疾患・特集

夏のダメージ、肌や髪に残さない!

夏バテ気味の体を回復させましょう。日焼けによるダメージを受けている髪や肌をいたわるには、水分をたっぷりと与え、栄養バランスの取れた食事をすることです。

紫外線や冷房によるダメージは大きい!

夏は紫外線の季節です。実はこの紫外線、思っているより肌や髪にダメージを与えています。 肌のシミやシワの約80%が紫外線によると言われているほどです。

紫外線を浴び続けていると、体の方が防衛反応としてメラニン色素をたくさんつくります(これで肌が黒くなります)。普通は、表皮の角化にともなってメラニン色素が抜け落ちますが、日焼けがひどいと表皮が壊れてメラニン色素が真皮に落ちこみ、色素沈着を起こします。これがシミの原因になります。

また、冷房の効いた部屋のような乾燥した環境にいると、水分不足により、肌や髪を傷めます

肌や髪を生き返らせるには?

肌も髪も次々と新しく再生産されています。いきいきとした肌や髪に戻るには、次のことを実行しましょう。

バランスの取れた食事をしよう

新しい肌や髪を再生産するためには、エネルギーが必要となります。このエネルギーの三大栄養素と言われるのが、たんぱく質、炭水化物、脂肪。さらに補助栄養素として無機質、ビタミン、食物繊維があります。
これらをバランスよく摂取することが肌や髪にいい影響を与えます。

とくに、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCは皮膚と粘膜のビタミンとも言われ、抗酸化作用があります。また、ビタミンA、ビタミンEには皮膚の角化を正常にするはたらきがあります。
さらに、ミネラルでは亜鉛が髪や肌の傷みを治すはたらきをします。

各種ビタミンを多く含む食品

ビタミンA レバー、うなぎ(きも)、にんじん、バター、緑黄色食野菜
ビタミンB2 うなぎ、レバー、干ししいたけ、脱脂粉乳、 牛乳、たまご
ビタミンB6 魚類、牛・豚肉、穀類、豆類、レバー、 牛乳、たまご
ビタミンC みかん、グレープフルーツ、緑黄色野菜、いちご
ビタミンE 植物油、小麦胚芽、パン、緑黄色野菜
ミネラル(亜鉛) 肉、レバー、魚介類

水分をたくさん与える

肌も髪も傷んでいる時は水分不足であることが多いようです。肌なら、まず化粧水などで水分をたっぷりと与えましょう。ただ、これだけでは一時的な効果しか得られません。乳液などの油分で肌にバリアを作り、水分の蒸発を防ぐようにしましょう。

髪も肌と同様に水分を補給してあげることが大切です。髪にはリンスとトリートメントがありますが、傷んでいるときは髪の表面をコートするリンスより、髪の内部に栄養分を補給するトリートメントが効果的です。トリートメントしたら蒸しタオルで頭を覆い、3~4分後によく洗い流しましょう。