頭痛の多くは片頭痛に当てはまると言われています。かなり激しい痛みのため、苦しんでいる人は少なくありません。一般に20代~50代の女性に多く見られるようです。
頭痛の多くはこの片頭痛に当てはまると言われている。かなり激しい痛みのため、苦しんでいる人は少なくない。
片頭痛が起こるメカニズムは、はっきりと分かっているわけではない。しかし、血管が関係して頭痛が起こっている(血管性頭痛という)という説が有力なようだ。
それには、血管そのものに原因があるという「血管説」と、血管に指令を出している神経が原因であるとする「神経説」の2つの説がある。
ストレスやかぜなど、なんらかの原因で、血液中の血小板から多量のセロトニンと呼ばれる物質が放出されると、一時的に血管が収縮する。これが片頭痛の前兆を引き起こす。
さらに、血管収縮を引き起こしたセロトニンが減少していくと、逆に血管の緊張が解けて血管拡張が起こる。そして、拡張した部分は血管を引っ張るため、痛みが生じる、という説。心臓が鼓動するたびに血管の中の血圧が上下するため、脈と一致した痛みが起こるのだ。
ストレスなどが原因となって、脳から神経活動を命令する波が広がり、それが脳底に到達するとそこを流れる血管が刺激されて頭痛が起こる、という説。
片頭痛には、なんの前ぶれもなく起こるものと、なにか前兆があるものとがある。片頭痛患者のうち、約80%はなんらかの前ぶれ(前駆症状という)を感じているそうだ。例えば、
など。これ以外にも「それとなく分かる」と言う人も多いそう。前ぶれは、せいぜい30~60分ほど続いて片頭痛へと変わっていく。前ぶれを感じ出したら「くるか!?」と片頭痛対策をしよう。