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うつ病の治療を受けたいと思ったら~転院を考える前に

うつ病は治療計画に基づいて治療が進められる病気です。でも、もし今受診している病院を転院したいと思ったら、どうしたらいいのでしょうか。

うつ病治療は自分で中断してはいけない

薬を使ったうつ病治療では、勝手な服薬中断はとても危険です。薬の種類や量のコントロールは、医師の判断に任せる必要があります。一般的には少ない量から治療を始め、副作用を見極めながら効果の現れる用量まで増やしていき、症状の改善後もしばらくは服薬を継続する必要があると言われています。薬を止める時も少しずつ量を減らしていき、回復宣言は医師の判断に任せた方が良いでしょう。

専門医への転院は相談の上で

うつ病は治療計画に基づいて治療が進められる病気です。自己判断による転院は、これまでの治療経過を新しい主治医が知ることができず、完治までの期間が長引くなど、全体の治療計画にも大きな影響を与えてしまいます。もしいま受診している内科などの病院から、うつ病専門医のいるクリニックへ転院したいと思ったら、まずはいまかかっている医師によく相談し、必ず了解を得るようにしたいものです。

専門医のセカンドオピニオンも参考に

転院を考える前に、まずは専門医によるセカンドオピニオンが欲しいと言えば、主治医にも理解してもらえるでしょう。手順としては医師に「専門医によるセカンドオピニオンが欲しい」と伝え、その上で、診断書を作ってもらい専門医を受診することになります。その際にはお薬手帳なども持参しましょう。
セカンドオピニオンを受けたら、その結果を主治医の医療機関に持参して話をすると良いでしょう。うつ病専門医の意見を治療に取り入れることで安心感が生まれ、治療期間の短縮につながることもあります。

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