ビールに含まれるのは、ビタミンB群、葉酸などのビタミンや、カリウム、マグネシウムなどのミネラル。飲む量や飲み方には要注意ですが、適度を守れば体にいいこともありそうです。
ビールは、大麦、ホップ、酵母、水を主原料とする飲み物。これに副原料が入っているものが一般的です。
ビールに含まれる栄養は、ビタミンB群、葉酸などのビタミンや、カリウム、マグネシウムなどのミネラルです。特にビタミンB2は、脂肪を燃やしてエネルギーにかえるときの化学反応を進める酵素を助ける補酵素としてのはたらきもあるため、エネルギーの供給や老廃物の代謝に役立っているのです。
さらに、ビールに含まれている適度なアルコールは胃から腸へ流されやすく吸収もされ、炭酸ガスによって胃のはたらきを活発にし、ホップの苦味によって食欲増進効果が得られます。
また、古代のヒポクラテスは、大麦の煎汁を飲ませて排尿量を増やし、腎臓病を予防させていたとか。もちろん、仕事の後の「カァーッ!と一杯!」は、ストレス解消にもなります。
さまざまな健康効果のあるビール。もちろん、飲む量や飲み方には要注意ですが、適度を守れば体にいいこともありそうです。
いくらビールに健康効果があるといっても、度を超えた飲み方では、体に害を与えます。では、どのくらいならいいのでしょうか?
体内に吸収されたアルコールは、個人差はあるもののだいたい体重1kg当たり0.15g/時間の速度で消えていくといわれています。これで計算すると、体重60kgの人なら、1時間に9g。350mlの缶ビール1本を約90分かけて飲めば、酔わないということです。
でも、このペースで飲んでもビールが美味しいわけではありません。これはあくまでも計算上のことであって、その日の体調や個人差があるし、また酔ったとしても二日酔いになるほどでなければ問題はなかったりします。
適量を超えれば、酔いがひどくなり、吐気、頭痛、眠気などの症状を引き起こし、さらには次の日まで残る二日酔いとなります。このくらいならまだまだ許せるが、さらに過度の飲酒を続けると、肝臓がやられてしまいます。
日頃からよく飲む人は、自分のペースを考えて、飲み過ぎないように注意しましょう。
間違っても「ビールは体にいいんだからもう1杯!」と大手を振って飲めるわけではないので悪しからず。