「ビールを飲むと太る」とよく言われますが、実は、ビールなどのアルコールのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、体に蓄積されるのは、原料の分だけだと言われています。でも、実際太る人がいるのはなぜでしょうか。それは、おつまみに原因があるようです。
よく中年の男性が言われる「ビール腹」。これは、本当にビールの飲み過ぎが原因なのでしょうか?
実は、ビールなどのアルコールのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、熱として放出する以外役に立たないエネルギーです。つまり、体に蓄積されるのは、原料の分だけと言われています。
でも、実際ビールをよく飲んでいると太ってくることがあります。その原因は、おつまみにあると言われています。ビールの苦味成分によって食欲を増進させられ、ついついから揚げや焼き鳥、フライドポテトなどに手を伸ばしてしまいます。これらが太る原因だったのです。
事実、アルコールだけしか口にしないようなアルコール中毒の場合、痩せてきた、ということもあるほどです。
エネルギー | 体に蓄積されるエネルギー | |
---|---|---|
ビール(633ml) | 246kcal | 89kcal |
日本酒(1合) | 198kcal | 42kcal |
ワイングラス1杯(100ml) | 75kcal | 11kcal |
蒸留酒(ウィスキーダブル) | 189kcal | 0kcal |
ついつい食べてしまうおつまみ。ビールには塩分がほとんど含まれず、水分やカリウムが多くて尿として排出するため、体がナトリウム不足になります。その結果、塩味のきいた食べ物が恋しくなります。
でも、食べ過ぎは禁物です。ビールにはビタミンB群などは豊富だが、ビタミンA、C、Eなどはほとんど含まれていません。これらが豊富に含まれているおつまみを食べるのがポイントです。
※お店や家庭によって、調理方法・量・材料などが違うため、各数字は絶対的なものではありません。
ビールに限らず、アルコールを摂取した後にはラーメンやお茶漬けなどが食べたくなりますが、これには理由があります。
アルコールを摂取すると、肝臓のグリコーゲン(糖分)が燃焼されて、体が熱くなってきます。すると、脳は「糖分はもう十分だ!」と判断し、あとはどんどん脂肪に変えていってしまいます。このように、糖分の浪費と脂肪合成により、どんどん血液中の糖分が不足するため、糖分の補給として炭水化物が欲しくなるのです。甘いものが欲しくなるのも同じ理由となります。
ただし、ここでも食べ過ぎに注意をしましょう。できれば、こってりしたラーメンより、お茶漬け程度ですませたいものです。