疾患・特集

胃の病気を治し、かかりにくい体になる!

胃がもたれる、むかむかする、痛い、などの症状があっても、よほどひどくなければ市販の薬を飲んで済まそうという人も多いかもしれません。そんなときには、こんな市販薬を選びましょう。

薬と上手に付き合う方法

●胃もたれ・胸焼け・げっぷ・食欲不振などの症状が複合的に現れたとき

総合胃腸薬

  • 胸焼け・げっぷをおさえたいときは、制酸剤(炭酸水素ナトリウムなど)配合のもの
  • 二日酔いなどで、食欲がないときは、健胃剤(ゲンチアナ、塩化カルニチンなど)配合のもの
  • 胃がもたれるときは、消化剤(リパーゼ、ビオジアスターゼなど)配合のもの
  • 胃酸の過剰分泌による胃痛・胸焼け・胃もたれには、H2ブロッカー(シメチジン、ファモチジン、ラニチジン)
    いわゆるスイッチOTC薬で、効き目が強く、間違った使い方をすると危険なので、薬剤師に相談のうえ正しく使用し、2週間以上の長期の服用は厳禁。ニコチンに弱いので、たばこはひかえる。

●胃や腸が痛むとき

鎮痛鎮痙剤

ストレスをためない生活を

体にストレスが生じると自律神経のバランスが崩れ、その結果、胃粘膜を攻撃する因子(酸とペプシン)の分泌が高まり、反対に粘膜を防御する因子が弱くなります。まじめで几帳面な人、ひとつのことをいつまでもくよくよ気にする人、心配性の人、協調性の弱い人などはストレスをためこみやすいタイプなので、ストレスをうまく発散するように心がけましょう。

「過ぎ」に注意!

不規則な食事や睡眠は自律神経のバランスを崩すもとです。「どうも胃腸が弱くて…」と思っている人は一度自分の生活を見直してみましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、働き過ぎは禁物。タバコは明らかに吸ってはいけません。
食事のときは熱すぎるもの、冷たすぎるもの、刺激の強いものなどはなるべく避けましょう。1日3食をゆっくりと楽しく食べ、消化をよくするために食後は休憩をすることです。

アルコールは胃腸障害のもと

「酒は百薬の長」とも言われますが、アルコールが急性の胃粘膜障害を起こすのも事実です。 お酒を飲んだあとに時々気分が悪くなったり、吐いたり、胃が痛くなったりすることがありますが、一般的には一過性のものであることが多く、その原因であるアルコールがなくなれば、速やかに回復するものです。
しかし、痛み止めや熱を下げるためなどに使われる非ステロイド性抗炎症剤という薬を飲んでいるときには、アルコールによって粘膜障害がさらに悪くなる危険があるため、注意しましょう。また、胃粘膜障害があると、胃で行われるはずのアルコール代謝がほとんど行われなくなります。肝臓に負担をかけることになるので、アルコール好きの人はほどほどにしましょう。