ゴマはとても体にいい健康食品です。ゴマに含まれるゴマリグナンには、抗酸化作用があるといわれており、体内の活性酸素をやっつけて、酸化を防ぎ老化防止やコレステロール値の減少に作用があるようです。ゴマのすごさをご紹介します。
インドやジャワ島からやってきたという説もあるゴマ。でもアフリカのサバンナ地帯が原産地だという説が有力だ。ナイル川の流域で紀元前3000年前から栽培がはじまり、日本に伝播されたといわれている。
現在、世界には3000種類以上ものゴマの栽培品種があるといわれているが、栽培されているゴマのほとんどは白ゴマと茶ゴマ。
世界のゴマの生産量は約260万t。そのうち、貿易に使われているのは約50~60万t。日本は年間15万2000tのゴマを輸入している(1997年の輸入量)。実に、世界の貿易量の約3割近くを輸入している、ゴマ大国なのだ。
人の体は、年をとるとともに老化現象が現れるが、その理由のひとつに考えられているのが「活性酸素」の存在。この活性酸素によって、体内で酸化が起こり、それが体にさまざまな害を及ぼしていると考えられている。活性酸素とは、体内でエネルギーをつくり出す際に使う酸素の一部が変化してできるもので、それが体の中で暴れて細胞膜などを破壊してしまうのだ。
ゴマには、この体の酸化を防ぐ抗酸化作用があるといわれている。その役割を果たしているのが、ゴマリグナン類である。
リグナン類は、いろいろな植物や茎、花、種子などにごくわずかに含まれる物質だが、なぜかゴマには豊富に含まれている。
リグナン類のひとつ、セサミンは、肝臓のはたらきを高め、二日酔いや悪酔いの予防に効果がある。ハツカネズミを使った動物実験で、セサミンを与えたマウスは与えなかったマウスより、アルコール濃度が早く低くなっていた。
セサミンには、次のような作用があると考えられている。