カルシウムは骨をつくるだけでなく、血液中や脳、心臓などにも存在します。一方で、毎日なにも食べなくても、体外へ排出されてしまいます。あなたはカルシウムをきちんと摂っていますか?チェックしましょう。
次の項目のうち、4つも5つも当てはまるような人はカルシウム不足の危険信号です。あなたは大丈夫ですか?
すべての物質は原子がたくさん集まってできています。でも、1種類の原子だけでできている物質もあり、これが元素といわれるものです。カルシウムはこの元素にあたります。例えば、ビタミンは炭素、酸素、水素などの元素からできている化合物ですが、カルシウムはそれだけではたらきがあるのです。
カルシウムはおよそ体重の2%含まれます。50kgの体重の人なら約1kgのカルシウムが体にあります。そのうちの約99%(約990g)は骨にあり、残りの1%(約10g)は血液中や細胞に存在します。ちなみに、血液中のカルシウム濃度は9~10mg/dlに保たれており、それより低くなっても高くなってもいけません。
カルシウムは骨をつくるだけでなく、血液中や脳、心臓などにも存在します。一方で、毎日なにも食べなくても、カルシウムの量は1日600mgくらいは尿や便となって体外へ出てしまいます。カルシウムが不足すると骨が弱くなり、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などになりかねないのです。
また、「カルシウムが足りないとイライラする」のは本当のことで、血液中のカルシウム濃度が低くなると、イライラするだけでなく、筋肉がけいれんしたりすることもあります。
1ヵ月で約1g → 1年で12g → 40年で480gが不足。
20歳のとき健康な体でも、60歳には体内にある1kgのカルシウムは約半分に減ってしまう。
つまり、スカスカ骨になってしまう!