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おいしいお茶の選び方・飲み方

おいしい緑茶を飲むには水も大切なポイントです。また、その茶葉にあった入れ方をして、おいしい緑茶を飲みながら健康に役立てましょう。

水もお茶の味を左右する

お茶

おいしい緑茶を飲むには水選びがカギを握ります。水道の水がおいしくない地域では、浄水器を取りつけるといいでしょう。浄水器がなければ、水道水を一晩汲み置きするとカルキ臭さがかなり少なくなります。また、いったん沸騰させた湯を少し冷まして使うのもおすすめです。おいしいお茶はおいしい水で飲みましょう。

「お茶」にもいろいろある

お茶の値段は100g当たり200円程度の番茶から3000円以上する玉露まで幅広いです。各種類の成分を分析してみると、うまみと関係の深いテアニン、全窒素、水溶性窒素、遊離アミノ酸などやカフェインなどは値段が高くなるほど含有率も多くなりますが、カテキンは値段とは比例しないようです。

緑茶を買うときには、まとめてたくさん買うのは避けましょう。なぜなら、酸素に触れると味も成分も変化するからです。同じ理由で店頭で購入するときにも緑茶を籠などに広げて売っていると、いかにもおいしそうではありますが、水分やにおいをどんどん吸収してしまうため、避けたほうがよいようです。2週間くらいで飲み終わる程度の分量を買うようにし、開封後は光の入らない密閉容器に入れ、涼しい場所で保管するようにしましょう。

おいしいお茶の決め手はお湯の温度、茶葉の量、浸出時間

おいしくお茶を飲むには、その茶葉にあった入れ方をしなければなりません。それをまとめたのが次の表です。一般的にはお湯の温度が高いほどカテキンが多く溶け出し、有効成分と苦味は濃くなり、逆に温度が低いとうまみであるアミノ酸がよく溶け出します。したがって、高級なお茶ほど低温でじっくりと入れるのがコツです。

仕事の合間に飲むなら、カフェインの多い上級の(値段が高い)緑茶がおすすめです。眠気を覚ましたい時や頭痛を解消したい、二日酔いを治したいときにも効果的です。反対に、夜寝る前や幼児にはカフェインの少ない番茶などがいいでしょう。

おいしくお茶を入れるには?

お茶の種類 人数/茶量※ 湯量/湯温 浸出時間
玉露(上) 3人
10g
60ml
50℃
150秒
玉露(並) 3人
10g
60ml
60℃
120秒
煎茶(上) 3人
6g
170ml
70℃
120秒
煎茶(並) 5人
10g
450ml
90℃
60秒
番茶 5人
15g
650ml
100℃
30秒
ほうじ茶 5人
15g
650ml
100℃
30秒
紅茶 5人
15g
650ml
100℃
120秒

※標準のティースプーン山盛り1杯で約3g
健康情報シリーズ「茶を考える」(小冊子)より