疾患・特集

貧血になったこと、ありますか?低血圧とはどうちがう?

貧血とは、ある一定の血液の中に含まれる赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットが正常値以下に減少した状態のことで、ヘモグロビンの構成成分に鉄は欠かすことができず、その鉄が不足することによって貧血が起こります。なお、鉄不足以外の原因で貧血になることもあります。

貧血とは?

貧血とは、ある一定の血液の中に含まれる赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットが正常値以下に減少した状態のこと。

貧血といわれるのは?

  • ●赤血球:1mm3中に男性450万個以下、 女性400万個以下
  • ●ヘモグロビン:1dl中に男性12g以下、女性10g以下
  • ●ヘマトクリット:一定量の血液中に存在する赤血球の容積の割合が男性35%以下、女性30%以下

つまり、なんらかの原因で血液に異常が起こり、貧血は発症する。血液中の赤血球は酸素を全身に運搬する重要な役割 があるので、その赤血球に異常が起これば、体内の組織が酸素欠乏に陥ってさまざまな症状が現れるのだ。

赤血球とは

中央部がへこんだ円盤状をしている。骨髄で作られ、成人の正常値は1mm3中、男性450万~530万個、女性400万~480万個。表面の薄い膜の中に ヘモグロビンという赤い色素 を含む。血液が赤くみえるのはこの色素があるため。

低血圧とはどうちがう?

貧血と低血圧は症状が似ているため間違われやすいが、まったく別の病気である。また、貧血と脳貧血も違うもの。それぞれ、特徴をまとめてみると、以下の通りとなる。

貧血とは

血液中に含まれる赤血球、またはヘモグロビンが正常値以下に減少した状態のこと。ヘモグロビンの構成成分に鉄は欠かすことができず、その鉄が不足することによって貧血が起こるのが主な原因。なお、鉄不足以外の原因で貧血になることもある。

脳貧血とは

脳への血液の供給が一時的に不足して、めまい、立ちくらみといった症状を起こすこと。一過性の脳虚血症で、貧血とは根本的に異なる。

低血圧とは

血液が通るとき血管壁に及ぼす力を血圧という。この力が低くなると、血液循環が正常にできず、倦怠感、立ちくらみ、めまい、冷え症、肩こり、動悸、食欲不振などの自覚症状がでる。症状は貧血と似ていても、原因は異なり違う病気なのだ。

あなたの貧血度チェック!

こんな症状があったら、貧血に要注意!当てはまるものが多い人ほど、気をつけよう。

  • 現在、ダイエットをしている
  • 朝食を抜くことが多い
  • 外食やコンビニ弁当が多い
  • インスタント食品、冷凍食品を使った料理が多い
  • 肉や魚などのたんぱく質の食品をあまり食べない
  • 緑黄色野菜や海草類をあまり食べない
  • やせている
  • 食が細い
公開日:2001年7月30日