疾患・特集

あなたはめまいを感じたことがありますか?「めまい」ってどんなもの?

あなたはめまいを感じたことありますか?立ちくらみの経験がある方は結構いらっしゃると思います。いずれにせよ、くらくらっとしたり、ぐるぐる回っているような感じは、不快なものですね。「めまい」とはどのような症状でしょうか。

めまいってなに?

めまいとは、「目舞い」と当て字をすることがあるように、目がぐるぐると舞ったような感じのことをいいます。ただし人によっては、「ふわふわした感じ」とか、「立ちくらみ」などをめまいということもあり、感じ方はさまざまです。
いずれにせよ、体のバランスが崩れたときに「めまい」という症状が起きます。

バランス機能にトラブル発生!

人は頭の中の小脳・脳幹と両耳の内耳にバランスを司る機能が備わっています。このいずれかにトラブルが発生した場合、めまいが起こりやすいといわれています。

脳

  • ●内耳
    内耳には、体のバランスに関係する三半規管と耳石器官、音を分析する蝸牛(かぎゅう)という器官があります。これら三半規管、耳石器官の情報は脳の神経に伝えられます。ぐるぐるまわっているようなめまいの場合は、内耳障害の可能性が高いようです。
  • ●小脳
    大脳の命令で筋肉が動くときにそれをうまく動かすためのコーディネーターです。例えば、アルコールで小脳が麻痺すると、舌と唇の動きがあわなくなり、うまくしゃべれなくなります。
  • ●脳幹
    いわゆる「脳の幹」のこと。大脳で発せられた命令は小脳のコーディネートによって脳幹を通って伝達されます。

危険なめまいってどんなもの?

激しいめまいを感じたときには、脳の疾患が疑われます。激しい頭痛を伴うものには、小脳出血の疑いも。特に、以下のような症状が見られる場合には、すぐに専門医にかかるようにしましょう。

  • 激しい頭痛や吐き気
  • 手足の運動障害
  • 顔面神経マヒ
  • 眼振(眼がひとりでに動いてしまう)

参考文献:「めまいを治す」 神崎仁著 慶應義塾大学出版会

公開日:2017年7月31日