年に何度もひくという人もいるかもしれない、風邪。あなたはどれだけ「風邪」のこと知っていますか?
実は風邪という病名はありません。風邪は、主にウイルスによって引きおこされる、呼吸器系の急性炎症の総称で「風邪症候群」と呼ばれているものです。
風邪の症状は、せき、くしゃみ、鼻水、悪寒、頭痛、倦怠感、発熱などが挙げられます。寝こむほどひどいわけではありませんが、日常生活を送るにはかなりの障害となります。
「風邪は万病のもと」というとおり、熱が出るような病気はほとんど風邪のような症状を伴うといっても過言ではありません。それが悪化すると、さまざまな病気に転じていくのです。
風邪には良性の普通感冒(いわゆる風邪)と悪性の流行性感冒(インフルエンザ)があり、良性は放っておいても自然に治っていきますが、悪性のものは気管支炎、肺炎などに発展しかねないので、注意が必要です。
というわけで、正解は「ウソ」
風邪の3分の2から4分の3はウイルス性によるもので、残りは細菌やマイコプラズマによるものといわれています。その数はざっと200種類以上にもなります。
ウイルスとは、生きた細胞の中だけで増殖できる極めて特異な微生物で、風邪のほかには、麻疹(はしか)、水痘、ポリオ(小児麻痺)、風疹、肝炎、エイズなどを引き起こすものもあります。
このウイルスは低温と乾燥が好きなので、秋から冬にかけて風邪をひく人が多くなります。さらに、200種類以上もあるので、違う風邪のウイルスに出会うと前の免疫が役に立たず、ワンシーズンに何回も風邪をひくことになってしまうのです。
というわけで、正解は「ホント」
たかが風邪。だけどされど風邪です。あなどっているとさまざまな合併症を起こすので、初期症状のうちにしっかり治しておきましょう。
というわけで、正解は「ホント」
風邪に似た症状を示すので、風邪かな?と間違えやすい病気があります。しばらく様子を見ていると風邪とは違った症状が出てきて気がつくこともあります。鼻水が出ているからといって風邪薬を安易に飲まないようにしましょう。
というわけで、正解は「ホント」
インフルエンザ・ウイルスに感染するのはヒトだけではありません。そもそもウイルスはある生物の種からほかの生物の種へと移動していく性質(伝播という)があり、ヒトと動物も伝播しやすいのです。ただ、伝播のしやすさがあり、例えば、インフルエンザウイルスはブタからヒトへの伝播はありえますが非常にまれで、ヒトからブタへの伝播は生じやすいです。
また、トリはウイルスの貯蔵庫ともいわれるくらいたくさんのウイルスを持っており、トリのインフルエンザ・ウイルスは気道や消化管からもほかのトリや動物に感染することが知られています。
インフルエンザに苦しむのはヒトだけではないのです。
というわけで、正解は「ウソ」