疾患・特集

脳にいいことをしよう!ど忘れ防止法

脳はいくつになっても、使いつづけたほうがいいようです。ど忘れを防止する方法として脳に刺激を与える方法をご紹介します。ど忘れは脳の病気を伴っていることもあります。気になる症状があれば、専門医に相談しましょう。

記憶の基本は「繰り返し」

ど忘れを防止するために、まず必要なのは、脳を正しくはたらかせること
脳の機能は、

・ 正確に
・ 適度なスピードで
・ 持続力を持って

はたらかなければならない。例えば、「えーっと、あれは誰だっけ…。そうそう、○○さんだ!」と適度なスピードで正確に思い出せれば、問題はない。が、ど忘れというのは、たいてい思い出すためのスピードが遅く、記憶システムがエラーを起こしているのだ。

そして、脳を正しくはたらかせるために必要なのが「繰り返す」こと。まれに、一度聞いただけでしっかり覚えていられる人もいるが、たいていはメモを取ったり、そのメモを繰り返し見て確認することで記憶しているのだ。
ど忘れを防ぐには、記憶を確実にすること。これが、基本中の基本である。

脳にいいことをしよう!

脳は刺激を与えて活性化させなければ、どんどん脳活動も減少してしまう。
脳はいくつになっても、使いつづけたほうがいいのだ。ど忘れを防止する方法として、こんな方法もぜひお試しあれ!

  • ●脳によい食事
    カルシウム・ビタミンが不足したり、脂肪分の多い食事を続けていると脳にダメージを与えやすい。ファーストフードやインスタント食品を避け、バランスの取れた食生活を送ろう。
  • ●文字を書く
    いくらパソコンを使っていても、それは文字を変換しているだけで自分で書けるとは限らない。実際、書いてみると、自分がいかに文字を忘れているかに気がつくだろう。手紙や日記を書いたり、今年は年賀状を手書きにするなど、手で文字を書いてみよう。
  • ●会話をする
    会社で人と接することのない部署だったり、子供が成長するなどして家庭にも人がいなくなり、会話が減少すると、脳活動が減少していく。人としゃべることも活発な脳にする大事な要素。
  • ●香りで刺激を与える
    ラベンダーにはリラックス効果があり、脳を休めてくれる。また、セージには記憶力向上の効果、バジル、ペパーミント、レモン、ローズマリーなどには、集中の効果がある、と言われている。
  • ●運動で脳を活性化
    車や電車ばかりで歩行能力が減退すれば、脳への刺激も弱くなる。脳を退化させないために、ウォーキングなどの運動をしよう。

脳の異常はない?

ど忘れは、記憶システムがエラーして起こる。それは、脳の病気を伴っていることもある。「単なるど忘れだから」とか、「歳をとったから、忘れてもしょうがない」などと放っておくと、取り返しがつかないことにもなりかねない。
「最近、よく忘れるなあ」と思うのと同時に、次のような症状がある場合には、専門医に相談しよう
アナタの脳になんらかの異常が起きているのかもしれない。

こんな症状、ありませんか?

  • ろれつが回らないことがある
  • ひどい頭痛が、最近あった
  • めまいがすることがある
  • 足元がふらつくことがある
  • 手がしびれることがある
  • 忘れる事が多くなってきた
公開日:2001年11月26日