ついつい飲みすぎてはいませんか?何気なく飲んでいるお酒も消費しようと思うと、かなりの運動が必要になります。
ここのところ、飲む機会が増えてきたなあ、なんて思っているあなた。気がつけば、ズボンのベルトの穴も増えているのではないでしょうか。
普段、何気なく飲んでいるお酒は、いったいどのくらいのエネルギー(量)なのか、ご存知ですか?
アルコールの種類 | 100ml中のエネルギー量 | アルコール飲料1単位 | アルコール飲料1単位当たりのエネルギー量 |
---|---|---|---|
日本酒 | 100~110kcal | 1合(180ml) | 180~200kcal |
ビール | 38~41kcal | 大びん1本(633ml) | 240~260kcal |
グラスワイン | 73~75kcal | グラス1杯(60ml) | 150kcal |
ウィスキー | 240kcal | ダブル(60ml) | 140kcal |
ブランデーダブル | 70~90kcal | グラス1.5杯(240ml) | 140kcal |
焼酎 | 110~200kcal | 2/3合(110ml) | 120~220kcal |
出典:「アルコールの健康学」長田敦夫著 紀伊國屋書店
ちなみに、1人前のごはん1杯(約150g)は220kcal。ビール大びん1本飲めば、ごはん1杯食べたのと同じくらいエネルギーを摂取していることになります。ごはんもしっかり食べ、お酒も飲む、なんてことを続けていれば太るのは当たり前かもしれません。
アルコール1gの熱量は7kcal。糖質、たんぱく質1gはそれぞれ4kcal、脂肪1gは9kcalなので、アルコールは脂肪に近いといっていいほど高エネルギーなのです。
でも、よくビールや日本酒は太るといわれ、とくにビールは「ビール腹」ともいわれて肥満の大敵にされがちですが、これは本当なのでしょうか?
たしかにビールはほかのアルコールに比べ、同じ1単位でもエネルギーが高めではありますが、ビールが太るといわれるには別の理由があります。ビールのように薄いお酒ほど胃液の分泌を促すことから食欲を増進させ、ついつい主食やつまみを食べ過ぎてしまうからです。1杯後のラーメンやお茶漬けなども太るもとなので、注意が必要です。
では、摂取したエネルギーを消費するにはどのくらいの運動が必要なのでしょうか。
「健康を保つためには毎日300kcalの運動が必要」と波多野義郎氏(東京学芸大学教授)は著書の中で述べています。300kcalを消費する運動は以下の通りです。
歩く速さ | 1分当たりの 消費エネルギー |
300kcal消費するには? | 歩数にすると? |
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歩行 (50~90m/分) |
3.3kcal | 90分 | 9,000歩 |
速歩 (90~110m/分) |
5kcal | 60分 | 7,200歩 |
ジョギング (120~140m/分) |
13kcal | 23分 | 4,500歩 |
ランニング (180~220m/分) |
16kcal | 18分 | 3,600歩 |
出典:「ウォーキング!」波多野義郎著 スパイク
じつは、何気なく飲んでいるお酒も消費しようと思うとかなりの運動が必要です。