登ってみる、全国の「富士」と名のつく山に登ってみる、など自分でこだわりを決めて山を選んで登ってみよう。
山登りに余裕が出てきたら、写真を撮ってみよう。ただし撮影に夢中になり過ぎて、予定のコースが歩けなかった、なんてことにならないように。また、スケッチは写真とは違った趣があるので、おすすめ。
日頃なかなか聞くことのできない鳥の鳴き声を耳で楽しみ、目でその姿を見て楽しむ。都会ではなかなか見られない鳥に出会うことができる。他に鹿やリスなど野生の動物を見ることができるかも!?