ニンニクの健康パワーを取り入れるなら、常備菜を作っておくのがおすすめです。ただ、どんなに効果があると分かっていても、やっぱりにおいが気になる人もいるでしょう。ニンニクのにおいが気になる方への対策もご紹介します。
中国では酢ニンニク、韓国ではキムチ、イタリア料理のパスタ、と食卓に欠かせないニンニク。日本では、それほど毎日ニンニクを食べる習慣はなく、なにかの料理に使うほうが多いだろう。でも、それだけではニンニクの健康パワーを感じるのは難しい。
そこで、作っておきたい常備菜をご紹介。長期保存ができ、そのまま食べてもよし、なにかの料理に使ってもよし。バリエーションの広い常備菜をお試しあれ。
ニンニクは薄皮をむき、小片に分けて清潔なビンに入れる。ニンニクがかぶるくらいしょうゆを入れ、密閉して冷暗所で保存する。1週間くらいたつと食べられるが、2~3ヵ月おくと、よりおいしくなる。半年以上おくと、ニンニクのにおいはそのまま食べても気にならない。しょうゆは炒め物などに。
ニンニクは薄皮をむき、小片に分ける。ニンニク5個に対し、150g程度の味噌と混ぜておく。密閉容器の底に味噌を敷き、味噌と混ぜたニンニクを入れ、その上に味噌をのせていちばん上にガーゼを貼りつけ、密閉して冷暗所で保存する。10日くらいたつと食べられるが、半年以上おいた味噌漬けは、箸休めにするとおいしい。
薄皮をむいて小片に分けたニンニクをビンの3分の2まで入れる。サラダオイルかオリーブオイルをニンニクがかぶるくらいまで注ぎ、密閉して冷暗所で保存する。好みでとうがらしを一緒に漬けると、ピリッとするだけでなく日保ちする。
薄皮をむいて小片に分けたニンニクをビンに入れ、かぶるくらいの酢を入れる。酢はリンゴ酢でも米酢でも好みのものでOK。また、甘党の人はハチミツや砂糖などを加えても。1ヵ月くらいたつと食べられるようになる。
食べるばかりがニンニクの利用法ではない。入浴や湿布など使い方はいろいろある。体質や好み(においが気になるかどうか)に合わせて試してみて。
冷え性や肩こり、腰痛、神経痛などの症状を和らげたり、肌をすべすべにし、保温効果が高いとか。ただし、肌に合わない人もいるので、最初は少しのニンニクで試してみよう。
ニンニクは切ったりつぶしたりすると、においが強烈になるので、切らずにそのままガーゼの袋などに入れてお風呂に浮かべる。もっとにおいを和らげたい場合には、薄皮をむいて小片に分けたニンニクを電子レンジで30秒ほど加熱するといい。
ニンニクの殺菌・抗菌作用を利用する方法。すりおろしたニンニクを水虫ができている部分に塗って1~2時間おき、洗い流すか、またはすりおろしたニンニクをガーゼなどに薄くのばして貼りつけたり、絞り汁を塗ってもいい。ただし、必ずパッチテスト(肌に合うかどうかを事前に少量でテストすること)を行って。
また、すりおろしたニンニクの絞り汁を薄めたものでうがいをすると、風邪の原因になる細菌などが繁殖するのを予防できる。口臭が気になるようなら、牛乳を口に含んでから飲み込むとにおい消しになる。
どんなに効果があると分かっていても、やっぱりにおいが気になる人もいるだろう。ニンニクを食べた後の口臭もそうだし、そもそもニンニクが放つにおいが我慢できない。そんな時には、こんな方法をどうぞ。
ニンニクの成分アリシンが空気に触れて酸化する時に、あのにおいが発生する。だから、できるだけ空気に触れる面が少ない「丸ごと」がいちばんにおわない。例えば、小片に分けて薄皮をむいた粒のまま、ホイル焼きにしたり、揚げニンニク、蒸しニンニクなどの調理法があまりにおいを気にせずに食べられる。