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夏バテ知らずになるための「うなぎ」の食べ方

ビタミンが豊富なうなぎですが、ビタミンCは含まれていません。食べる時には一緒にビタミンCを摂るように心がけましょう。うなぎと梅干の食い合わせも注意しましょう。

うなぎにはビタミンCがない!

ビタミンA、B群、D、Eなどが豊富なうなぎですが、残念ながらビタミンCはまったく含まれません。ビタミンCには、毛細血管・歯・骨などの結合組織を強固にして、免疫機能を高め、鉄分の吸収を促進するはたらきがあります。不足すると疲れやすい、だるい、うつ、興奮しやすい、貧血、食欲不振、歯周病などの症状が現れます。夏バテを避けるにはうなぎと一緒にビタミンCも摂るようにしましょう

これでOK!夏バテ解消の付け合わせメニュー

ブロッコリーとトマトのサラダ

ブロッコリーにはレモンの約3.5倍のビタミンCが含まれています。ただ、ビタミンCは加熱すると栄養損失が大きいので、ゆで過ぎないことがポイントです。ドレッシングは好みのものでどうぞ。

ブロッコリーとトマトのサラダ

■材料(4人分)
ブロッコリー1株、トマト1個、ドレッシング(レモン汁大さじ3、しょうゆ大さじ3、砂糖小さじ1と1/2)

■作り方

  • ブロッコリーは小房に分けて、塩をいれたお湯でゆでます。トマトはくし型に切ります。
  • 1をお皿に盛り、ドレッシングの材料を混ぜてかけます。

きゅうりの酢のもの

きゅうりにはほてりを冷ます効果があるので、強壮硬化のあるうなぎと組み合わせると夏バテで弱った身体を元気にしてくれる。生でたくさん食べると冷えが強くあらわれがちだが、酢やしょうがなどの温性の食品で和らげれば大丈夫。

きゅうりの酢のもの

■材料(4人分)
きゅうり2本、塩少々、しょうが少々、二杯酢(酢・しょうゆ・みりん各大さじ2)

■作り方

  • きゅうりは塩をまぶして板ずりし、塩がなじんだら水で洗い、薄い小口切りにします。塩で軽くもみ、しんなりしたら水けをきります。
  • 二杯酢で1をあえ、器にもってしょうがの千切りをのせます。

うなぎと梅干の食い合わせが悪いのはホント?

昔からうなぎと梅干は一緒に食べないほうがいいと言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか。ある本によると、

「梅干のすっぱさはクエン酸で、体内にたまった乳酸を分解して疲労回復作用があり、また殺菌作用をもっていて下痢、腹痛、中毒によいとされています。酸味こそ強いのですがアルカリ性食品で、多少は胃液の酸と中和するので胃の消化能力を落とします。
江戸時代には夏に「う」の字のつくものを摂ると夏負けしないと信じられていました。うなぎも梅干も「う」のつく食べ物で、こうしたものを食べ合わせると体に刺激が強すぎると考えられていたようです。これらがまとめて胃に入ると、浸透性が高くなり胃壁を通して胃の水分が絞り出される刺激を受けるので、胃の弱い人は下痢を起こすことがあります。」(参考文献:「体をダメにする食べ合わせ・ナガセブック」 )とある。

一概には言えないが、あまりよくはないのかもしれません。