疾患・特集

風邪に効くのはコレ!

風邪に効くツボ、漢方薬を紹介します。

風邪に効く!ツボ指圧

印堂

■印堂(いんどう)

鼻水をとめる特効ツボです。両眉の付け根の中間にあります。親指の先で少し痛いくらいに十文字に押したあと離す、これをしばらく繰り返します。

■天突(てんとつ)

ゴホンときたらこのツボです。胸骨の上縁で、のどの真ん中にあります。人差し指か中指で、骨の裏側を押すようなつもりでやわらかくそっと押すのがポイントです(このツボの下には気管が通っているため、ツボに垂直に押すと気管を圧迫して息苦しくなります)。せきをとめる特効ツボであるほか、のどの痛みや息切れ、しゃっくりにも効きます。

魚際

■魚際(ぎょさい)

たんが取れないときはここです。手のひらを上に向けると親指の付け根に盛り上がったところがありますが、この真ん中にあるのがツボです。もう一方の手の親指をツボにあて、残り4本の指で裏側から手を支え、ぐりぐりと円を描くように押しもみします。

天柱

■天柱(てんちゅう)

鼻づまりの特効ツボです。後ろ首の髪の生え際で二本の太い筋肉の左右のくぼみにあります。後頭部で両手を組み、ツボに親指をあてたまま頭を後ろに傾けてツボを強く押します。

風邪に効く!漢方薬

タイプ 漢方薬
ひきはじめ(発熱・頭痛を伴うが汗は出ず、寒気がするタイプ) 葛根湯(かっこんとう)
ひきはじめ(くしゃみ・鼻水など水っぽい症状があるタイプ) 小青竜湯 (しょうせいりゅうとう)
ひきはじめ(のどカゼタイプ) 駆風解毒湯(くふうげどくとう)
こじらせたとき(微熱・だるさが続く) 小柴胡湯(しょうさいことう)
こじらせたとき(胃腸にきている) 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
こじらせたとき(カラ咳が時々出て、痰は粘っこいが色は白い) 柴朴湯(さいぼくとう)
こじらせたとき(顔がはれぼったく、尿が少ない) 五苓散(ごれいさん)

ワンポイントアドバイス

ひいたなと思ったら、温かくして寝ましょう。特に葛根湯を使うようなときは、汗をかかせることが目的なので、熱いお粥や生姜とネギのスープを飲むとよいようです。
一方、のど風邪の場合は、発汗のさせすぎはのどの乾燥を強めることになるので逆効果になります。
また、こじらせた場合は体力が落ちているので、とにかく睡眠を十分とることです。